クスコから約40km
プーノへ向かう街道沿いにある小さな町アンダワイリーヤス(Andahuaylillas)は、
豪華な装飾で知られる美しい教会が建つことで有名です。
人口数千人ほどの静かな町ですが、
教会内部をひと目見れば、その評価に納得するでしょう。
天井や壁一面を覆うフレスコ画や宗教画、黄金に輝く祭壇など、
その豪華さから「アンデスのシスティーナ礼拝堂(Capilla Sixtina de los Andes)」とも呼ばれています。
私もクスコからプーノへ向かう観光ルートの途中で立ち寄りましたが、
外観からは想像できないほど華やかな内部装飾に驚かされました。
今回は、クスコ近郊にあるアンダワイリーヤス教会を紹介します。
アンダワイリーヤス (Andahuaylillas)
住所:Plaza de armas s/n, Andahuailillas 08210 ペルー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 8:00~17:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 入場料 | 15ソル前後 |
| 所在地 | クスコ県キスピカンチ郡アンダワイリーヤス |
| アクセス | クスコから約40km |
アンダワイリーヤスとは
アンダワイリーヤスはクスコ県南東部に位置する小さな町です。
インカ帝国時代には重要な街道が通っていた地域であり、
現在でもクスコとプーノを結ぶ主要道路沿いにあります。
町の名前はケチュア語に由来するといわれ、
周囲にはアンデスらしいのどかな農村風景が広がっています。
現在は観光地としてよりも、教会を目当てに訪れる旅行者が多く、
クスコ~プーノ間の観光バスツアーでは定番の立ち寄りスポットになっています。
アンダワイリーヤス教会の歴史
サン・ペドロ・アポストル教会(Iglesia de San Pedro Apóstol)
現在残る教会は17世紀初頭、スペイン植民地時代に建設されました。
正式名称は「サン・ペドロ・アポストル教会(Iglesia de San Pedro Apóstol)」です。
教会が建てられた場所には、かつてインカ時代の宗教施設が存在していたと考えられています。
スペイン人は征服後、先住民へのキリスト教布教を進めるため、
インカの聖地や重要な集落に教会を建設しました。
アンダワイリーヤス教会もその一例であり、
ヨーロッパの宗教芸術とアンデス文化が融合した
「アンデス・バロック建築」を代表する存在として高く評価されています。
現在はクスコ周辺に点在する宗教施設群「南アンデス・バロック街道(Ruta del Barroco Andino)」の
重要な構成施設のひとつとなっています。
アンデスのシスティーナ礼拝堂
豪華な内部装飾
教会の外観は比較的質素です。
しかし扉を開けると、その印象は一変します。
内部の壁や天井は色鮮やかなフレスコ画や宗教画で埋め尽くされており、
黄金の祭壇が強い存在感を放っています。
その美しさから「アンデスのシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるようになりました。
特に天井に描かれた装飾や宗教的モチーフは見事で、
スペイン植民地時代の芸術水準の高さを感じさせます。
残念ながら内部は撮影禁止となっているため写真は残せませんでしたが、
その分じっくりと装飾を鑑賞することができました。


教会前の広場
3つの十字架
教会前の広場には3本の十字架が並んでいます。
青空とアンデスの山々を背景にした景観が美しく、
多くの観光客が記念撮影をしていました。
広場の周辺には地元住民の姿も見られ、
観光地というよりも現在も地域の信仰の中心として機能していることが感じられます。
町自体は非常に小さく、短時間で散策できます。
しかし教会内部の見学だけでも十分に訪れる価値があります。



クスコ美術派との関係
教会内部には、クスコ派(Escuela Cusqueña)と呼ばれる独特の宗教絵画様式の作品も残されています。
クスコ派はスペイン美術の影響を受けながらも、
アンデス独自の動植物や先住民文化の要素を取り入れた芸術様式です。
ヨーロッパの宗教画とは異なる独特の色彩や表現を見ることができるため、
美術や歴史に興味がある方にもおすすめです。
クスコ市内の教会や博物館を見学した後に訪れると、
アンデス地域における宗教芸術の広がりをより深く理解できます。
アクセス
クスコからの行き方
アンダワイリーヤスはクスコから約40km南東に位置しています。
最も一般的なのはクスコ~プーノ間の観光バスツアーを利用する方法です。
多くのツアーでラクチ遺跡やラ・ラヤ峠とともに立ち寄ります。
個人で訪れる場合は、クスコのバスターミナルからシクアニ方面行きのバスやミニバンを利用できます。
所要時間は約1時間です。
アクセス情報
| 出発地 | 移動手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| クスコ | バス・コレクティーボ | 約1時間 |
| クスコ | 観光ツアー | 約1時間 |
| プーノ | 観光バス | 約6〜7時間 |
旅の終わりに
クスコ周辺にはサクサイワマンやオリャンタイタンボ、
マチュピチュなど有名なインカ遺跡が数多くあります。
しかし、アンダワイリーヤスはそれらとは異なる魅力を持つ場所でした。
スペイン植民地時代の宗教建築とアンデス文化が融合した空間は、
インカ文明だけでは語れないペルーの歴史を感じさせてくれます。
外観は決して派手ではありませんが、
一歩足を踏み入れれば豪華な装飾に圧倒されることでしょう。
クスコからプーノへ向かう途中や、南アンデス・バロック街道を巡る旅の途中に立ち寄れば、
ペルー文化の奥深さを知る貴重な時間になるはずです。


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