ナミビア旅行でぜひ訪れてみたい民族文化体験のひとつが、
ヒンバ族の村の見学です。
ヒンバ族はナミビア北西部のカオコランド周辺で暮らす半遊牧民で、
赤土を塗った肌と独特の髪型で世界的に知られています。
テレビ番組「クレイジージャーニー」で写真家・ヨシダナギさんが紹介したことでも注目を集め、
日本でも知名度が高まりました。
今回訪れたのは、オカハンジャ近郊にある「Otjikandero Himba Orphan Village」。
ヒンバ族の孤児支援を目的として運営されている村で、
伝統文化を学びながら実際の暮らしに触れることができます。
Otjikandero Himba Orphanage Village
見学料:200〜250ナミビアドル程度
※料金は訪問時期により変動する場合があります。
入場料は村の運営費や子どもたちの教育費、医療費などに充てられているそうです。
ヒンバ族とは?
ヒンバ族はナミビア北西部の乾燥地帯で暮らす半遊牧民です。
人口は約5万人前後といわれ、現在でも牛を財産とする伝統的な生活様式を維持しています。
特に有名なのが赤土色の肌です。
これは「オチゼ(Otjize)」と呼ばれるペーストで、
- 赤色の鉱石
- 粘土
- 動物性の脂
を混ぜて作られています。
強い日差しから肌を守るほか、美容や虫除けの役割もあるとされています。

ヒンバ族女性の特徴的な髪型
ヒンバ族の女性を象徴するのが赤く固められた髪です。
地毛に牛の尾の毛などを編み込み、
- 赤土
- 粘土
- 動物性油脂
を混ぜたペーストで固めています。
年齢や結婚状況によって髪型が異なるのも特徴です。
また頭頂部には羊革を用いた装飾を身につけている女性も見られます。
村で説明を受けたところ、女の子が大人になる際のお祝いで羊が振る舞われ、
その羊の皮を頭飾りとして身につけるそうです。
一度身につけると、生涯外さないとも聞きました。



村の生活を見学
村の中では実際の住居や伝統的な生活様式を見ることができます。
小屋の内部を見学したり、オチゼを塗る実演を見たりと、
単なる観光施設ではなく文化体験の場として楽しめました。
観光客向けのお土産も販売されており、
- アクセサリー
- 木彫り
- 民族人形
などが並んでいます。
価格は観光地価格のため、購入する場合は交渉してみるのもよいでしょう。

子どもたちとの交流
村には多くの子どもたちも暮らしています。
アフリカを旅していると子どもたちと触れ合う機会も多く、
キャンディなどを渡すと非常に喜ばれることがあります。
ただし、与え過ぎは健康面への影響もあるため、
私はビタミン入りキャンディや塩キャンディなどを持参するようにしています。
こうした交流も旅の思い出のひとつになりました。

水浴びをしない代わりの「煙浴文化」
ヒンバ族の暮らしで特に興味深いのが煙浴です。
乾燥地帯では水が非常に貴重なため、日常的に身体を洗う代わりに香草や木片を燃やした煙を浴びます。
村の見学では実際にその様子を見せてもらうことができました。
煙には
- 体臭を抑える
- 香り付け
- 虫除け
などの役割があるとされています。

20歳のヒンバ族女性との出会い
村を案内してくれた女性のひとりは20歳で、現在妊娠中だそうです。
観光客向けにオチゼの説明や髪型の解説をしてくれましたが、その姿は雑誌やテレビで見るヒンバ族そのものでした。
ただ見学するだけではなく、実際に話を聞くことで、現在もこの文化が受け継がれていることを実感しました。

ヘレロ族の村にも立ち寄る
ヒンバ族の村へ向かう途中、ヘレロ族の女性たちが運営するお土産店にも立ち寄りました。
ヘレロ族は19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツ植民地支配下で大きな被害を受けた民族として知られています。
1904年から1908年にかけて起きた「ヘレロ・ナマ虐殺」は、20世紀最初のジェノサイドのひとつともいわれています。
現在でもその歴史はナミビア社会に大きな影響を残しています。

カラフルな民族衣装が印象的なヘレロ族
ヒンバ族とは対照的に、ヘレロ族の女性は華やかなドレスを身につけています。
特徴的なのが牛の角を模したとされる頭飾りです。
色鮮やかな民族衣装はナミビアを代表する文化のひとつとなっています。
お土産として販売されているヘレロ人形も人気があります。

お金を払うと顔写真を撮影させてくれる女性もいました。
歴史的背景を知ると、民族衣装の美しさがより印象深く感じられます。

ヘレロ人形を作る女性たち
お土産店では、ヘレロ族の女性たちが民族人形を手作業で製作していました。
目の前に置かれたミシンを使い、一体ずつ丁寧に仕上げていきます。
完成した人形は、ヘレロ族の伝統的な民族衣装を忠実に再現しており、
色鮮やかなドレスや牛の角を模した特徴的な頭飾りも表現されています。
単なる観光用のお土産ではなく、ヘレロ族の文化や歴史を伝える工芸品としての魅力も感じました。
実際に製作している様子を見ることで、民族文化が今も受け継がれていることを実感できます。

動画で見るヒンバ族とヘレロ族
今回訪問したヒンバ族の村とヘレロ族のお土産店の様子を動画にまとめました。
写真だけでは伝わりにくい、
- ヒンバ族の赤土文化
- 独特な髪型
- 村の雰囲気
- ヘレロ族の民族衣装
などを実際に見ることができます。
現地で撮影した動画を編集しましたので、村の空気感や民族衣装の様子もぜひご覧ください。
旅の終わりに
ナミビアには壮大なナミブ砂漠やエトーシャ国立公園だけではなく、
多様な民族文化も残されています。
今回訪れたOtjikandero Himba Orphan Villageでは、
ヒンバ族の伝統的な暮らしや価値観に触れることができました。
また、ヘレロ族の歴史や文化にも触れ、ナミビアという国の奥深さを改めて感じました。
世界を旅していると、さまざまな民族文化と出会います。
近代化が進むなかで失われつつある文化もありますが、
実際に現地を訪れることで教科書や映像だけでは分からない世界を見ることができます。
エトーシャ国立公園やナミブ砂漠とはまた違う、
ナミビアの文化的な魅力を知ることができる貴重な体験でした。
ナミビア旅行を計画している方は、ぜひヒンバ族の村も訪問してみてください。


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