ヨーロッパとアジアの境界に位置するトルコは、
古代ギリシャ、ローマ帝国、ビザンツ帝国、セルジューク朝、オスマン帝国と、
数千年にわたる文明が交差してきた世界でも有数の歴史大国です。
そのため国内には、古代都市や神殿、岩窟教会、イスラム建築、壮大な自然景観まで、
時代も文化も異なる多彩な世界遺産が点在しています。
2026年現在、トルコにはユネスコ世界遺産が21件登録されています。
- 文化遺産:19件
- 複合遺産:2件
- 自然遺産:0件
私は実際に、
- イスタンブール歴史地区
- トロイ遺跡
- エフェソス
- ヒエラポリス=パムッカレ
- ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
を訪れました。
どの世界遺産も時代や魅力がまったく異なり、
古代文明からオスマン帝国まで、
一つの国でこれほど多様な歴史を体感できる場所は世界でも多くありません。
この記事では、トルコに登録されている全21件の世界遺産を一覧で紹介するとともに、
実際に訪れた5件については詳しい記事もあわせて紹介します。
- トルコの世界遺産一覧
- トルコの世界遺産はどこにある?
- 私が訪れたトルコの世界遺産
- まだ訪れていないトルコの世界遺産
- ディヴリーイの大モスクと病院 (Great Mosque and Hospital of Divriği)
- ハットゥシャ:ヒッタイトの首都 (Hattusha: the Hittite Capital)
- ネムルト・ダー(Nemrut Dağ)
- クサントス・レトーン(Xanthos-Letoon)
- サフランボル市街(City of Safranbolu)
- セリミエ・モスクとその社会複合施設 (Selimiye Mosque and its Social Complex)
- チャタル・ヒュユク新石器時代遺跡 (Neolithic Site of Çatalhöyük)
- ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国誕生の地 (Bursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire)
- ペルガモンとその多層的文化的景観 (Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape)
- ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観 (Diyarbakır Fortress and Hevsel Gardens Cultural Landscape)
- アニ遺跡(Archaeological Site of Ani)
- アフロディシアス(Aphrodisias)
- ギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe)
- アルスランテペ墳丘(Arslantepe Mound)
- ゴルディオン(Gordion)
- アナトリアの中世木造柱モスク群 (Medieval Wooden Hypostyle Mosques of Anatolia)
- トルコ世界遺産へのアクセス
- トルコ世界遺産モデルコース
- トルコの世界遺産を巡るベストシーズン
- 旅の終わりに
- 関連記事
トルコの世界遺産一覧
| 世界遺産 | 登録年 | 区分 |
|---|---|---|
| イスタンブール歴史地区(Historic Areas of Istanbul) | 1985 | 文化 |
| ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(Göreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia) | 1985 | 複合 |
| ディヴリーイの大モスクと病院(Great Mosque and Hospital of Divriği) | 1985 | 文化 |
| ハットゥシャ:ヒッタイトの首都(Hattusha: the Hittite Capital) | 1986 | 文化 |
| ネムルト・ダー(Nemrut Dağ) | 1987 | 文化 |
| ヒエラポリス=パムッカレ(Hierapolis-Pamukkale) | 1988 | 複合 |
| クサントス・レトーン(Xanthos-Letoon) | 1988 | 文化 |
| サフランボル市街(City of Safranbolu) | 1994 | 文化 |
| トロイ遺跡(Archaeological Site of Troy) | 1998 | 文化 |
| セリミエ・モスクとその社会複合施設(Selimiye Mosque and its Social Complex) | 2011 | 文化 |
| チャタル・ヒュユク新石器時代遺跡(Neolithic Site of Çatalhöyük) | 2012 | 文化 |
| ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国誕生の地(Bursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire) | 2014 | 文化 |
| ペルガモンとその多層的文化的景観(Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape) | 2014 | 文化 |
| ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観(Diyarbakır Fortress and Hevsel Gardens Cultural Landscape) | 2015 | 文化 |
| エフェソス(Ephesus) | 2015 | 文化 |
| アニ遺跡(Archaeological Site of Ani) | 2016 | 文化 |
| アフロディシアス(Aphrodisias) | 2017 | 文化 |
| ギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe) | 2018 | 文化 |
| アルスランテペ墳丘(Arslantepe Mound) | 2021 | 文化 |
| ゴルディオン(Gordion) | 2023 | 文化 |
| アナトリアの中世木造柱モスク群(Medieval Wooden Hypostyle Mosques of Anatolia) | 2023 | 文化 |
トルコの世界遺産はどこにある?
トルコの世界遺産は、ヨーロッパ側のイスタンブールから、アナトリア高原、
エーゲ海沿岸、地中海沿岸、そして東部トルコまで全国各地に点在しています。
ビザンツ帝国やオスマン帝国の歴史を伝える都市、古代ギリシャ・ローマ時代の壮大な遺跡、
奇岩が広がるカッパドキア、人類最古級の神殿遺跡など、
地域によってまったく異なる景観や歴史に出会えるのがトルコ旅行の魅力です。
イスタンブール周辺
- イスタンブール歴史地区
ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス海峡沿いには、
トルコを代表する世界遺産「イスタンブール歴史地区」があります。
アヤソフィアやブルーモスク、トプカプ宮殿、地下宮殿など、
ビザンツ帝国とオスマン帝国の歴史を象徴する建築が集まり、世界でも有数の歴史都市として知られています。
初めてトルコを訪れるなら、まず歩いてみたいエリアです。
エーゲ海沿岸
- エフェソス
- ヒエラポリス=パムッカレ
- ペルガモンとその多層的文化的景観
- アフロディシアス
- クサントス・レトーン
エーゲ海沿岸には、古代ギリシャ・ローマ文明を代表する世界遺産が数多く集まっています。
セルシウス図書館で有名なエフェソスや、白い石灰棚が美しいパムッカレ、
古代都市ペルガモンなど、それぞれ異なる時代の歴史に触れることができます。
イズミルを拠点に周遊しやすく、トルコの歴史遺産巡りでは特に人気の高いエリアです。
カッパドキア・中央アナトリア
- ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
- チャタル・ヒュユク新石器時代遺跡
- ハットゥシャ:ヒッタイトの首都
- ゴルディオン
- ディヴリーイの大モスクと病院
- アナトリアの中世木造柱モスク群
中央アナトリア地方には、奇岩群や地下都市で知られるカッパドキアをはじめ、
ヒッタイト帝国やセルジューク朝時代の貴重な世界遺産が点在しています。
熱気球で有名なカッパドキアだけでなく、
人類最古級の定住集落チャタル・ヒュユクや、
古代王国の都だったハットゥシャなど、歴史好きには見逃せないエリアです。
東部・南東部トルコ
- ネムルト・ダー
- ギョベクリ・テペ
- アニ遺跡
- アルスランテペ墳丘
- ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園
東部トルコには、人類文明の起源を物語る世界遺産が数多く残されています。
約1万2,000年前の巨石神殿ギョベクリ・テペや、
巨大石像が並ぶネムルト・ダー、中世アルメニア王国の首都アニ遺跡など、
世界史を学ぶうえでも非常に重要な遺跡が集まっています。
他の地域に比べるとアクセスには時間がかかりますが、その価値は十分にあります。
北西部・マルマラ地方
- サフランボル市街
- ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国誕生の地
- セリミエ・モスクとその社会複合施設
- トロイ遺跡
マルマラ地方には、オスマン帝国ゆかりの歴史都市や、
古代ギリシャ神話で知られるトロイ遺跡があります。
サフランボルではオスマン帝国時代の町並みが残り、
ブルサでは帝国誕生の歴史をたどることができます。
チャナッカレ近郊にあるトロイ遺跡では、『イリアス』の舞台となった伝説の都市跡を見学できます。
トルコの世界遺産は地域ごとに特色が異なるため、
旅の日数や目的に合わせて周遊ルートを組むのがおすすめです。
私が訪れたトルコの世界遺産
今回の旅では、イスタンブール歴史地区、ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群、
ヒエラポリス=パムッカレ、トロイ遺跡、エフェソスの5件を訪れました。
ビザンツ帝国やオスマン帝国の歴史が息づく都市から、古代ローマ都市、
神話の舞台となった遺跡、そして幻想的な自然景観まで、一つひとつがまったく異なる魅力を持っています。
ここでは、私が実際に歩いて感じた見どころとあわせて、それぞれの世界遺産を紹介します。
イスタンブール歴史地区(Historic Areas of Istanbul)
登録年:1985年
ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス海峡沿いに広がる、トルコ最大の歴史都市です。
ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国の首都として繁栄し、アヤソフィアやブルーモスク、
トプカプ宮殿など世界史を代表する建築群が数多く残されています。
東西文明が交差した都市の歴史と文化を今に伝える、トルコを代表する世界遺産です。

