エジプトの世界遺産まとめ|ピラミッドから古代テーベまで実際に訪れた遺産を紹介

中東・アフリカの世界遺産
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エジプトと聞いて、
まず思い浮かべるのはピラミッドやスフィンクスかもしれません。

しかし、ナイル川に沿って南北に延びるエジプトを旅してみると、
この国に残されている歴史はピラミッドだけではないことに気づきます。

古代エジプト最初の統一王朝の王都とされるメンフィス、
巨大なピラミッドが並ぶギザ、
歴代ファラオの墓が築かれたルクソール西岸、巨大な神殿が残る東岸。

さらに南へ進めば、アブ・シンベル神殿をはじめとするヌビア遺跡もあります。

エジプトには古代文明だけでなく、キリスト教やイスラム文化、
砂漠の中に残された地球の歴史まで含め、多様な世界遺産が残されています。

現在、エジプトには7件の世界遺産が登録されており、
その内訳は文化遺産6件、自然遺産1件です。

今回の旅では、その中から、

「メンフィスとその墓地遺跡―ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」
「古代都市テーベとその墓地遺跡」
「カイロ歴史地区」

の3件を実際に訪れました。

この記事では、エジプトに登録されている世界遺産を一覧で整理しながら、
実際に歩いたピラミッドや神殿、王墓の様子、まだ訪れていない世界遺産、
アクセス、周遊モデルコース、ベストシーズンまで紹介します。

▶︎ アフリカ・中東地域の世界遺産一覧

目次

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  1. エジプトの世界遺産一覧|World Heritage Sites in Egypt
    1. カイロ・ギザ周辺
    2. ルクソール周辺
    3. エジプト南部
    4. シナイ半島・西方砂漠・地中海側
  2. 実際に訪れたエジプトの世界遺産
  3. メンフィスとその墓地遺跡―ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯 (Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur)
    1. ギザの三大ピラミッド(Giza Pyramid Complex)
    2. ギザの大スフィンクス(Great Sphinx of Giza)
    3. サッカーラ(Saqqara)
    4. ダフシュール(Dahshur)
    5. メンフィス(Memphis)
    6. ピラミッドはエジプトだけではない
    7. 古代都市テーベとその墓地遺跡|Ancient Thebes with its Necropolis
    8. 王家の谷(Valley of the Kings)
    9. ハトシェプスト女王葬祭殿(Mortuary Temple of Hatshepsut)
    10. メムノンの巨像(Colossi of Memnon)
    11. カルナック神殿(Karnak Temple)
    12. ルクソール神殿(Luxor Temple)
  4. カイロ歴史地区|Historic Cairo
  5. まだ訪れていないエジプトの世界遺産
    1. アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群 (Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae)
    2. アブ・メナ(Abu Mena)
    3. 聖カトリーナ地域(Saint Catherine Area)
    4. ワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)|Wadi Al-Hitan (Whale Valley)
  6. エジプト世界遺産へのアクセス
    1. カイロ・ギザ周辺
    2. ルクソール
    3. アスワン・アブ・シンベル
  7. エジプト世界遺産モデルコース
    1. 5〜6日
    2. 7〜8日
    3. 9〜10日
    4. 2週間以上
  8. エジプト世界遺産を巡るベストシーズン 
    1. 春|3〜4月
    2. 夏|5〜9月
    3. 秋|10〜11月
    4. 冬|12〜2月
  9. 旅の終わりに
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エジプトの世界遺産一覧|World Heritage Sites in Egypt

世界遺産 登録年 種別
メンフィスとその墓地遺跡(Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur) 1979年 文化遺産
古代都市テーベとその墓地遺跡(Ancient Thebes with its Necropolis) 1979年 文化遺産
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae) 1979年 文化遺産
カイロ歴史地区(Historic Cairo) 1979年 文化遺産
アブ・メナ(Abu Mena) 1979年 文化遺産
聖カトリーナ地域(Saint Catherine Area) 2002年 文化遺産
ワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)(Wadi Al-Hitan / Whale Valley) 2005年 自然遺産

エジプトでは1979年に最初の5件が世界遺産へ登録されました。

その後、2002年に聖カトリーナ地域、2005年にエジプト唯一の
世界自然遺産となるワディ・アル・ヒタンが加わっています。

カイロ・ギザ周辺

エジプト旅行で最初の拠点になりやすいのがカイロです。

市内にはイスラム建築が集中する「カイロ歴史地区」があり、
カイロから西へ向かえばギザ、南へ向かえばメンフィス、サッカーラ、ダフシュールがあります。

特にピラミッド建築の発展を追うのであれば、ギザだけを見るのではなく、
サッカーラやダフシュールまで巡ることで、階段ピラミッドから真正ピラミッドへ至った変化が分かりやすくなります。

