建築様式にはヘレニズム建築の影響が見られ、列柱、破風、彫像を組み合わせた華やかな正面構成が特徴です。
ナバタイの都でありながら、ギリシア・ローマ系の意匠が取り入れられており、
交易都市として外の文化を受け入れていたことが、この建築からもよくわかります。

岩山そのものを使いながら、ここまで整った外観に仕上げている点が、エル・カズネの大きな見どころです。

観光では、まずシークの出口付近から全景を眺め、そのあと少し近づいて細部を見る歩き方がおすすめです。

遠景では建物全体の迫力が伝わり、近くでは彫刻の細かさや左右の均整のとれた構成がよくわかります。
ペトラの象徴として有名ですが、実際に目の前で見ると、写真以上に岩の質感と建築の完成度が印象に残る建物でした。

ペトラ遺跡は、見どころが多すぎるため、2回にわけて紹介します。
後半は、エル・カズネから先を紹介していきます。
後半の記事はこちらです。

インディージョーンズの世界 世界遺産「ペトラ」探索してみた。PartⅡ
ナバタイ族の都市であったペトラ。ヨルダンの国土の8割が砂漠が広がり、そして、所々に点在する岩山。そんな人を遠ざけるような大地に、ペトラの都が建設されました。なぜ、こんな場所に都が出来たかというと、この地方は、かつては、アラビア半島を横断して...

アクセス

最寄り空港は一般的にはアンマンのクイーン・アリア国際空港です。
空港からワディ・ムーサ周辺までは車で約3時間半から4時間ほどが目安になります。
公共交通機関で向かう場合は、まずアンマン市内へ出て、
JETTバスなどでワディ・ムーサへ移動する形がわかりやすいです。

ワディ・ムーサの町からペトラ遺跡のビジターセンターまでは徒歩やタクシーでアクセスできます。

個人で動きにくいと感じる場合は、アンマン発や死海、ワディ・ラムと組み合わせた周遊ツアーを使うと移動がかなり楽です。
ヨルダンは見どころが点在しているので、日程が限られる場合は移動手段を先に固めておくと回りやすいです。

旅の終わりに

ペトラは、ただ有名な岩窟遺跡を見る場所ではありませんでした。
入口からシークを歩き、水路跡や祠を見ながら進んでいくと、
ここが厳しい砂漠の中で本当に機能していた都市だったことが少しずつわかってきます。

そして、最後にエル・カズネが現れた瞬間、その歴史の厚みが一気に景色として立ち上がってきます。
ヨルダンを旅するなら、やはり外せない場所です。

前半だけでも十分に濃いですが、ペトラはその先にもまだまだ見どころが続きます。