人類が残してきた驚異的な建造物をまとめた「古代世界の七不思議」。
そして2007年、世界中の投票で新たに選ばれた「新世界七不思議」。
“旧”と“新”の両方を眺めると、世界の歴史と文明の流れが見えてきます。
この記事では、古代・新世界の両方の7不思議を紹介しながら、行くならいつがベストかもまとめて解説します。
また、私が訪問したものは、写真の下にプログ記事をいれておりますのでご覧いただければと思います。
下が、新旧の7不思議及び新の7不思議の候補地を地図上にまとめてみました。
黄色が新世界の7不思議、緑色が、旧世界の7不思議で、青色が、新の世界7不思議の候補地です。
古代世界の7不思議 (Seven-wonders-of-the-world)
ビザンチウムのフィロンがギリシャ語で「眺めるべきもの」という古典古代において驚異的なものとされた建築物のリストであり、
「当時の土木技術のレベルを超越している」、「物理的に可能とは思えない」といった意味で解釈されることがあり、
それがゆえに、七不思議の実像が誤解されてしまったようです。
その建物のリストは、様々な書き手たちが、古代ギリシアの旅行者たちの間で広く知られた案内書や詩文の中で言及しており
現在知られるような形が定着したのはルネッサンス時代を迎えてからであったが、七不思議のリストへの言及は、
紀元前2世紀から紀元前1世紀にかけての時期に遡ります。
古代世界の七不思議の中でも最も古い時代のものであるギザの大ピラミッドだけが比較的に安定してリストに挙げられてきました。
また、ロドス島の巨像、アレクサンドリアの大灯台、マウソロス霊廟、アルテミス神殿、オリンピアのゼウス像は、
いずれも破壊されてしまっており、バビロンの空中庭園に至っては、その正確な場所も、その後の顛末も分かっておらず、
もともと存在していなかったのではないかとも考えられています。
ギザの大ピラミッド (Giza pyramid complex)
場所:エジプト・ギザ
建設時期:紀元前2584年 – 紀元前2561年
唯一現存する古代7不思議。高さ146m、紀元前2500年頃の建造物。


見どころ
- 世界で唯一現存する古代7不思議。圧倒的スケールの石造建築。
✔ベストシーズン
- 11〜2月(冬・乾季)
✔ 気温が20〜25℃で快適
✔ 砂漠地帯のため夏は50℃近くなることも
✔行き方
- 最寄り空港:カイロ国際空港(CAI)
- カイロ市内から車で約30〜40分
- Uber利用可/現地ツアー多数・メトロ+バスで向かうことも可能
バビロンの空中庭園 (Hanging Gardens of Babylon)
場所:イラ・ヒッラかニネヴェ
建設時期:紀元前600年ころ(推定)
破壊時期:1世紀以降
世界の7不思議の中で、唯一位置が確定していない建造物。
見どころ
新バビロニア帝国の王ネブカドネザル2世(治世紀元前605 – 562年)が、彼の妻でメディア王国出身の
アミュティス王妃のために、彼の巨大な宮殿の脇に空中庭園を建設したという。
望郷の念に囚われた王妃アミュティスは、自分の故国メディアの緑の丘や谷を懐かしみ、彼女の感傷を癒やすために
この庭園が建設され、人間の業を超えた偉業として知られるようになったらしい。
もっとも、場所する確定しないため、空中庭園に言及しているバビロニアの文書史料は無く、バビロンにおいてその存在を
証明する考古学上の証拠も見つかっていないため、このことを説明するため、3つの仮説が提起されており、
- 神話の話で、東方の園の理想像として表現したという説
- 完全に破壊されたという説
- アッシリア王センナケリブが建てた庭園と混同されたという説
✔ベストシーズン:
- 遺構未確定のため観光対象外
✔行き方:
- 遺構未確定のため観光対象外
エフェソスのアルテミス神殿 (Temple of artemis)
場所:トルコ・セルチェク近郊
建設時期:紀元前550年ころ、再建は紀元前323年
破壊時期:紀元前356年(ヘロストラトス)・・放火 262年(ゴート族)・・略奪