ルクソール周辺

ナイル川中流域のルクソールには、
古代エジプト新王国時代の中心都市テーベの遺跡が広がっています。

ナイル川東岸にはカルナック神殿とルクソール神殿、
西岸には王家の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿、メムノンの巨像などがあります。

東岸には神殿を中心とする都市空間、西岸には王墓や葬祭殿が集中しており、
ナイル川を挟んで異なる性格の遺跡を巡ることができます。

エジプト南部

アスワンからさらに南には、
「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」があります。

アブ・シンベル神殿をはじめ、古代ヌビア地方に残された壮大な遺跡群で、
アスワン・ハイ・ダム建設による水没危機をきっかけに
国際的な救済活動が行われたことでも知られています。

シナイ半島・西方砂漠・地中海側

シナイ半島には聖カトリーナ修道院を含む「聖カトリーナ地域」、
カイロ南西の西方砂漠には「ワディ・アル・ヒタン」があります。

また、アレクサンドリア近郊には初期キリスト教の
巡礼都市遺跡「アブ・メナ」が残されています。

同じエジプトの世界遺産でも、古代エジプト、イスラム、
キリスト教、自然史と、その特色は大きく異なります。

地域ごとに特色が異なるため、旅の日数や
目的に合わせて周遊ルートを組むのがおすすめです。

実際に訪れたエジプトの世界遺産

今回のエジプト旅行では、カイロからギザ、サッカーラ、
メンフィス、ダフシュールを巡り、さらに南のルクソールまで足を延ばしました。

そしてカイロでは、ピラミッドや古代神殿とは異なる
時代のエジプトを伝えるイスラム建築にも触れました。

世界遺産として訪れたのは3件ですが、その中には数多くのピラミッド、
王墓、神殿、葬祭殿、モスクなどが含まれています。

同じエジプトに残された遺産でも、古王国時代のピラミッド、
新王国時代の王墓や神殿、イスラム時代の建築では、
その目的も景観も大きく異なります。

ここでは、実際に訪れた3つの世界遺産を紹介します。

メンフィスとその墓地遺跡―ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯 (Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur)

1979年に世界文化遺産へ登録された、エジプトを代表する世界遺産です。

名称に「ギザからダハシュールまで」とあるように、
ギザの三大ピラミッドだけを指しているわけではありません。

古代エジプトの王都メンフィスと、その周辺に広がる墓地遺跡、
サッカーラ、ギザ、ダフシュールなどを含む広大な遺跡群です。

実際にこれらを巡ってみると、
ピラミッドが突然完成された建築ではなかったことが分かります。

サッカーラの階段ピラミッド、ダフシュールの屈折ピラミッドと
赤のピラミッド、そしてギザの巨大な真正ピラミッド。

それぞれを順番に見ることで、古代エジプト人が試行錯誤を重ねながら、
巨大な石造建築を発展させていった流れを追うことができます。

ギザの三大ピラミッド(Giza Pyramid Complex)

ギザ台地に立つクフ王、カフラー王、メンカウラー王の三大ピラミッドは、
古代エジプトを象徴する景観です。

写真では何度も見てきましたが、実際にその前に立つと、
一つひとつの石材の大きさと、ピラミッド全体の巨大さに圧倒されます。

約4,500年前にこれほど巨大な建造物が築かれたことを考えると、
古代エジプト王権の規模と建築技術の高さを実感できます。

ギザだけでなく、サッカーラやダフシュールと合わせて見ることで、
ピラミッド建築がどのように発展していったのかも見えてきます。

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ギザの大スフィンクス(Great Sphinx of Giza)

カフラー王のピラミッド東側には、
ライオンの身体と人間の頭部を持つ大スフィンクスがあります。

ピラミッドと並んでエジプトを象徴する存在ですが、
実際にギザ台地を歩くと、
スフィンクス単体ではなく、周辺の神殿やカフラー王の
ピラミッドとの位置関係を見ることが重要だと分かります。

巨大なピラミッドを背後に見るスフィンクスの姿は、ギザを代表する景観のひとつです。

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サッカーラ(Saqqara)

サッカーラで特に重要なのが、ジェセル王の階段ピラミッドです。

紀元前27世紀頃、第3王朝ジェセル王のために築かれたとされ、
建築家イムホテプの名とともに知られています。

それまでのマスタバ墓を積み重ねるように発展させた階段状の姿は、
後の巨大なピラミッドへと続く重要な段階を示しています。

ギザを見る前後にサッカーラを訪れると、
ピラミッド建築の歴史がより立体的に見えてきます。

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ダフシュール(Dahshur)

