【世界遺産】ラーマヤナ・バレエ・プランバナン鑑賞記|ジョグジャカルタで見る幻想的な夜の舞台

ジャワ島の観光
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古代インドで語り継がれてきた大長編叙事詩「ラーマヤナ」。

ヒンドゥー教を代表する聖典のひとつであり、
「マハーバーラタ」と並ぶインド二大叙事詩としても知られています。

成立時期には諸説ありますが、紀元前後頃に成立したともいわれています。
詩人ヴァールミーキによって編纂されたとされ、コーサラ国のラーマ王子伝説を中心に描いています。

そんな「ラーマヤナ」の世界を、
実際の舞台芸能として体感できるのが、今回紹介する
「Ramayana Ballet Prambanan(ラーマヤナ・バレエ・プランバナン)」です。

世界遺産プランバナン寺院群を背景に上演されるインドネシア屈指の伝統舞台であり、
ジョグジャカルタ観光でも非常に人気の高いナイトイベントとなっています。

特に乾季の屋外公演では、
ライトアップされた巨大ヒンドゥー寺院と舞踊、ガムラン音楽が一体化し、
東南アジアでも屈指の幻想的な舞台空間を楽しむことができます。

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Ramayana Ballet Prambanan

住所:Klurak, Tamanmartani, Kalasan, Sleman Regency, Special Region of Yogyakarta 55571 インドネシア

スケジュール 屋外会場:19:30~21:30(5月~10月)
屋内会場:19:30~21:30(11月~4月)
料金 座席によって異なります。下の画像を参考にしてみてください。
公式URL https://borobudurpark.com/en/event/781/

下の画像は、Ramayana Ballet Prambanan のイベントカレンダーです。

プランバナン寺院群を背景に上演される幻想的な舞台

この舞台最大の特徴は、
世界遺産「プランバナン寺院群」を背景にして上演される点です。

特に乾季シーズンの屋外公演では、
ライトアップされたシヴァ寺院群がそのまま舞台背景となり、
まるで古代神話の世界に入り込んだような空気感が広がります。

実際に訪れてみると、単なる観光ショーというより、
ジャワ伝統文化・ヒンドゥー神話・舞踊芸術を融合した巨大舞台作品という印象が強く感じられました。

会場はかなり広く、観光客向けに整備されているため、
初めてのインドネシア旅行でも比較的利用しやすい環境です。

また、公演前後には、
ガムラン音楽の演奏やライトアップされた寺院景観も楽しめます。

屋外会場と屋内会場の違い

ラーマヤナ・バレエは、季節によって会場が変わります。

乾季(5月〜10月頃)は、プランバナン寺院を背景にした屋外ステージ。
雨季(11月〜4月頃)は、天候の影響を避けるため屋内劇場での公演となります。

特に人気が高いのは、やはり屋外会場。

巨大な寺院シルエットが夜空に浮かび上がる光景は非常に迫力があり、
ジョグジャカルタ観光でも特に印象に残りやすい夜景のひとつだと思います。

一方で、屋内公演は座席環境が安定しており、雨季でも快適に観劇しやすいメリットがあります。

会場内のレストランと観劇前の雰囲気

会場にはレストランも併設されており、開演前に食事を楽しむこともできます。

私が訪れた際は、
ビンタンビールとインドネシア風焼き鳥「サテ」を食べながら、
開演時間までゆっくり過ごしました。

夕暮れ後の涼しい空気の中で、ライトアップされた寺院を眺めながら待つ時間も、
この舞台体験の魅力のひとつだと思います。

観客は海外旅行者も非常に多く、欧米系観光客の姿もかなり目立ちました。

ラーマヤナの物語について

ラーマヤナは全部で7巻構成となっており、
ラーマ王子とシータ姫、そして魔王ラヴァーナとの戦いを中心に物語が進んでいきます。

第1巻:バーラ・カーンダ(少年の巻)

世界はラーヴァナ王によって苦しめられており、
神々はヴィシュヌ神を人間として転生させ、コーサラ国のラーマ王子を誕生させます。

成長したラーマは、後に妃となるシータと出会い結婚します。

・第2巻:アヨーディヤ・カーンダ(アヨーディヤの巻)

王位継承争いにより、ラーマは森へ追放されます。
父王は悲しみのあまり亡くなり、弟バラタは王位を拒否し、ラーマの代理として国政を行います。

・第3巻:アラニヤ・カーンダ(森林の巻)

森で暮らしていたラーマたちは、魔王ラーヴァナの策略によって、シータを誘拐されてしまいます。
黄金の鹿のエピソードは、ラーマヤナでも特に有名な場面のひとつです。

・第4巻:キシュキンダー・カーンダ(キシュキンダーの巻)

ラーマは猿族ヴァナラと協力関係を結び、シータ捜索を開始します。
ここで登場するのが、後に重要な存在となるハヌマーンです。

・第5巻:スンダラ・カーンダ(美の巻)

風神の子ハヌマーンは、海を飛び越えてセイロン島へ渡り、シータを発見します。
彼はラーマの使者として、救出が近いことを伝えます。

・第6巻:ユッダ・カーンダ(戦争の巻)

ラーマ軍とラーヴァナ軍の大戦争が始まります。
激戦の末、ラーマはラーヴァナを倒し、シータと共に帰還します。

・第7巻:ウッタラ・カーンダ(後の巻)

王となったラーマでしたが、シータの貞潔を疑う声が広がり、
苦悩の末に彼女を追放します。

最終的にシータは大地へ還り、ラーマもまた深い悲しみの中で生涯を終えました。

実際の舞台について

実際の舞台では、この壮大なラーマヤナの物語を、
ジャワ舞踊・ガムラン音楽・炎の演出などを使いながら表現していきます。

特にハヌマーン登場シーンや戦闘場面では、
観客席から歓声が上がるほど盛り上がっていました。

セリフ中心ではなく、
踊り・表情・音楽で物語を伝えていくため、
言語が分からなくても比較的理解しやすい舞台になっています。

また、途中にはコミカルな演出も入り、
想像以上にエンターテインメント性が高い印象でした。

下が舞台の写真です。
ラーマとシータが並んでいます。

今回の舞台の様子を動画にまとめてみました。
よろしければ覗いてください。

ラーマヤナを知っていると旅がさらに面白くなる

インドネシア方面を旅していると、寺院彫刻や舞踊、影絵芝居など、
さまざまな場所でラーマヤナ文化に出会います。

特にジャワ島やバリ島では、ヒンドゥー文化の影響が今も色濃く残っており、
神話世界が現代文化の中に自然に溶け込んでいるのを感じます。

そのため、事前に物語を知っておくと、
寺院観光や舞踊鑑賞の面白さがかなり変わってきます。

書籍などで予習してから訪れると、登場人物や場面理解もしやすく、
より深く楽しめると思います。

世界遺産の夜に、古代叙事詩の舞台を体感する。

プランバナン寺院群で見るラーマヤナ・バレエは、
単なる伝統芸能鑑賞ではなく、
東南アジアに残るヒンドゥー文化そのものを感じる時間でした。

ジョグジャカルタを訪れるなら、
昼の寺院観光だけでなく、ぜひ夜の舞台体験も組み合わせてみてください。



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