現地の言葉で「輝く大きな場所」という意味のラパ・ヌイという島。
そして、この謎多き島は、1722年に西洋からの船が到着し、折しも、その日がイースター(復活祭)で
あったことから、オランダ人提督ヤコブ・ロッゲフェーンによって名づけられた イースター島。
この謎多きモアイの島を9つのエリアでわけてみました。
下が全体をエリア別に分けたMAPです。

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https://weekend-abroad-travelers.com/northamerica-southamerica/chile/easter-island/ranokau/
今回は、その中で、ラノ・カウ周辺を紹介します。
目次
ラパ・ヌイ国立公園 (Rapa Nui National Park)
1995年 ユネスコ世界文化遺産に登録。
登録名は「ラパ・ヌイ国立公園(Rapa Nui National Park)」です。
ラパ・ヌイは、チリ本土から遠く離れた太平洋上に浮かぶ孤島です。
島の先住民たちは、4〜5世紀頃にポリネシアから渡来したと推定されています。
島中に点在するモアイ像は、10〜16世紀にかけて制作されたと考えられています。
その後、部族間の抗争や社会の変化により、多くのモアイ像が倒されました。
それでも現在、島には800体を超えるモアイ像や祭壇、住居跡、洞窟、儀式跡が残されています。
ただの石像群ではなく、島全体にラパ・ヌイ独自の文化が残る場所です。
世界遺産に選ばれた背景
ラパ・ヌイ国立公園が世界遺産に選ばれた理由は、モアイ像の数や大きさだけではありません。
太平洋の孤島でありながら、ラパ・ヌイの人々は独自の社会、信仰、石造文化を発展させました。
巨大なモアイ像、アフと呼ばれる祭壇、住居跡、洞窟壁画、
石組みの遺構が島の各地に残り、島全体がひとつの文化景観になっています。
特にモアイ像は、祖先崇拝や部族社会と深く関わっていたと考えられています。
単なる彫刻ではなく、亡くなった首長や祖先の力を表す存在として、海を背にして村を見守るように立てられました。
ラパ・ヌイ国立公園は、人類が隔絶された環境の中でどのように文化を築いたのかを示す貴重な遺産です。
島を歩いていると、モアイ像だけでなく、火山、海、草原、集落跡がすべてつながって見えてきます。
アメリカ大陸と太平洋地域の世界遺産をあわせて見たい場合は、こちらにもまとめています。

歴史背景
ラパ・ヌイの先住民たちは、4〜5世紀頃にポリネシアから渡来したと推定されています。
その後、島の中で独自の文化を育て、10〜16世紀にかけて巨大なモアイ像を数多く制作しました。
モアイ像は、火山岩を切り出して作られた巨大な石像です。
多くはラノ・ララク周辺で制作され、島内各地のアフへ運ばれたと考えられています。
しかし、島の資源利用、社会の変化、部族間の争いなどにより、モアイ像の多くは倒されました。
現在立っているモアイの中には、20世紀以降に復元されたものも多くあります。
住所:チリ バルパライソ イースター島
| 入場時間 | 9:00~20:00(早朝ツアーは、7:00~) |
| 定休日 | 無休 |
| 入場料金 | 80ドルか54000ペソ |
| 事前申請 | 2019年9月よりオンライン申請になり、申請をしないと入島できません。 現在は、19日前からの申請になります。 【公式案内サイト】https://www.gob.cl/rapanuiprotegida-en/ 【入国申告書】https://ingresorapanui.interior.gob.cl/ 主な規制としては、 ①往復の切符(飛行機・船)の確保 ②上記の切符の滞在時間上限(30日)を超えないもの ③入国申告書にオンライン申請後に、送られているメールの提示 ④チリ観光局が指定する宿泊施設の予約。または、イースター島居住者からの招待状 |
ラノ・カウは、島の最南端にある大きなコニーデ火山で、直径1.6㎞のカルデラ湖が中にあります。
また、山の南側にオロンゴ儀式村があります。
ラノ・カウ展望台 (MIRADOR RANO KAU)
ラノ・カウは、島に3つある主要火山のひとつです。
実際に展望台へ立つと、イースター島のイメージが少し変わります。
草原の中に突然巨大なカルデラが現れ、その内部には緑色の湖と無数の葦の浮島が広がっています。
カルデラ湖の直径は約1.6km。
深さは4〜5mほどとされ、静かな水面の上には独特の湿地景観が続いていました。
海岸沿いのモアイエリアとは雰囲気がかなり違い、ここは火山島そのものの迫力を感じる場所です。
風が非常に強い日も多く、断崖の先には太平洋が一気に広がります。
特に印象的だったのは、景色のスケールに対して人工物がほとんど見えないことでした。
遠くに海。
足元には巨大カルデラ。
そして草原。
イースター島が「孤島」であることを、視覚的に強く実感できる場所です。