ダフシュールでは、スネフェル王時代に築かれた
屈折ピラミッドと赤のピラミッドを見ることができます。

屈折ピラミッドは途中で傾斜角が変化する独特の形をしており、
真正ピラミッド完成までの試行錯誤を今に伝えています。

その後に築かれた赤のピラミッドは、
初期の完成された真正ピラミッドとして重要な存在です。

観光客の多いギザとは雰囲気が異なり、
広い砂漠の中でピラミッドそのものと向き合えるのも印象的でした。

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メンフィス(Memphis)

メンフィスは、古代エジプト統一後の
初期王朝時代から重要な都市として栄えた古代都市です。

現在はかつての巨大都市の姿をそのまま見ることはできませんが、
遺跡地区にはラムセス2世の巨大像やアラバスター製のスフィンクスなどが残されています。

ギザ、サッカーラ、ダフシュールのピラミッド群と合わせて訪れることで、
それらの墓地を支えた古代都市との関係も見えてきます。

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ピラミッドはエジプトだけではない

ピラミッド型の巨大建築は、エジプトだけに存在するものではありません。

メキシコや中米などにも巨大なピラミッド型建築が残されており、
それぞれ異なる時代、文明、宗教的背景の中で築かれました。

エジプトとマヤ文明など、世界各地に残るピラミッド型建築の違いや
古代文明との関係については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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古代都市テーベとその墓地遺跡|Ancient Thebes with its Necropolis

もうひとつ実際に訪れたのが、
1979年に世界文化遺産へ登録された「古代都市テーベとその墓地遺跡」です。

現在のルクソール周辺に広がる遺跡群で、
古代エジプト新王国時代を中心に発展したテーベの神殿や墓地が残されています。

ナイル川を境に、東岸にはカルナック神殿とルクソール神殿、
西岸には王家の谷や葬祭殿などが広がります。

ギザやサッカーラで見たピラミッドの時代から千年以上が経過し、
ファラオの墓や信仰の形がどのように変化したのかを体感できる場所です。

王家の谷(Valley of the Kings)

ルクソール西岸の岩山に囲まれた谷には、
新王国時代の歴代ファラオの墓が集中しています。

巨大なピラミッドを築いた古王国時代とは異なり、
王墓を岩山の内部に造るようになったことが大きな特徴です。

ツタンカーメン王墓をはじめ、多数の王墓が発見されており、
内部に残る壁画や装飾から古代エジプト人の死後の世界観を知ることができます。

▶︎ 王家の谷観光ガイド|古代都市テーベ世界遺産でたどる歴代ファラオの墓と見どころ

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王家の谷は、ルクソール西岸に広がる古代エジプト新王国時代の王墓群です。古代都市テーベとその墓地遺跡の構成遺産として、歴史背景、主な墓、ツタンカーメン王墓、アメンホテプ2世の墓、ラムセス9世の墓、アクセスまで詳しく解説します。

ハトシェプスト女王葬祭殿(Mortuary Temple of Hatshepsut)

王家の谷に近い断崖の下に建つのが、
ハトシェプスト女王葬祭殿です。

巨大な岩山を背景に、水平線を強調した三層のテラスが並ぶ姿は、
周囲の自然景観と一体化しているように見えます。

古代エジプトでも数少ない女性ファラオとして
知られるハトシェプストの治世を知るうえでも重要な場所です。

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ハトシェプスト女王葬祭殿の見どころ、歴史、建築、アクセスを詳しく解説。ルクソール西岸で王家の谷とあわせて巡りたい、断崖と一体化した古代エジプト屈指の葬祭殿ガイドです。

メムノンの巨像(Colossi of Memnon)

ルクソール西岸を移動していると、平原の中に巨大な2体の石像が現れます。

これがメムノンの巨像です。

もともとは第18王朝アメンホテプ3世の巨大な葬祭殿の入口に立っていた像で、
現在では葬祭殿の大部分が失われ、巨像がその規模を伝えています。

王家の谷やハトシェプスト女王葬祭殿へ向かう途中に立ち寄りやすい遺跡です。

▶︎ メムノンの巨像観光ガイド|王家の谷へ向かう途中で見たいルクソール西岸の巨像遺跡

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メムノンの巨像は、ルクソール西岸で王家の谷へ向かう途中に立つ巨大石像です。アメンホテプ3世葬祭殿の歴史、伝説、見どころ、アクセスをわかりやすく解説します。

カルナック神殿(Karnak Temple)

