ハノイ・タンロン王城遺跡の地下遺構「ホアンジエウ18番遺跡」発掘現場を歩く|世界遺産タンロン王城

ハノイの観光
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地図で見ると、ベトナムは日本から遠い国に見えます。

しかし実際に訪れてみると、この国には東南アジアの歴史を象徴する王朝都市が今も残っています。

その代表のひとつが、ベトナムの首都ハノイにあるタンロン王城遺跡です。

中国支配時代の城塞跡を基礎として、1010年に李朝が都を築き、
その後約800年間にわたりベトナムの政治の中心であり続けました。

王朝の宮殿、城門、地下遺構、戦争遺構などが残るこの場所は、2010年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。

ハノイ旧市街やホーチミン廟からも近く、ハノイ観光の中でも訪れやすい世界遺産のひとつです。

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ホアンジエウ18番遺跡

住所:18 Hoàng Diệu, Quán Thánh, Ba Đình, Hà Nội, ベトナム

時間 8:00~17:00
定休日 無休
料金 30,000ドン(約185円)

入場チケット

下記が入場チケットです。

タンロン遺跡の中にあると思ったら、いったん道路を渡って入場します。
ちゃんと世界遺産のマークがあります。

一度、タンロン遺跡を出てしまうので再入場は原則できません。
そのため、タンロン王城を見学する順番には少し注意が必要です。

チケットオフィス

チケットオフィスは入口の左手にあります。

こちらでお金を支払います。
タンロン城跡とは別の施設になるため、30,000ドンの入場料がかかります。

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遺跡の概要

こちらが遺跡の概要です。

発掘された文化層は、タンロン王都が約1300年にわたり政治の中心地であったことを示しています。

発掘調査の結果、唐代(7世紀頃)の遺構から、丁王朝・前李王朝(10世紀)を経て、
ハノイのタンロン城塞(11世紀〜18世紀)に至るまでの遺構が確認されています。

つまり、この場所には1000年以上にわたる都市の歴史が地層として積み重なっているのです。

遺物展示コーナー

敷地内には展示コーナーもあります。

ここでは、発掘された建築資材であるレンガや瓦などを見ることができます。

王宮建築で使用された装飾瓦や建材は、当時の建築技術や王朝文化を知る重要な資料となっています。

李王朝時代の石材と基礎

李王朝時代の石材と建物の基礎部分も発見されています。

宮殿建築の柱を支えた土台や基礎構造がそのまま残っており、王宮の規模の大きさを想像することができます。

考古学エリアA

この遺跡は、国会議事堂の移転計画で2002年にこの地を調査した際に発見されました。

8世紀以降の様々な柱の土台や基礎、井戸などが折り重なるように残っています。

長い年月の中で王朝が交代するたびに建物が建て替えられ、その痕跡が層として残っていることが分かります。

当時に利用されていた井戸も確認されています。

古代の川の跡

敷地内では、古代の川の跡と考えられる地形も確認されています。

ハノイは紅河デルタに形成された都市であり、川や湿地を利用した都市構造があったことが考古学的に示されています。

考古学エリアB

考古学エリアBでは、李朝(1010年〜)と陳朝(1225年〜)の遺構が中心となっています。

発掘された遺物の中には、中国の陶磁器や日本の伊万里焼なども含まれており、当時の王朝が周辺地域と盛んに交易していたことが分かります。

この場所が東アジアと東南アジアを結ぶ文化交流の拠点でもあったことがうかがえます。

発掘展示エリア

敷地内には、発掘調査の様子を紹介する展示コーナーもあります。

ここでは、発掘された陶器や瓦、装飾部材などを見ることができ、タンロン王城の歴史をより詳しく知ることができます。

地下遺構の保存状態もよく、実際の発掘現場を見ながら歴史を感じることができる場所になっています。

アクセス

ホアンジエウ18番遺跡は、ハノイ旧市街から約2kmほどの場所にあります。

タンロン王城遺跡のすぐ西側、道路を挟んだ場所に位置しています。

タクシーやGrabを利用すると旧市街から約10分ほどです。

ホーチミン廟、バーディン広場、タンロン王城などの観光地からも近いため、徒歩でまとめて観光することも可能です。

▶タンロン王城遺跡の詳細はこちら

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ホアンジエウ18番遺跡は、タンロン王城の地下に眠っていた王宮遺構が発掘された重要な考古学遺跡です。

王朝都市ハノイの歴史が1300年以上にわたって積み重なった場所でもあります。

タンロン王城の見学だけでも十分見応えがありますが、時間に余裕があればこの発掘遺跡も訪れてみると、王都タンロンの歴史をより深く感じることができます。

ハノイの中心には、東南アジアの王朝史を物語る遺跡が今も静かに残っています。


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