メキシコの古代文明を知ることできるメキシコ国立人類学博物館を探索してみた。

メキシコシティの観光
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マヤ文明を含めた古代文明の遺跡群から出土品およそ12万5000点からが
集めれた国立人類学博物館。

文化財として、現在6000点が展示されています。

1階には、考古学部門、2階には、民族学部門が展示されています。

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国立人類学博物館 (Museo National De Antropologia)

住所:Av. Paseo de la Reforma s/n, Polanco, Bosque de Chapultepec I Secc,
Miguel Hidalgo, 11560 Ciudad de México, CDMX

基本情報

時間 9:00~19:00
入館日 火~土曜日(メキシコ国民は、日曜日は無料)
料金 75ペソ 動画撮影の場は、*動画撮影許可チケットを45ペソで購入する
HP 国立人類学博物館
注意事項 ・個人利用の写真撮影は、許可
・フラッシュ撮影・三脚の使用は禁止

メキシコシティへ立ち寄ったなら是非訪れたい国立人類学博物館。

メトロを利用する場合は、7番線の「Auditorio(アウディトリオ駅) 」と
1番線の「Chapultepec (チャプルテペック駅)」が最寄り駅になります。

チケットを購入して中に入ると噴水があります。

この噴水を中心に囲むように、12の部屋が並んでいます。

  • 第1室:メキシコ先住民文化
  • 第2室:人類学入門
  • 第3室:アメリカの起源
  • 第4室:先古典期
  • 第5室:テオティワカン
  • 第6室:トルテカ
  • 第7室:メヒカ(アステカ)
  • 第8室:オアハカの文化
  • 第9室:メキシコ湾岸の文化
  • 第10室:マヤの文化
  • 第11室:西部の文化
  • 第12室:北部の文化

(下の図は、メキシコの文明の地図です。)

第5室 テオティワカン(Teotihuacan)

紀元前2世紀~6世紀の間に繁栄したテオティワカン文明。
最盛期には10万人も人が住んでいたそうです。

太陽の円盤

テオティワカン遺跡にある太陽のピラミッドから出土した円盤。
ドクロは、太陽の神トナテイウを表しています。
ドクロの口からベロを出しているのが特徴的で太陽光線を表しているそうです。

雨神チャルティトゥリクエ

月のピラミッドの前に建っていた像です。
巨大な1枚岩から掘り出されたそうです。

ケツァルコアトル神殿(レプリカ)

テオティワカン遺跡にあるケツァルコアトル神殿のレプリカが設置されています。

黒曜石のナイフ

このエリアでは、豊富に黒曜石が採掘されたそうです。

第7室 メヒコ(アステカ)(Mexica)

1428年頃から1521年までメキシコ中央部に栄えたアステカ文明。

球戯に使用されたボールとゴール

当時は、神に生贄を捧げる儀式で競われていたらしい。
ただ、詳しいことは、まだわかっていないとのことです。

ボールは、ゴムで出来ています。

太陽の石(アステカ・カレンダー)

直径3.6mの円盤には、中央に太陽神。

そして、太陽神の周りにある4つの四角形に囲まれた模様は、宇宙が今まで経てきて4つの時代を表しており

  • 第1の時代はジャガーにより、
  • 第2の時代は大風により、
  • 第3の時代は火の雨により、
  • 第4の時代は洪水により

滅んだと考えられていました。

そして、破壊と再生を繰り返し現在は、中央にある5番目の「太陽トナディウ」の時代を表しています。

現在の太陽の時代は紀元前3114年8月11日に始まり、2012年12月21日に終わると言われており、その当時は、ちょっとした騒ぎになりましたね。
また、アステカ・カレンダーは、20日を1ヶ月とする1年18ヶ月に分けられており余りの5日間を合わせた365日になっています。
ちなみに、余りの5日は、不吉な日とされ、それぞれの月には生贄を捧げる儀式が行われ、農作物や太陽の正常な運行を祈っていました。

アステカ・カレンダーは、現在のメキシコシティのソカロ広場1790年に大聖堂の修復中に発見されています。

コアトリクエの巨像

腹部にある切り落とされた首から2匹の蛇となって血が流れたコアトリクエの巨像は、大地の女神である死の神でもあり、
さまざまな神々を生んだ母なる神でもある。

オセロトル・クアウイシカリ

大地の神ジャガーを晒した首と心臓を捧げる台。
血を巻いて豊穣を祈念したらしい。

テノチティトランの復元模型

「テノチティトラン」は、スペイン人エルナン・コルデスに征服される前、現在のメキシコシティの場所にあった
アステカ帝国の首都で、それを復元した模型になります。

かつて、「テノチティトラン」は、「テスココ湖」に浮かぶ小島に造られた都だったそうです。

7代目王ティクソの勝利を記念したレリーフ

ケツァル鳥の羽根で作った王冠(レプリカ)

コルデスに贈呈した王冠のレプリカ。

第9室 メキシコ湾岸の文化 (Culturas de la Costa del Golfo)

紀元前1800~紀元前400年に繁栄したメソアメリカ最初の文明であるオルメカ文明。

ベラクルス州の巨石人頭像

オルメカの巨大人頭像は、黒人的風貌から様々な由来説があるが、依然謎のままです。
また、玄武岩が採れない州で発見されているがどのように運搬したかも不明です。

第10室 マヤ(Maya)

紀元前3000年~16世紀頃までユカタン半島などメキシコ南東部、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズなどの地域で繁栄したマヤ文明。

パカル王の翡翠の仮面

碑文の神殿の地下墳墓で1952年にメキシコの考古学者アルベルト・ルスにより、翡翠の仮面を身に着けたパカル王の遺体が発見されました。

パカル王は、12歳で王位を継承し、615年~683年の68年の間、バレンケを発展させた王でした。

アステカ・カレンダーと並んで博物館の目玉ですね。

国立人類学博物館のマヤ文明の部屋には地下王墓が実物大で再現されています。

バレンケの神殿は、地下に墓を造り、エジプトのピラミッドと同じような構造となっています。

チャックモール

チチェン・イツァ遺跡の戦士の神殿で発見されたもの。
この像のお腹の上に、生贄の心臓がのせられたそうです。

ちなみに、チャックモールは、マヤ語で「雷のようにすばやい獣の足」を意味する
チャークモルと名づけて呼んだことに由来するそうです。

メキシコを中心とした古代文明を理解するには絶対に訪れるべき博物館です。

また、館内も非常に広く見所が多く1日くらいかけてじっくり見て回りたいですね。

メキシコの古代文明をじっくり理解したい人や日本語で聞きたい人などは下記のツアーなどお勧めします。

国立人類学博物館 入場見学ツアー<午前・午後/日本語ガイド/メキシコシティ発>


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