ナイル川東岸にあるカルナック神殿は、
古代テーベを代表する巨大な神殿複合体です。

歴代のファラオによって長期間にわたり増築され、
アメン神を中心とする巨大な宗教空間へ発展しました。

中でも、大列柱室に並ぶ巨大な柱の間を歩く体験は圧巻です。

一本一本の柱を見上げながら歩くことで、
写真だけでは分かりにくい神殿のスケールを実感できます。

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ルクソール神殿(Luxor Temple)

カルナック神殿の南に位置するのがルクソール神殿です。

カルナック神殿とはスフィンクス参道で結ばれ、
古代エジプトの重要な宗教行事であるオペト祭の舞台となりました。

巨大な塔門、ラムセス2世像、列柱などが残り、
古代テーベの宗教都市としての姿を現在に伝えています。

夜にはライトアップされ、昼間とは異なる神殿の表情を見ることができます。

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ルクソール神殿の見どころ、歴史、オペト祭、アクセスを旅行者目線でわかりやすく解説。古代テーベ東岸の「生者の世界」に築かれた神殿を、第一塔門、大列柱廊、アメンホテプ3世の中庭、至聖所まで現地の空気感とあわせて紹介します。

カイロ歴史地区|Historic Cairo

ピラミッドや古代神殿とは違うエジプトの歴史を感じられたのが、
カイロの街でした。

カイロ歴史地区は1979年に世界文化遺産へ登録され、
モスクやマドラサ、霊廟など、イスラム時代の建築が数多く残されています。

今回訪れたのが、カイロのシタデルに建つ
ガーミア・ムハンマド・アリ(Muhammad Ali Mosque)です。

19世紀に建てられたモスクで、内部や外壁にアラバスターが多く使われていることから、
「アラバスター・モスク」とも呼ばれています。

シタデルの高台からはカイロの市街地を広く見渡すことができ、
ギザやルクソールで見てきた古代エジプトとは異なる、この国のもうひとつの歴史を感じる場所でした。

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まだ訪れていないエジプトの世界遺産

今回の旅で訪れることができたのは、
エジプトに登録されている7件の世界遺産のうち3件でした。

エジプトには、今回巡ったピラミッド地帯や古代都市テーベ、カイロ歴史地区以外にも、
南部のヌビア遺跡群、初期キリスト教の遺跡、シナイ半島の宗教遺産など、
異なる時代や文化を伝える世界遺産が残されています。

また、古代文明だけではなく、クジラの進化を伝える自然遺産もあり、
今回訪れることができなかった場所にも、まだ知らないエジプトの姿があります。

まだ訪れていないエジプトの世界遺産を見る

アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群 (Nubian Monuments from Abu Simbel to Philae)

1979年に世界文化遺産へ登録されました。

ラムセス2世が築いたアブ・シンベル大神殿・小神殿や、
アスワン周辺のフィラエ神殿などを含む遺跡群です。

アスワン・ハイ・ダム建設による水没の危機から遺跡を守るため、
国際的な救済活動が行われたことでも知られています。

アブ・メナ(Abu Mena)

1979年に世界文化遺産へ登録されました。

アレクサンドリア南西に残る初期キリスト教の巡礼都市遺跡で、
聖メナスに関連する宗教施設や都市遺構が残されています。

古代エジプト文明とは異なる、キリスト教時代のエジプトを伝える遺跡です。

聖カトリーナ地域(Saint Catherine Area)

2002年に世界文化遺産へ登録されました。

シナイ半島南部の山岳地帯に位置し、
聖カトリーナ修道院やシナイ山を含む宗教的に重要な地域です。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と深い関わりを持つ場所でもあります。

ワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)|Wadi Al-Hitan (Whale Valley)

2005年に世界自然遺産へ登録されました。

砂漠の中から古代クジラ類の化石が多数発見されており、
クジラ類が陸上生活から海洋生活へ移行した進化の過程を示す重要な場所です。

エジプトに登録されている世界遺産の中では、唯一の自然遺産です。

エジプト世界遺産へのアクセス

エジプトの世界遺産は南北に広く分布しているため、
すべてを一度の旅行で巡るにはある程度の日数が必要です。

カイロ、ルクソール、アスワンを主要拠点にすると旅程を組みやすくなります。

世界遺産 拠点 アクセス 所要時間の目安
メンフィスとその墓地遺跡 カイロ・ギザ 車・ツアー ギザ約30〜60分/サッカーラ方面約1時間〜
古代都市テーベとその墓地遺跡 ルクソール 車・タクシー・ツアー 市内から各遺跡 約10〜45分
ヌビア遺跡群 アスワン 車・飛行機・ボート アブ・シンベルは陸路で片道約3〜4時間
カイロ歴史地区 カイロ 地下鉄・タクシーなど 中心部から約15〜30分
アブ・メナ アレクサンドリア 車 約1〜2時間
聖カトリーナ地域 シャルム・エル・シェイクなど 車・ツアー 約2〜3時間
ワディ・アル・ヒタン ファイユーム周辺 4WD・ツアー カイロから約3〜4時間

