ペルーの首都リマは、南米らしい混沌とした大都市でありながら、
旧市街へ入ると空気が一気に変わる街でした。
クラクションが鳴り続ける大通りを抜けると、
黄色い植民地建築、重厚な教会、石畳の広場が現れます。
インカ帝国を滅ぼしたスペイン人たちが築いた都市という歴史を知ると、
歩いている景色そのものに重みを感じました。
今回は、世界遺産「リマ歴史地区」と、
その中心に残るサンフランシスコ教会・修道院を実際の空気感とともに紹介します。
リマの歴史地区(Historic Centre of Lima)
1991年登録。
1998年に登録範囲拡大。
リマ歴史地区は、スペイン植民地時代の都市計画と建築群が高く評価され、
ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
「セントロ」と呼ばれる旧市街には、スペイン統治時代の建築が数多く残されています。
ピサロは、スペインの首都マドリードにならって、アルマス広場を中心に道路を碁盤目状にはりめぐらせました。
実際に歩いてみると、その都市構造は今もかなりわかりやすく残っています。
広場を中心に大聖堂や教会、行政建築が並び、
その周囲に細い通りが伸びていく景色は、スペイン植民都市特有の雰囲気です。
南米の世界遺産というとインカ遺跡をイメージしがちですが、
リマ歴史地区は「スペイン統治時代の南米」を体感できる場所でした。
南米各地の世界遺産をまとめて見たい人は、こちらも参考になります。

世界遺産に選ばれた背景
リマは、スペインによる南米支配の中心都市として発展しました。
ペルー副王領の首都として機能し、政治、宗教、経済のすべてが集中したことで、
南アメリカ最大級のスペイン植民都市へ成長していきます。
そのため、街には大聖堂、修道院、バルコニー建築、宮殿などが数多く建設されました。
特にリマ歴史地区は、スペイン植民地時代の都市計画が現在も色濃く残っている点が高く評価されています。
また、地震が多い地域でありながら、多くの歴史建築が修復を重ねながら保存されてきたことも、
世界遺産登録理由のひとつになっています。
歴史背景
ペルーの首都リマ。
この地は、インカ帝国を滅ぼし、帝都クスコを占領したスペイン人ピサロにより、
1535年に築かれた港湾都市に由来しています。
そして、ヌエバ・カスティーリャ(新カスティーリャ王国)の首都として、
19世紀にペルーが独立するまで、南アメリカ最大のスペイン植民地の拠点でした。
実際に歩いてみると、インカ文明の面影というより、
「スペインが南米を支配した時代」の空気が強く残っています。
巨大な木製バルコニー、黄色い外壁、重厚な教会建築など、
ヨーロッパ的な街並みが広がる一方、その中には南米独特の色彩や空気感も混ざっています。
そんな植民地時代の建築群を見ることが出来るのが、リマ歴史地区です。
サンフランシスコ教会・修道院 (Iglesia y Convento de San Francisco)
住所:XX3F+P6Q, Jr. Lampa, Lima 15001 ペルー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 9:00〜20:45頃 |
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | 8ソル前後 |
17世紀に創建されたサン・フランシスコ修道院は、リマ歴史地区を代表する宗教建築のひとつです。
バロック様式をベースに、スペイン南部アンダルシアの影響を受けたデザインが特徴で、
黄色い外観は旧市街の中でもかなり目を引きます。
中庭の回廊には、17世紀前半にセビリアで焼かれた色鮮やかなタイルが使われており、
歩いているだけでも雰囲気があります。
リマの乾いた空気と柔らかい光の中で見る回廊は、とても印象的でした。
この教会の大きな見どころが、地下墓地「カタコンベ」です。
地下には大量の人骨が並び、スペイン植民地時代の宗教観や埋葬文化を感じられる独特の空間になっています。
また、館内には宗教美術や古文書を展示する博物館もあり、単なる教会見学以上に見応えがあります。
回廊に沿った部屋には、200人もの聖職者が住んでいたそうです。
実際に訪れた日は、食事後に少しだけ歩いただけだったため、正直ほとんど散策できませんでした。
それでも、旧市街に入った瞬間の空気感はかなり印象に残っています。
本来なら、サン・フランシスコ修道院や大聖堂などをじっくり時間をかけて歩きたいエリアです。



見どころ
地下墓地カタコンベ
サン・フランシスコ修道院最大の特徴が地下墓地です。
薄暗い通路を進むと、円形に並べられた頭蓋骨や骨が現れます。
観光地化されてはいるものの、内部には独特の静けさがあり、写真で見るよりかなり印象が強い場所でした。
スペイン植民地建築の回廊
中庭回廊の美しさも見逃せません。
黄色い壁、木造バルコニー、青白いタイル装飾の組み合わせは、リマ歴史地区らしい景色そのものです。
アクセス
最寄り空港はホルヘ・チャベス国際空港(Jorge Chávez International Airport)です。
空港からリマ歴史地区までは車で約30〜50分ほどですが、時間帯によっては渋滞がかなり激しくなります。
旧市街へはタクシー、Uber、Cabify利用が一般的です。
公共交通の場合はMetropolitano(BRT)を利用し、「Jirón de la Unión」周辺から徒歩でアクセスできます。
旧市街は徒歩散策向きのエリアなので、アルマス広場周辺を起点に歩くと効率よく回れます。
現地ツアーを利用すると、カタコンベや大聖堂をまとめて見学できるため、短期旅行では便利です。
リマ旧市街を歩いて感じたこと
リマ歴史地区は、インカ遺跡を見る旅とはかなり空気が違いました。
そこにあるのは、スペイン植民地時代の南米です。
巨大な教会、石畳、バルコニー建築、そして広場を中心に広がる街並みには、
ヨーロッパと南米が混ざり合った独特の雰囲気がありました。
実際に歩いてみると、観光地というより「今も使われ続けている歴史都市」という感覚が強く残ります。
短時間の散策でも十分印象に残りますが、本来なら数日かけて教会や修道院をじっくり巡りたくなるエリアでした。
クスコやマチュピチュへ向かう前に訪れると、ペルーという国の歴史がより立体的に見えてくると思います。
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