明の十三陵観光ガイド|北京郊外に広がる明朝皇帝たちの世界遺産

北京の観光
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北京観光の中でも、
少し郊外まで足を延ばして歴史の重みを感じたいときに印象に残るのが明の十三陵です。

明朝の皇帝たちが眠る陵墓群で、周囲約40kmにも及ぶ広大な陵墓地区が広がっています。

陵道の両側には石人や石獣が並び、都の中にある故宮や天壇とはまた違った静けさがあります。
実際に現地へ向かうと、華やかな宮殿建築を見る観光とは違い、王朝の終着点をたどるような空気が感じられます。

中国は世界遺産の宝庫で、北京市内やその周辺にも、
明・清朝の皇家陵墓、万里の長城、天壇、故宮、頤和園、周口店の北京原人遺跡、京杭大運河など、多くの世界遺産があります。

その中でも明の十三陵は、皇帝たちの陵墓がまとまって残る特別な場所として知られています。

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世界遺産としての明・清朝の皇家陵墓(Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties)

明・清朝の皇家陵墓は、2000年と2003年にユネスコ世界文化遺産へ登録されました。
登録名は「明・清朝の皇家陵墓(Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties)」です。

明と清の皇帝たちは、各地に巨大な陵墓を築いてきました。
登録対象は広範囲にわたり、湖北省の明顕陵、河北省の清東陵と清西陵、
北京市の明の十三陵、江蘇省の明孝陵、遼寧省の清永陵、清福陵、清昭陵などが含まれています。

北京市内から行ける世界遺産として観光で訪れる場合は、明の十三陵の中でも「定陵」を目的地にすることが多いです。
広範囲に分布する皇家陵墓の中で、北京観光と組み合わせやすいのが明の十三陵の大きな特徴です。

明の十三陵(Ming Tombs)

住所:212 Provincial Rd, Changping District, 中国

項目 内容
時間 おおむね8:00~16:30頃が目安です。
定休日 基本的には無休扱いが多いですが、点検や運営変更が入る場合があります。
料金 長陵は大人50元前後、定陵は大人65元前後、神道は大人35元前後が目安です。
子ども料金や優待は年齢条件により変わります。

 

明の十三陵は、最初に明の三代目皇帝である永楽帝が、生前に自らの墓を建設したことに始まったとされます。
15世紀初頭の明朝第三代皇帝「永楽帝」から、第7代皇帝を除く第16代皇帝まで、13人の陵墓がこの地に散在しています。

現在公開されているのは、永楽帝の陵墓である「長陵」、隆慶帝の陵墓である
「昭陵」、第14代皇帝・万暦帝の陵墓である「定陵」の3つです。

このうち定陵だけが発掘され、内部の地下宮殿が公開されていることで特に知られています。

陵墓群全体は、単に墓が並んでいる場所ではありません。
山並みや地形も含めて王朝の権威を示すように構成されていて、北京の都を守るような位置関係も意識されていたとされます。
現地へ行くと、壮大というより、静かで重厚な世界遺産という印象が強く残ります。

明の十三陵を構成する皇帝陵

明の十三陵には、長陵(第3代皇帝・成祖永楽帝)、献陵(第4代皇帝・仁宗洪熙帝)、景陵(第5代皇帝・宣宗宣徳帝)、裕陵(第6代皇帝・英宗天順帝)、茂陵(第9代皇帝・憲宗成化帝)、泰陵(第10代皇帝・孝宗弘治帝)、康陵(第11代皇帝・武宗正徳帝)、永陵(第12代皇帝・世宗嘉靖帝)、昭陵(第13代皇帝・穆宗隆慶帝)、定陵(第14代皇帝・神宗万暦帝)、慶陵(第15代皇帝・光宗泰昌帝)、徳陵(第16代皇帝・熹宗天啓帝)、思陵(第17代皇帝・毅宗崇禎帝)が含まれています。

これだけの皇帝陵がひとつのエリアに集まっていること自体が大きな見どころです。
故宮のように華やかな宮殿を見る場所ではなく、王朝の歴史が陵墓という形で連続して残っているところに、この場所ならではの価値があります。

