世界遺産ライブラリー2022年度版をまとめてみた。

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。
現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。

世界遺産は、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約
（正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』：）の中で定義されています。

世界遺産の種類は？

有形の不動産を対象として、３つのカテゴリーに分類されます。

• 文化遺産・・世界遺産条約第1条に規定されており、記念工作物、建造物群、遺跡のうち、歴史上、芸術上あるいは
  学術上顕著な普遍的価値を持つものを対象としています。
  代表的な文化遺産：万里の長城（中国）・タージマハル(インド）等
• 自然遺産・・世界遺産条約第2条に規定されている。その定義では「無生物又は生物の生成物又は生成物群から
  成る特徴のある自然の地域であって、鑑賞上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの」「地質学的又は
  地形学的形成物及び脅威にさらされている動物又は植物の種の生息地又は自生地として区域が明確に
  定められている地域であって、学術上又は保存上顕著な普遍的価値を有するもの」「自然の風景地及び区域が明確に
  定められている自然の地域であって、学術上、保存上又は景観上顕著な普遍的価値を有するもの」が挙げられています。
  代表的な文化遺産：カナイマ国立公園（ベネズエラ）・イグアスの滝（アルゼンチン・ブラジル）
• 複合遺産・・文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるものを対象としている。1979年には
  最初の複合遺産が登録されていたものの、世界遺産条約に直接的な規定はなく、作業指針でも長らく明記されてこなかった。
  しかし、2005年の改訂の際に「作業指針」第46段落で定義付けられました。
  代表的な複合遺産：メテオラ（ギリシャ）・ティカル（グァテマラ）等

＊危険遺産と呼ばれるものもあり、これは、内容上の分類ではないが、後世に残すことが難しくなっているか、
その強い懸念が存在する登録物件は、危機にさらされている世界遺産リスト（危機遺産リスト、List of World Heritage in Danger）
に加えられ、別途保存や修復のための配慮がなされることになっています。

世界遺産が登録されまでの過程

世界遺産登録数ランキング

2021年現在、ユネスコが発表している世界遺産の数は、1154件、うち文化遺産が、897件、自然遺産、218件、
複合遺産、39件になります。（＊エリアでまたがっているものは1件として試算）
現在の登録国は、167ヵ国です。

下の地図は、私が訪れた世界遺産

第一号世界遺産は？

今や、世界遺産も1154件もありますが、1978年に初めて制定されたときには、わずか12箇所のみでした。
ちなみに、私は、どれも行ったことありません。

• ガラパゴス諸島（エクアドル）
• キト市街（エクアドル）
• イエローストーン（アメリカ）
• メサ・ヴェルデ国立公園 （アメリカ）
• ナハニ国立公園（カナダ）
• ランス・オ・メドー国定史跡（カナダ）
• クラクフ歴史地区（ポーランド）
• ヴィエリチカ岩塩坑（ポーランド）
• ラリベラの岩窟教会群（エチオピア）
• シミエン国立公園（エチオピア）
• アーヘン大聖堂（ドイツ）
• ゴレ島（セネガル）

世界遺産国別ランキングは？

世界遺産の数の多い国のランキングは下記になります。（2021年現在）

UNESCO World Heritage Centre – World Heritage List

世界遺産は、人類の宝です。
是非、一つでも多くの遺産を見たいと思います。