▶︎ イスタンブール歴史地区を歩く|アヤソフィア・地下宮殿・トプカプ宮殿観光ガイド

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 (Göreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia)
登録年:1985年
火山活動によって生まれた奇岩群と、岩を削って造られた教会や地下都市からなる複合世界遺産です。
ギョレメ野外博物館には美しいフレスコ画が残る岩窟教会が点在し、
地下都市では古代キリスト教徒の暮らしを知ることができます。
自然が生み出した景観と人々の信仰・生活が調和した、世界でも類を見ない世界遺産です。

▶︎ カッパドキア観光ガイド|ギョレメ野外博物館と地下都市を歩く世界遺産の旅

ヒエラポリス=パムッカレ(Hierapolis-Pamukkale)
登録年:1988年
石灰分を含む温泉が長い年月をかけて形成した白い石灰棚と、
その上に築かれた古代都市ヒエラポリスからなる複合世界遺産です。
古代劇場や神殿、浴場跡、ネクロポリスなどの遺跡が良好な状態で残されており、
自然景観と古代ローマ都市を一度に楽しめることが大きな魅力となっています。
▶︎ヒエラポリス=パムッカレ観光ガイド|石灰棚と古代都市を歩く世界遺産の旅

トロイ遺跡(Archaeological Site of Troy)
登録年:1998年
ホメロスの叙事詩『イリアス』の舞台として知られる古代都市遺跡です。
約4,000年にわたり都市が繰り返し築き直されたため、遺跡には複数の時代の都市遺構が重なって残されています。
神話と考古学の両面から高く評価される、世界的にも有名な世界遺産です。

▶︎ トロイ遺跡とは|イリアスの舞台を歩く見どころ・歴史・アクセス完全ガイド

エフェソス(Ephesus)
登録年:2015年
古代ローマ時代にアジア属州最大級の都市として繁栄した考古学遺跡です。
セルシウス図書館や大劇場、クレテス通りなど保存状態の良い遺構が数多く残され、
古代ローマ都市の姿を現在まで伝えています。交易や文化、宗教の中心地として栄えた歴史を知ることができる、
トルコを代表する世界遺産の一つです。