カイロ・ギザ周辺

ギザはカイロから比較的アクセスしやすい一方、サッカーラ、
メンフィス、ダフシュールまで公共交通機関だけで効率よく巡るのは簡単ではありません。

複数の遺跡を1日で巡る場合は、車を手配するか現地ツアーを利用すると動きやすくなります。

ルクソール

東岸のカルナック神殿とルクソール神殿は比較的巡りやすいですが、
西岸の王家の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿などは離れています。

西岸はタクシーやチャーター車、ツアーを利用すると効率的です。

アスワン・アブ・シンベル

アブ・シンベルはアスワンからさらに南に位置します。

アスワンから陸路で向かうツアーのほか、航空便を利用する方法もあります。

エジプト世界遺産モデルコース

エジプトは国土が南北に長いため、日数によって巡れる世界遺産が大きく変わります。

5〜6日

カイロ → ギザ → サッカーラ → メンフィス → ダフシュール → ルクソール

短期間で古代エジプトを代表する世界遺産を巡るルートです。

カイロ周辺で古王国時代のピラミッド群を巡り、
国内線などでルクソールへ移動して新王国時代の神殿と王墓を見学します。

7〜8日

カイロ → ギザ → サッカーラ → メンフィス → ダフシュール → ルクソール → アスワン

5〜6日のルートにアスワンを加えます。

古王国、新王国、ヌビア地方へと南下することで、
ナイル川に沿って発展したエジプト文明の広がりを感じられるルートです。

9〜10日

カイロ → ギザ → サッカーラ → メンフィス → ダフシュール → ルクソール → アスワン → アブ・シンベル

エジプトを代表する古代遺跡をまとめて巡りたい場合に組みやすい日程です。

ギザのピラミッドからアブ・シンベルまで南下することで、
古代エジプト文明の変化と広がりを追う旅になります。

2週間以上

カイロ → ギザ → サッカーラ → メンフィス → ダフシュール → ファイユーム →
ルクソール → アスワン → アブ・シンベル → シナイ半島

日数に余裕があれば、古代エジプト遺跡だけでなく、
ワディ・アル・ヒタンや聖カトリーナ地域まで組み込むことができます。

エジプトの世界遺産が持つ、歴史、宗教、
自然という異なる側面まで見えてくるルートです。

エジプト世界遺産を巡るベストシーズン 

エジプトの遺跡観光では、季節による暑さの違いを考える必要があります。

特にルクソールやアスワンでは夏の暑さが厳しく、
屋外遺跡を長時間歩く観光では大きな負担になります。

春|3〜4月

比較的旅行しやすい時期ですが、日中はかなり暑くなる日もあります。

また、砂塵を伴う風が発生することがあるため、天候には注意が必要です。

夏|5〜9月

ルクソールやアスワンでは非常に暑くなります。

観光する場合は早朝から動き、日中の暑い時間帯を避けるなどの工夫が必要です。

秋|10〜11月

夏の厳しい暑さが次第に和らぎ、遺跡を歩きやすくなります。

カイロからルクソール、アスワンまで周遊する場合にも適した時期です。

冬|12〜2月

エジプト観光のベストシーズンのひとつです。

日中の気温が比較的穏やかで、ピラミッドや神殿、王家の谷など屋外の遺跡を巡りやすくなります。

一方で朝晩は冷えることがあるため、薄手の上着があると便利です。

エジプトの世界遺産を中心に周遊するなら、特に10〜4月頃が旅行しやすい時期です。

旅の終わりに

一方で、エジプトにはまだ訪れていない世界遺産があります。

アブ・シンベルやフィラエ、アブ・メナ、聖カトリーナ地域、
そして砂漠に古代クジラの化石が残るワディ・アル・ヒタン。

古代エジプトだけを見ても、この国の歴史はあまりにも長く、
一度の旅ですべてを見ることはできません。

だからこそ、今回見ることができなかった場所にも、
いつか実際に足を運んでみたいと思います。

地図の上では遠く見えるエジプトも、実際にその土地を歩いてみると、
教科書の中にあった古代文明が、少しずつ現実の場所へと変わっていきました。

遠い歴史の中にあったエジプトが、少し身近に感じられた旅でした。

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