見どころ
かつて“世界で最も美しい神殿”と称された巨大建築で、現在は列柱のみが残る静かな遺跡。
✔ベストシーズン
- 4〜6月、9〜10月
✔行き方
- 最寄り空港:イズミル空港(ADB)
- 空港からセルチュクへ車で約50分 セルチュク駅から徒歩10分で遺跡エリアへアクセス
オリンピアのゼウス像 (Statue of Zeus at Olympia)
場所:ギリシャ・オリンピア
建設時期:紀元前466年 – 紀元前456年(神殿)紀元前435年(像)
破壊時期:5~6世紀・・解体されコンスタンティノープルへ移設後、火災により破壊


見どころ
黄金と象牙で作られた巨大な神像で、現在は消失していますが、発祥地のオリンピアは遺跡として人気観光地。
✔ベストシーズン
- 4〜6月、9〜10月
✔行き方
-
アテネからバスで約4.5時間またはレンタカーで約3.5時間 ペロポネソス半島の風景が美しいドライブコース
マウソロス霊廟 (Tomb of Mausolus)
場所:トルコ・ボトルム
建設時期:紀元前351年
破壊時期:12~15世紀・・地震

複製されたマウソロス霊廟で、屋根の上には、4頭建ての像が再現されています。

見どころ
カリアを支配したヘカトムノス朝のマウソロスとその妻アルテミシアの遺体を安置するために造られた霊廟で、
ギリシア人建築家のプリエネのピュティオスとサテュロスによって設計され、スコパス、レオカレス、ブリュアクシス、
ティモテオスという4人の高名な彫刻家によって彫刻帯が施されました。
しかし、度重なる地震によって柱は崩れ、1404年には、ただ土台のみになってしまいました。
現在、大英博物館には、ニュートンたちが見つけた遺物に加え屋根の上にのっていた馬車の車輪と
一匹の馬の像、77の断片から復元されたマウソロス像、8頭の獅子像の断片など、十字軍が入手し後に
イギリス大使の手に渡ったマウソロス霊廟の彫刻が収蔵されています。
✔ベストシーズン
- 5〜9月(地中海の観光シーズン)
✔行き方
- 最寄り空港:ミラース=ボドルム空港(BJV)
- 空港からボドルム旧市街まで車で約40分 (海沿いのリゾートと合わせて観光できる)
ロドス島の巨像 (Colossus of Rhodes)
場所:ギリシャ・ロドス島
建設時期:紀元前292年 – 紀元前280年
破壊時期:紀元前226年・・地震

見どころ
紀元前3世紀頃にリンドスのカレスによってエーゲ海南東部のロドス島に建造された、太陽神ヘーリオスを
かたどった彫像で、全長は34m。台座まで含めると約50mになり、現代のニューヨークの
自由の女神像に匹敵する大きさであったそうです。
ヘーリオスは同じ太陽神のソルやアポロンと混同されたため、アポロの巨像とも呼ばれています。
58年後の紀元前226年にロドスで地震が発生、巨像は膝から折れて倒壊しました。
その後、巨像は800年間にわたってそのまま放置され、その間に残骸を見物するために多くの人が訪れたが
654年、ムアーウィヤの軍がロドスを征服した。テオファネスの記述に拠れば、この時巨像の残骸はエデッサの
商人に売却され、商人は彫像を破壊して青銅のスクラップにし、900頭のラクダの背に積んで持ち去られて、
現在は、跡形もなくなってしまいました。
✔ベストシーズン
- 5〜10月
✔行き方
- 最寄り空港:ロードス国際空港(RHO):ヨーロッパ各都市から直行便多数
- ロードス旧市街まで車で約25分
アレクサンドリアの大灯台 (Lighthouse of Alexandria)
場所:エジプト・アレクサンドリア
建設時期:紀元前280年頃
破壊時期:1303年 – 1480年・・クレタ島地震