▶︎ エフェソス遺跡観光ガイド|古代都市を歩いてわかる見どころと回り方

まだ訪れていないトルコの世界遺産
今回の旅では訪れることができませんでしたが、トルコにはまだ16件の世界遺産が残されています。
ヒッタイト帝国の首都跡や世界最古級の神殿遺跡、オスマン帝国ゆかりの歴史都市など、
古代から中世にかけての貴重な文化遺産が各地に点在しています。
次回以降の旅でぜひ訪れてみたい世界遺産です。
▶ 未訪問の世界遺産を見る(16件)
ディヴリーイの大モスクと病院 (Great Mosque and Hospital of Divriği)
13世紀、セルジューク朝時代に建設されたモスクと病院からなる建築群です。
建物を覆う精緻な石彫装飾はイスラム建築を代表する傑作とされ、
幾何学模様や植物文様が見事に彫り込まれています。
宗教・医療・芸術が一体となった中世アナトリア文化を伝える貴重な世界遺産です。
ハットゥシャ:ヒッタイトの首都 (Hattusha: the Hittite Capital)
紀元前2千年紀にアナトリアを支配したヒッタイト帝国の首都跡です。
巨大な城壁や王宮、神殿群、「獅子の門」や「王の門」などが現在も残され、
古代オリエントを代表する都市遺跡として知られています。
ヒッタイト文明の政治や宗教、都市計画を知る重要な考古学遺跡です。
ネムルト・ダー(Nemrut Dağ)
標高2,100mを超える山頂に築かれたコンマゲネ王国の王アンティオコス1世の陵墓です。
山頂には高さ約8~9mの神々や王の巨大石像が並び、
ギリシャ文化とペルシャ文化が融合した独特の景観をつくり出しています。
日の出や夕日に染まる石像群は、トルコを代表する絶景としても有名です。
クサントス・レトーン(Xanthos-Letoon)
古代リュキア文明を代表する都市遺跡クサントスと、宗教都市レトーンからなる世界遺産です。
劇場や神殿、墳墓、碑文などが残されており、
ギリシャ文化とアナトリア固有の文化が融合した独自の文明の姿を伝えています。
リュキア人の歴史や信仰を知るうえで欠かせない重要な遺跡です。
サフランボル市街(City of Safranbolu)
黒海地方に位置する歴史都市で、オスマン帝国時代の町並みが美しく保存されています。
木造家屋や隊商宿、モスク、石畳の街路が当時の姿のまま残り、
交易都市として栄えた歴史を感じることができます。
オスマン時代の都市景観を代表する世界遺産として高く評価されています。
セリミエ・モスクとその社会複合施設 (Selimiye Mosque and its Social Complex)
16世紀、オスマン帝国の名建築家ミマール・シナンが晩年に完成させた最高傑作です。
直径31mを超える壮大なドームと4本の細長いミナレットが特徴で、
内部には美しいイズニックタイルが施されています。
オスマン建築の到達点を示す傑作として世界遺産に登録されました。
チャタル・ヒュユク新石器時代遺跡 (Neolithic Site of Çatalhöyük)
約9,000年前に築かれた世界最古級の農耕集落の一つです。
住居が密集して建てられ、屋根から出入りする独特の構造や、壁画・彫像なども数多く発見されています。
人類が狩猟採集から定住生活へ移行した様子を知る貴重な考古学遺跡です。
ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国誕生の地 (Bursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire)
オスマン帝国最初の首都ブルサと、当時の農村景観を残すジュマルクズクで構成されています。
モスクや隊商宿、浴場、市場などが残され、初期オスマン都市の発展過程を今に伝えています。
帝国の礎が築かれた歴史を知ることができる世界遺産です。
ペルガモンとその多層的文化的景観 (Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape)
ヘレニズム時代を代表する古代都市で、急斜面に築かれた壮大なアクロポリスが有名です。
古代劇場や神殿、図書館、ローマ時代の遺構などが残され、ギリシャ・ローマ・ビザンツ
・オスマンと続く多層的な歴史を物語っています。
古代都市計画の優れた例として世界遺産に登録されています。
ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観 (Diyarbakır Fortress and Hevsel Gardens Cultural Landscape)
トルコ南東部、チグリス川沿いに築かれた巨大な城塞都市と、
その麓に広がるヘヴセル庭園からなる世界遺産です。
玄武岩で築かれた全長約5.8kmの城壁は世界有数の規模を誇り、
古代ローマ時代から現在まで都市を守り続けてきました。
城塞と庭園が一体となって発展した文化的景観は、
数千年にわたる人々の暮らしと都市の歴史を今に伝えています。
アニ遺跡(Archaeological Site of Ani)
アルメニアとの国境近くに位置する、中世アルメニア王国の首都跡です。
最盛期には「千一の教会の都」と呼ばれるほど繁栄し、城壁や大聖堂、教会、宮殿などの壮大な遺構が残されています。
シルクロード交易で栄えた国際都市として、中世コーカサス地域の歴史を伝える貴重な世界遺産です。
アフロディシアス(Aphrodisias)
愛と美の女神アフロディーテを祀る神殿を中心に発展した古代都市です。
良質な大理石の産地としても知られ、古代屈指の彫刻学校が栄えたことで有名です。
神殿や競技場、劇場、公共施設など保存状態の良い遺構が残り、ローマ時代の都市文化を今に伝えています。
ギョベクリ・テペ(Göbekli Tepe)
約1万2,000年前に建設された世界最古級の巨石神殿で、人類最古の宗教施設の一つと考えられています。
