ベトナム軍事歴史博物館を徹底解説|戦車・ミグ21・フラッグタワーまで見どころ紹介

ハノイの観光
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ハノイ中心部。
ホーチミン廟、ホーチミン博物館、タンロン遺跡が集まる歴史エリアの中に、
大規模な軍事博物館があります。

それが「ベトナム軍事歴史博物館(Vietnam Military History Museum)」です。

館内には、ベトナム戦争で実際に使用された戦車、戦闘機、爆弾、小火器などが大量に展示されており、
屋外展示エリアでは、撃墜されたアメリカ軍機も間近で見ることができます。

さらに、この博物館は単なる軍事展示施設ではありません。

ベトナム独立戦争、フランス植民地時代、ベトナム戦争、そして社会主義国家形成まで、
ベトナム現代史そのものを強く感じる空間でもあります。

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ベトナム軍事歴史博物館(Vietnam Military History Museum)

住所:28A Điện Biên Phủ, Điện Biên, Ba Đình, Hà Nội, ベトナム

時間 8:00~11:30 13:00~16:30
定休日 月曜日・金曜日
料金 40,000ドン(約250円)

下記が入場券です。

ベトナム軍事歴史博物館とは?

ベトナム軍事歴史博物館は、1956年に開館したベトナムを代表する軍事博物館です。

フランス植民地時代から独立戦争、そしてベトナム戦争まで、
ベトナム人民軍の歴史を中心に展示が構成されています。

特に印象的なのは、展示内容が「軍事技術」だけではなく、
国家防衛と革命史という視点で語られている点です。

単純に兵器を並べるのではなく、「どう独立を勝ち取ったか」
「どのようにアメリカ軍と戦ったか」という物語として展示されているため、
ベトナムという国の価値観もかなり見えてきます。

また、館内には、世界遺産「タンロン遺跡」の構成資産でもあるフラッグタワー(国旗塔)も含まれており、
歴史遺産としての価値も非常に高い場所です。

展示物

博物館入口周辺には、戦車、戦闘機、大砲など大型兵器が並んでいます。

その中でも特に有名なのが、1975年4月30日のサイゴン陥落時、
大統領官邸(現在の統一会堂)へ突入したT54B型戦車です。

ベトナム戦争終結を象徴する存在として知られており、現在でも人気展示のひとつになっています。

さらに、ミグ21型5121号戦闘機も展示されています。
この機体はベトナム空軍の象徴的存在であり、2012年にはベトナム国宝にも認定されました。

博物館入口左側に展示されているミグ21型4324号戦闘機、
そして「ホーチミン作戦決戦地図」」も後に国宝指定されています。

屋内展示

博物館正面には巨大な彫刻があります。
中央にはホーチミンが刻まれており、革命と独立戦争の象徴として強い存在感を放っています。

館内へ入ると、ベトナム戦争当時の写真、戦場模型、兵士像、小火器などが大量に展示されています。

展示数はかなり多く、ライフル、機関銃、迫撃砲、爆弾類まで幅広く並んでいます。
アメリカ軍装備だけではなく、旧ソ連・中国製装備も多く展示されているため、冷戦時代の空気も強く感じます。

ベトナム戦争の兵士の像

ベトナム戦争で使用された銃器類。

銃器以外にもこんなやりのようなものも展示されています。

兵士の生活再現コーナーもあり、将校室や塹壕模型なども展示されています。
特に塹壕模型は印象的で、地下戦・ゲリラ戦を中心に戦った北ベトナム軍の戦術が分かりやすく再現されていました。

また、「女性兵士」や「民兵」に関する展示も多く、総力戦として戦争が行われていたことが見えてきます。

塹壕の模型でしょうか?

屋外展示

屋外エリアは、この博物館最大の見どころのひとつです。

戦闘機、ヘリコプター、対空ミサイル、大砲などが並び、かなり近距離で見学できます。
中でも印象的なのが、ベトナム軍によって撃墜されたアメリカ軍機の展示です。

墜落現場を再現したオブジェも設置されており、
女性が戦闘機の破片を引っ張る有名写真も展示されています。

かなり政治色の強い展示ではありますが、
ベトナム側視点から戦争を見るという意味では非常に興味深い内容でした。

また、旧ソ連製輸送機「IL-14 No.VN-C482」も展示されています。
巨大兵器が並ぶため、軍事好きではなくても視覚的インパクトはかなり強い場所です。

フラッグタワー(国旗塔)

この博物館からは、ハノイの象徴的建造物「フラッグタワー(国旗塔)」にも入場できます。
正式には「ハノイ旗塔(Hanoi Flag Tower)」と呼ばれ、19世紀初頭、グエン朝時代に建設された軍事監視塔です。

フランス統治時代にも破壊を免れ、現在ではハノイを代表する歴史建築として残されています。
塔内部は途中まで階段で登ることができ、上層部からは周辺エリアを見渡せます。

タンロン遺跡の一部でもあるため、
世界遺産観光とあわせて訪れる人も多いスポットです。

アクセス

ベトナム軍事歴史博物館は、ハノイ旧市街西側、バーディン地区に位置しています。
ホーチミン廟、ホーチミン博物館、タンロン遺跡、文廟などが徒歩圏に集まっており、半日観光ルートにも組み込みやすい立地です。

旧市街からは、Grab利用で10〜15分前後。

徒歩でも移動可能ですが、ハノイは歩道が非常に歩きづらいため、
暑季は配車アプリ利用の方がかなり楽です。

周辺は観光客も多く、比較的歩きやすいエリアでした。

ホーチミンにある「戦争証跡博物館(War Remnants Museum)」が、
アメリカ軍による被害や戦争の悲惨さを前面に出しているのに対し、
こちらのベトナム軍事歴史博物館は、
北ベトナム側から見た勝利と独立を強く打ち出した展示構成になっています。

同じベトナム戦争でも、都市によって見せ方が大きく違うのが非常に興味深く、
両方訪れるとベトナムという国の歴史観がより立体的に見えてきます。

ホーチミン「戦争証跡博物館」訪問記|ベトナム戦争の記憶を伝える重厚な歴史博物館
ホーチミン3区にある「戦争証跡博物館(War Remnants Museum)」を訪問。ベトナム戦争当時の戦車・戦闘機・枯葉剤展示・報道写真・トラの檻まで、実際に見学した体験をもとに詳しく紹介します。



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