見どころ
紀元前3世紀頃にエジプトのアレクサンドリア湾岸のファロス島に建造された灯台で、
灯台の全高は約134mもあり、建材には大理石が用いられ、ブロック状に切り出したものを積み上げていった。
形状の異なる3つのセクションで構成されており、方形の基層部の中央に塔があり、下層部は四角柱、
中層部はひとまわり細い八角柱、上層部はさらに細い円柱形だったそうです。
頂点には鏡が置かれ、日中はこれに陽光を反射させ、夜間は炎を燃やして反射させていたそうで
その光は、50㎞の沖合からも見えたそうです。
アレクサンドリア港の一方の端に人工の埋め立てにより出来上がった半島の突端にあった
小さな島である14世紀の二度の地震によって全壊してしまいました。
1994年、エジプトのダイバーによってカーイト・ベイの要塞付近の海底にアレクサンドリアの大灯台の
残骸だと思われる巨大な石の塊が発見されています。
現在は、ここでダイビングをすれば、大灯台の土台といわれる石灰石の遺構を見学できるそうです。
✔ベストシーズン
- 11〜2月
✔行き方
- カイロから列車で約2.5〜3時間
- 車でも約3時間
- アレクサンドリア市内はUber利用可
新世界の7不思議 (New Seven Wonders of the World)
冒険家のベルナルド・ウェーバーによって提案され、フェデリコ・マヨール前・ユネスコ事務局長を中心とした
実行委員会によって設立され、スイスに本部を置く「新世界七不思議財団」は、2007年7月7日に新・世界七不思議を
決定しようと世界中からの投票を呼びかけを行った。
最終候補として挙げられた21の候補地から次の7つが選ばれ、ポルトガルの首都リスボンで開かれた式典で発表された。
また現代版の七不思議は、新・世界七不思議と同じである。中世版とは万里の長城、コロッセウムが重なっている。
大ピラミッドは、現存する唯一の世界七不思議です。
2007年の新・世界七不思議選出の際、ギザの大ピラミッドは名誉称号を獲得している。
新世界7不思議財団の公式URLは、下記を参照してみてください。
ニュー7ワンダーズ|についてニュースルーム&私たちについて (new7wonders.com)
万里の長城 (The Great Wall of China)
場所:中国・北京
建設時期:紀元前:700年


見どころ
山々を越えて続く世界最大の建造物。エリアによって景観も雰囲気もまったく異なります。
観光に人気の八達嶺・絶景派に人気の慕田峪なども人気のスポット
● 季節ごとの景色が美しい:春:新緑 秋:紅葉の長城は特に絶景 冬:雪化粧した長城が幻想的
✔ ベストシーズン
- 4〜6月、9〜11月
✔行き方
- Beijing 首都空港 or 大興空港から北京市内へ
- 八達嶺: 北京北駅 → S2線:1.5時間 またはツアー/車で1.5時間
- 慕田峪: 東直門→公式バスで約1.5時間 車で約1.5時間
ペトラ (Petra)
場所:ヨルダン・アンマン
建築年:紀元前312年



見どころ
砂岩を彫り込んで造られた“失われた古代都市”に峡谷“シーク”の奥から突然現れる宝物殿は、旅人を圧倒します。
宝物殿・修道院は必見!!
800段の坂道は大変だが、頂上の景色は最上級の達成感
Petra by Nightは、宝物殿の前のキャンドルナイトは、神秘的
✔ ベストシーズン
- 3〜5月、9〜11月
真夏は40℃を超え、冬は冷え込むため注意
✔行き方
コロッセオ (The-colosseum)
場所:イタリア・ローマ
建設時期:80年


見どころ
古代ローマの技術と権力の象徴で、保存状態が良く、内部構造まで見学できる迫力の遺跡。
地下構造(ハイポジウム)・外観のアーチ構造は必見!!
✔ ベストシーズン
- 4〜6月/9〜10月
気候が穏やかで観光向き
夏(7〜8月)は猛暑と混雑
✔行き方
- 最寄り空港:ローマ・フィウミチーノ空港(FCO)
- 市内へはレオナルド・エクスプレスで30分
- 地下鉄B線「Colosseo」駅を出てすぐ目の前
チェチェン・イツァのピラミッド (chichen-itza)
場所:メキシコ・ユカタン州
建設時期:600年


見どころ
マヤ文明の天文学と宗教が融合した古代都市で、ユカタン半島の密林に突如現れるピラミッドに圧倒されます。
エル・カスティーヨ(ククルカン神殿)・セノーテ(聖なる泉)・球技場・天文台(カラコル)などが見どころ
✔ ベストシーズン
- 11〜4月(乾季)気温・湿度ともに快適
- 5〜10月は雨季でスコール多め
- 春分・秋分(3月・9月)は特に人気で混雑
✔行き方
マチュピチュ(machu-picchu)
場所:ペルー・クスコ
建設時期:1450年


