【チンチェーロ村観光ガイド】インカ遺跡と暮らしが共存する聖なる谷の村

クスコの観光
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クスコから約32km。

標高約3,760mの高地に位置するチンチェーロ村(Chinchero)は、
インカ時代の遺跡と現在も人々が暮らす村が一体となった、
聖なる谷(ウルバンバ渓谷)を代表する観光地のひとつです。

ピサックやオリャンタイタンボのような壮大な遺跡群とは異なり、
チンチェーロでは遺跡の中に人々の生活が息づいています。

白い壁に囲まれた広場や石畳の路地、段々畑が広がる風景はどこか懐かしく、
インカ時代から続く農村の姿を今に伝えています。

私も聖なる谷を巡るツアーの途中で訪れましたが、巨大な石造遺跡を見学するというよりも、
インカ時代と現代が自然に融合した穏やかな雰囲気が印象的でした。

今回は、聖なる谷に残る歴史ある村、チンチェーロ村を紹介します。

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チンチェーロ (Chinchero)

住所:Chinchero District 08651 ペルー

項目 内容
営業時間 7:00~18:00
定休日 無休
入場料 クスコ観光周遊券(Boleto Turístico)利用
標高 約3,760m
所要時間 約1~2時間

クスコ観光周遊券

周遊券Ⅲ(聖なる谷コース)

内容 料金
ピサック遺跡・オリャンタイタンボ遺跡・チンチェーロ遺跡・モライ遺跡 70ソル(約2,000円)
有効期間 2日間

総合周遊券

内容 料金
クスコ周辺16施設 130ソル(約3,800円)
有効期間 10日間

対象施設は以下のとおりです。

Ⅰエリア

  • サクサイワマン遺跡
  • ケンコー遺跡
  • タンボ・マチャイ遺跡
  • プカプカラ遺跡

Ⅱエリア

  • 州立歴史博物館
  • クスコ市庁宮殿・現代美術博物館
  • 庶民美術博物館
  • コリカンチャ博物館
  • セントロ・クスコ・アルテ・ナティーボ劇場
  • インカ・パチャクテックの塔・博物館
  • ティポン遺跡
  • ピキヤクタ遺跡

Ⅲエリア

  • ピサック遺跡
  • オリャンタイタンボ遺跡
  • チンチェーロ遺跡
  • モライ遺跡

下記がチケットです。

チンチェーロ村の歴史

チンチェーロはインカ帝国第9代皇帝トゥパック・インカ・ユパンキが
築いた王族の保養地として知られています。

肥沃な土地と見晴らしの良い高台に位置していたことから、
王族の離宮や農業実験地として利用されていたと考えられています。

1530年代にスペイン人がインカ帝国を征服すると、
多くの神殿や建造物が破壊されました。

チンチェーロも例外ではなく、
インカ時代の建築の上にスペイン人が教会を建設しました。

これはクスコのコリカンチャや各地のインカ神殿と同様の歴史を持っています。

現在でも巨大な石垣や段々畑が残り、
スペイン植民地時代の建築と共存する独特の景観を見ることができます。

チンチェーロ広場と教会

チンチェーロ村の入口から歩くと、
白い壁に囲まれた美しい広場へ到着します。

広場の中央には植民地時代の面影を残す教会が建っており、
村のシンボルとなっています。

もともとはインカ時代の重要施設があった場所ですが、
1607年にスペイン人によって教会が建設されました。

教会内部には17世紀の宗教画や色鮮やかなフレスコ画が残されており、
「アンデス・バロック様式」の貴重な建築として知られています。

私が訪れた際は外観のみの見学でしたが、
白い壁と石畳の組み合わせが美しく、静かな時間が流れていました。

チンチェーロ市場(Mercado de Chinchero)

広場周辺では伝統的な市場が開かれています。

特に日曜日は周辺の村から多くの人々が集まり、
色鮮やかな民族衣装やアルパカ製品、手織物などが並びます。

近年は観光客向けのお土産店も増えていますが、
アンデス地方の伝統文化に触れられる人気スポットとなっています。

村内ではアルパカやリャマの毛を使った織物の実演を見学できる工房もあり、
天然染料を用いた伝統技法を学ぶことができます。

聖なる谷の中でも特に織物文化が色濃く残る地域として有名です。

白い門と石畳の風景

チンチェーロを歩いていると、白い門や石垣が印象的な景色に何度も出会います。
アンデスの青空と白い壁のコントラストは美しく、写真映えするスポットとしても人気です。

私も村内を散策しながら何度も足を止めて写真を撮りました。
大規模な遺跡とは異なり、人々の暮らしが感じられる穏やかな空気が魅力です。

チンチェーロ遺跡の見どころ

遺跡自体はそれほど大規模ではありませんが、
巨大な石垣やテラス状の構造物が残されています。

精巧に組み合わされた石組みは、
インカ帝国の高度な建築技術を示しています。

また、遺跡の背後には雪を頂くアンデスの山々が広がり、
聖なる谷の絶景スポットとしても人気があります。

観光客が比較的少ない時間帯には、静かな雰囲気の中でゆっくり散策を楽しむことができます。

インカ時代から続く段々畑

チンチェーロ周辺にはインカ時代から使われてきた段々畑(アンデネス)が広がっています。
山岳地帯の限られた土地を有効活用するために築かれたもので、現在も農地として利用されている場所があります。

整然と並ぶ段々畑の向こうにはアンデス山脈が広がり、聖なる谷らしい雄大な景色を楽しめます。

巨大な石造建築で有名なサクサイワマンやオリャンタイタンボとは異なり、
インカ帝国の農業技術や生活文化を感じられるのがチンチェーロの魅力です。

アクセス

クスコから

車・ツアー利用

  • 所要時間:約40~50分

コレクティーボ(乗合バン)

  • クスコ市内から運行
  • 所要時間:約1時間
  • 料金:約5~10ソル

多くの旅行者は、モライ遺跡やマラス塩田と組み合わせた「聖なる谷ツアー」で訪れています。

旅の終わりに

チンチェーロ村は、インカ遺跡と現在の人々の暮らしが自然に溶け合う、
聖なる谷でも特に印象深い場所でした。

壮大な遺跡を見るというよりも、
インカ帝国から続く文化や生活を感じることができる村です。

白い教会、石垣、段々畑、そして色鮮やかな織物文化。

どれも派手さはありませんが、アンデス地方の魅力が凝縮されています。

ピサックやオリャンタイタンボと比べると知名度は高くありませんが、
聖なる谷を訪れるならぜひ立ち寄りたい場所のひとつです。

多くのインカ遺跡が「遺跡として保存されている場所」であるのに対し、
チンチェーロは今も人々の暮らしが続く村と遺跡が共存する珍しい場所です。

クスコ近郊に残る素朴なアンデスの風景を楽しみながら、
インカ文明の歴史と現在の暮らしが共存するチンチェーロ村を歩いてみてはいかがでしょうか。


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