下は、明の13陵の案内図です。

実際に現地で案内図を見ると、それぞれの陵墓が広い範囲に点在していることが分かります。
時間が限られている場合は、事前に長陵・定陵・神道のどこを優先するか決めておくと動きやすいです。

定陵(Dingling)

定陵は、中国・明の第14代皇帝、神宗万暦帝の陵です。
万暦12年(1584年)から6年をかけて営造され、長陵の次に大きな陵墓で、明の十三陵の中で唯一発掘された陵墓でもあります。

定陵は観光客にも知名度が高く、明の十三陵の中でも特に訪問先として選ばれやすい場所です。
その理由は、地上の建築だけではなく、地下宮殿まで公開されている点にあります。

私は、入場することが時間的にできませんでしたが、定陵には他の陵墓と違い、地下宮殿が発見されています。
現地まで行きながら入れなかったのは少し残念でしたが、
その分、次に訪れる機会があれば見てみたい場所として強く印象に残りました。

定陵地下宮殿(Underground Palace of Dingling)

この地下宮殿は、1956~58年にかけて発掘されました。
地下27mの深さにあり、墓室は前殿、中殿、左配殿、右配殿、後殿(后殿)の5つの部屋に分かれ、総面積は1195㎡にも及ぶそうです。

後殿(后殿)には3個の木棺が置かれ、宝冠をはじめとして多数の副葬品が発見されたとされています。
明朝皇帝の墓の内部を実際に見られる場所は非常に珍しく、その意味でも定陵は特別な存在です。

時間の関係上、地下宮殿には足を運べませんでしたが、行く機会があれば見てみたいと思います。
明の十三陵の中でどこか一か所を選ぶなら、やはりこの定陵は有力な候補になります。
歴史好きの方ほど、地下宮殿の存在は強く印象に残るはずです。

下が定陵の案内図です。

稜恩門跡・明楼

定陵の見学では、稜恩門跡や明楼といった建物にも目が向きます。
壮麗な宮殿建築を期待して行く場所というより、陵墓らしい落ち着いた構成の中に、王朝の格式を感じる場所です。

石造や門の配置、広い敷地の使い方を見ると、皇帝の墓が単なる埋葬施設ではなく、権威を表すための空間でもあったことが分かります。
故宮のような華やかさはなくても、静かな迫力があるのがこの場所の魅力です。

実際に歩いていると、観光客が多い日でもどこか空気が重く、北京市内のにぎやかな観光地とは違う印象があります。
歴史を「見る」というより、王朝の終わりや時間の積み重なりを感じる場所として記憶に残りました。

アクセス

明の十三陵観光の拠点は北京です。
北京市中心部からはやや距離がありますが、北京郊外の日帰り観光先として訪れやすい世界遺産です。

明の十三陵は北京市昌平区にあり、市内中心部から車でおおむね1時間~1時間半前後が目安です。
交通状況によって所要時間は変わるため、朝早めに出発すると動きやすくなります。

個人で向かう場合は、地下鉄とバス、またはタクシーや配車アプリの利用が考えられます。
一方で、長陵・定陵・神道をまとめて見たい場合は、現地ツアーや専用車の方が移動はかなり楽です。
万里の長城と組み合わせた郊外観光コースに入ることもあります。

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北京郊外に眠る明朝皇帝たちの世界遺産(Ming Tombs in Beijing)

明の十三陵は、北京の中心部にある故宮や天壇とは違い、
静かな山あいの空気の中で王朝の歴史を感じられる世界遺産です。

陵道に並ぶ石人や石獣、広大な陵墓地区、
そして唯一発掘された定陵の地下宮殿など、見どころもはっきりしています。

実際に訪れてみると、派手な観光名所というより、
明朝皇帝たちの時間が静かに積み重なった場所という印象が残ります。

北京観光で少し違う世界遺産を見たいときには、十分に足を運ぶ価値のある歴史スポットです。

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