オロンゴ儀式村(Orongo)
オロンゴ儀式村は、イースター島の中でも特に独特な空気を持つ場所でした。
ここは、モアイ信仰衰退後に広まった「鳥人儀礼」が行われた場所です。
断崖の上に石造住居が並び、その先にはモトゥ・ヌイ島を含む小島群が浮かびます。
景色だけ見ると絶景スポットですが、背景を知ると空気がまったく変わります。
オロンゴの鳥人儀礼
オロンゴ儀式村から約280m下の海岸まで降り、そこから沖に浮かぶ3つの島のうち、最も遠いモトゥ・ヌイまで約1500m泳ぎます。
参加者は葦の浮きを使い、渡り鳥「マタ・タラ(アジサシ)」の最初の卵を取って戻るという命懸けの儀礼でした。
卵を最初に首長へ渡した人物が勝者となり、その部族の首長は「タンガタ・マヌ(鳥人間)」になります。
タンガタ・マヌとなった首長は、重要なアフ近くで1年間神聖な存在として扱われ、外出や散髪も制限されたと言われています。
岸からモトゥ・ヌイまでは潮流も速く、サメも多かったため、途中で命を落とす者も多かったそうです。
現在の感覚だと古代神話のようですが、この儀礼は1866年頃まで続いていました。
日本でいえば江戸幕府が終わる直前の時代です。
実際に現地へ立つと、その時代感覚のギャップにも驚かされます。

この鳥が、マタ・タラ(アジサシ)でこの鳥の卵を得るために命掛けで島に渡っていたんですね。

博物館にあった鳥人間の絵。

そして、こちらが住居跡。
部族の首長やロンゴ・ロンゴを読む専門家、参加者の家族などが帰りをこの住居で待っていたそうです。

そして、入口。

天井は、こんな感じです。
実際に見ると、強風を避けるための構造だったことがよくわかります。


儀礼用の雨水を貯めた石

オロンゴの岩絵

創造の神マケマケ

今は、遊歩道があり、快適に散策ができます。

アクセス
イースター島の玄関口は、マタベリ国際空港(Mataveri International Airport)です。
空港からラノ・カウ周辺までは車で約15〜20分ほど。
公共交通機関はほぼないため、レンタカー、レンタルバイク、現地ツアー利用が一般的です。
オロンゴとラノ・カウは同じルート上にあるため、半日でまとめて回りやすいエリアです。
島内観光は道路標識が少ない場所もあるため、初めてなら現地ツアー利用もかなり便利でした。
イースター島最南端で感じた「モアイ後の世界」
イースター島というと、どうしても巨大モアイの印象が強く残ります。
しかし、ラノ・カウとオロンゴを歩いてみると、この島はモアイだけでは終わらないことがよくわかります。
社会が変化し、信仰が変わり、その中で新しい儀礼が生まれていった歴史。
断崖の上に立ちながら海を見ていると、単なる観光地というより、人々の生存と信仰が重なった場所だと感じました。
モアイ絶景を巡る旅とは少し違う、ラパ・ヌイ文化の深い部分を感じたい人には、特に印象に残るエリアだと思います。


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