ローマ帝国第11皇帝ドミティアヌスを奉った神殿です。

高さ7mの皇帝像が設置されていたとされ、
皇帝崇拝が都市空間の中でどれほど重視されていたかを示す場所でもあります。

古代ローマの地方都市では、神殿が純粋な宗教施設であるだけでなく、
帝国への忠誠を示す政治的象徴でもありました。

現地では往時の姿を完全には残していませんが、基壇や配置から建物の格式が感じられ、
街の中心部にふさわしい重みがあります。

エフェソスを歩いていると神話世界だけではなく、ローマ帝国の支配体制そのものが、
こうした建築を通じて街に組み込まれていたことがよく伝わってきます。