巨大なT字形石柱には動物の浮彫が刻まれており、その高度な技術は世界中の考古学者を驚かせました。
農耕社会以前に高度な宗教文化が存在したことを示す、人類史を書き換えた世界遺産として知られています。
アルスランテペ墳丘(Arslantepe Mound)
トルコ東部に位置する、約6,000年にわたって人々が暮らした巨大な遺丘です。
発掘調査では、世界最古級とされる宮殿や行政施設、武器庫などが見つかり、初期国家の形成過程を知る重要な手がかりとなっています。メソポタミア文明との交流を示す遺物も多く、人類文明の発展を物語る貴重な考古学遺跡です。
ゴルディオン(Gordion)
古代フリギア王国の首都として栄えた遺跡で、「ゴルディアスの結び目」の伝説や、
ミダス王ゆかりの地として広く知られています。
城塞跡や巨大な墳墓群が残されており、なかでも「ミダス王の墳墓」と
呼ばれる大古墳は世界最大級の木造埋葬施設として有名です。
古代アナトリア文明の政治や文化を今に伝える重要な世界遺産です。
アナトリアの中世木造柱モスク群 (Medieval Wooden Hypostyle Mosques of Anatolia)
13~14世紀にセルジューク朝やその後継勢力によって建てられた5つのモスクで構成される世界遺産です。
内部には木製の柱や梁が数多く使われ、精巧な木工技術と高度な建築技術を見ることができます。中世アナトリアにおけるイスラム建築の発展を伝える、世界でも貴重な木造宗教建築群です。
トルコ世界遺産へのアクセス
トルコの世界遺産は国内各地に点在していますが、イスタンブール、
イズミル、カイセリ、デニズリなどを拠点にすると効率よく巡ることができます。
イスタンブール歴史地区は公共交通機関だけで観光できますが、
カッパドキアやパムッカレ、東部トルコの世界遺産へは国内線や長距離バスを利用するのが一般的です。
短期間で複数の世界遺産を巡る場合は、国内線と現地ツアーを組み合わせると移動時間を大幅に短縮できます。
| 世界遺産 | 最寄り都市・拠点 | 主なアクセス | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| イスタンブール歴史地区 | イスタンブール | 地下鉄・トラム・徒歩 | 市内 |
| ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 | ギョレメ | カイセリ空港・ネヴシェヒル空港から シャトルバス |
約1時間 |
| エフェソス | セルチュク | イズミルから鉄道・バス | 約1時間 |
| ヒエラポリス=パムッカレ | デニズリ | バス・ドルムシュ | 約30分 |
| トロイ遺跡 | チャナッカレ | バス | 約40分 |
| ハットゥシャ | ボアズカレ | 車・ツアー | チョルムから約1時間 |
| ネムルト・ダー | アドゥヤマン | ツアー・レンタカー | 約2時間 |
| ギョベクリ・テペ | シャンルウルファ | タクシー・ツアー | 約30分 |
| アニ遺跡 | カルス | タクシー・ツアー | 約45分 |
イスタンブール周辺
イスタンブール歴史地区は、トラムT1号線を利用するとアヤソフィアやブルーモスク、
地下宮殿、トプカプ宮殿などの主要スポットを徒歩で効率よく巡ることができます。
空港から市内へは地下鉄や空港バスが充実しており、初めてのトルコ旅行でもアクセスしやすいエリアです。
エーゲ海沿岸
エフェソスやパムッカレを訪れる場合は、イズミルを拠点にすると移動しやすくなります。
エフェソスへはイズミルから鉄道またはバスでセルチュクへ向かい、
そこから徒歩またはタクシーでアクセスできます。
パムッカレはデニズリまで長距離バスや鉄道で移動し、
ドルムシュ(乗合ミニバス)を利用するのが一般的です。
カッパドキア周辺
カッパドキアへはカイセリ空港またはネヴシェヒル空港からシャトルバスでギョレメへ向かいます。
ギョレメ野外博物館や地下都市、奇岩群は現地ツアーを利用すると効率よく巡ることができ、
熱気球ツアーに参加する場合もホテル送迎が付くことがほとんどです。
東部・南東部トルコ
ネムルト・ダー、ギョベクリ・テペ、アニ遺跡などは公共交通機関だけでは訪れにくいため、
現地ツアーやレンタカーを利用するのがおすすめです。
特にネムルト・ダーは日の出・日の入り観賞ツアーが人気で、
多くの旅行者がアドゥヤマンやカフタを拠点に訪れています。
ギョベクリ・テペはシャンルウルファ、アニ遺跡はカルスから日帰りで訪れることができます。
旅の終わりに
トルコは、古代ギリシャやローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国など、
数千年にわたる文明が積み重なってきた世界有数の歴史大国です。
私自身も今回、イスタンブール歴史地区、ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群、
ヒエラポリス=パムッカレ、トロイ遺跡、エフェソスの5つの世界遺産を訪れましたが、
それぞれが異なる時代や文化を伝えており、
一つの国を旅しているとは思えないほど多彩な歴史と景観に出会うことができました。
一方で、ギョベクリ・テペやネムルト・ダー、アニ遺跡など、
まだ訪れることができなかった世界遺産も数多く残されています。
人類最古級の神殿遺跡からオスマン帝国ゆかりの歴史都市まで、
一度の旅行では巡りきれないほど見どころが豊富なのもトルコの魅力です。
これからトルコを旅するなら、ぜひ世界遺産を巡りながら、
この国が育んできた壮大な歴史や文化、そして地域ごとに異なる景色を体感してみてください。
きっと、何度でも訪れたくなる魅力に出会えるはずです。
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