見どころ
アンデス山脈の山奥にある“天空都市”
雲海に包まれた瞬間は一生の思い出になります。
最高の絶景ポイント「ワイナピチュ山」・マチュ・ピチュ全体を見下ろせる人気スポット(事前予約必須、1日400人限定)
太陽の神殿・王宮跡など
✔ ベストシーズン
- 5〜10月(乾季):一年で最も天候が安定・雲海が発生しやすく“浮かぶ都市”を見やすい
※ 6〜8月はハイシーズンで混雑&価格上昇
✔行き方
タージマハル(taj-mahal)
場所:インド・アーグラ州
建設時期:1643年


見どころ
皇帝シャー・ジャハーンが最愛の妻のために建てた白亜の霊廟。
朝焼けに染まるタージは世界でも指折りの美しさ。
✔ ベストシーズン
- 11〜2月(涼季):夏の40〜45℃を避けられる
早朝は霧が出る場合もあるため注意
✔行き方
- デリー(DEL)へ
- デリー → アグラ
- ガティマン特急:1時間40分
- 車:3〜4時間アグラ市内 → タージ・マハル
- 徒歩 or 電動カート(環境規制のため車進入不可)
コルコバードのキリスト像(Christ the Redeemer)
場所:ブラジル・リオデジャネイロ
建設時期:1931年


見どころ
リオの街を見守る巨大キリスト像。
山・海・街が広がるブラジル屈指の絶景スポット。
✔ ベストシーズン
- 5〜10月(乾季・涼しく過ごしやすい)
- 11〜3月の夏は蒸し暑い
✔行き方
- リオ国際空港(GIG)到着
- 市内(コパカバーナ/イパネマ)へ移動
- 以下の方法で山頂へ
- コルコバード鉄道(オススメ。絶景ルート)
- 公式シャトルバン
- タクシー+山頂シャトル乗換
新世界7不思議 の最終選考まで残った候補地
以下の 28か所 が、最終投票の候補に残った遺跡・建造物です。
ジャンルも地域も幅広く、まさに“世界の奇跡”が勢ぞろいしています。
🔶アフリカ
- カリメン(トンブクトゥ古城) – マリ
- キリマンジャロ山 – タンザニア
- テーブルマウンテン – 南アフリカ(※最終7には自然版で選出)
🔶 アジア
- アクロポリス(ギリシャ):※ 地理的にはヨーロッパだが、New7Wonders ではアジア枠に分類
- アンコール遺跡 – カンボジア




- ハギア・ソフィア – トルコ
- クレムリンと赤の広場 – ロシア
- シドニー・オペラハウス – オーストラリア


- ティンティンガル(インドネシア寺院群)※古名:ボロブドゥール寺院


🔶 中東
- ペトラ – ヨルダン(※最終7に選出)
- バビロン遺跡ーイラク
- イラクデッドシー(死海) – イスラエル/ヨルダン(自然版に選出)
- イスタンブール歴史地区 – トルコ


🔶 ヨーロッパ
- モアイ像(ラパ・ヌイ=イースター島)※地理学的にはオセアニア





- コロッセオ – イタリア(※最終7に選出)
- アルハンブラ宮殿 – スペイン


- ストーンヘンジ – イギリス
- ノイシュヴァンシュタイン城 – ドイツ
- パルテノン神殿 – ギリシャ


- エッフェル塔 – フランス


🔶 中央アメリカ
- チチェン・イッツァ – メキシコ(※最終7)
- スタチュー・オブ・リバティ(自由の女神) – アメリカ
- トロント CNタワー – カナダ
🔶南アメリカ
- マチュ・ピチュ – ペルー(※最終7)
- キリスト像(リオ・コルコバード) – ブラジル(※最終7)
ティワナク – ボリビア【アフリカ・中東(追加候補)】 - グレート・ピラミッド(ギザ)– エジプト
※ 「古代7不思議」で唯一現存のため“名誉候補(Honorary Candidate)”として扱われ、正式投票対象外
世界の七不思議自然版は、下記でまとめていますので、こちらもご覧ください。

古代から現代へと受け継がれてきた “世界の不思議”。
7つだけを選ぶにはあまりにも壮大で、候補に挙がったすべての場所に、それぞれの物語と感動があります。
新世界の7不思議に選ばれた名所を巡る旅は、過去と現在、文明と自然、そして人間の力をめぐる壮大な時間旅行です。
次の旅先を探しているなら、ぜひこの世界の奇跡を、あなた自身の目で確かめてみてください。
一歩踏み出したその先に、きっと忘れられない景色が待っています。



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