【国立人類学博物館】アステカ・カレンダーとパカル王の仮面を見学|メキシコシティ観光

メキシコシティの観光
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メキシコシティ観光でぜひ訪れたいスポットのひとつが、
国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)です。

チャプルテペック公園内に位置するこの博物館は、
メキシコ国内最大級の博物館として知られています。

テオティワカン文明、オルメカ文明、マヤ文明、アステカ文明など、
メキシコを代表する古代文明の出土品が数多く展示されており、
メキシコの歴史や文化を学ぶうえで欠かせない存在です。

私もメキシコシティ滞在中に訪れましたが、想像以上の規模に驚かされました。

有名なアステカ・カレンダーやパカル王の翡翠の仮面をはじめ、
教科書で見たことのある遺物が数多く展示されており、
メキシコ各地で訪れた遺跡の理解が一気に深まったのを覚えています。

今回は、メキシコ古代文明の宝庫ともいえる国立人類学博物館を紹介します。

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国立人類学博物館 (Museo Nacional de Antropología)

住所:Av. Paseo de la Reforma s/n, Polanco, Bosque de Chapultepec I Secc,
Miguel Hidalgo, 11560 Ciudad de México, CDMX

項目 内容
営業時間 9:00~18:00
定休日 月曜日
入館料 100ペソ前後(変更の場合あり)
公式サイト https://www.mna.inah.gob.mx
所要時間 3~6時間程度
写真撮影 個人利用の撮影可(フラッシュ・三脚禁止)

国立人類学博物館とは

国立人類学博物館は1964年に開館したメキシコを代表する博物館です。
約12万点を超える考古学資料や民族資料を収蔵しており、そのうち約6,000点が常設展示されています。

建物は2階建てとなっており、

  • 1階:考古学部門
  • 2階:民族学部門

で構成されています。

1階ではメキシコ各地の古代文明を時代ごとに学ぶことができ、
2階では現在も暮らす先住民族の文化や生活について紹介されています。

メキシコ旅行でテオティワカン遺跡やチチェン・イッツァ、パレンケなどを訪れる予定があるなら、
先に見学しておくと理解が深まります。

巨大な「傘の噴水」が博物館のシンボル

チケットを購入して館内へ入ると、まず目に飛び込んでくるのが巨大な中庭です。
中央には博物館のシンボルともいえる巨大な噴水が設置されています。

巨大なコンクリート製の屋根を一本の柱が支える独特の構造で、「エル・パラグアス(大きな傘)」と呼ばれています。

水が柱を伝って流れ落ちる姿は迫力があり、多くの観光客が記念撮影をしていました。
この中庭を囲むように展示室が配置されています。

展示室構成

館内には古代文明ごとに展示室が分かれています。

  • 第1室:メキシコ先住民文化
  • 第2室:人類学入門
  • 第3室:アメリカ大陸の起源
  • 第4室:先古典期文明
  • 第5室:テオティワカン文明
  • 第6室:トルテカ文明
  • 第7室:メヒカ(アステカ)文明
  • 第8室:オアハカ文化
  • 第9室:メキシコ湾岸文化
  • 第10室:マヤ文明
  • 第11室:西部文化
  • 第12室:北部文化

館内は非常に広く、主要展示だけでも数時間は必要です。

第5室 テオティワカン文明(Teotihuacan)

紀元前1世紀頃から7世紀頃にかけて繁栄したテオティワカン文明。
最盛期には10万人以上が暮らしていたと考えられており、当時のアメリカ大陸最大級の都市でした。

太陽の円盤

テオティワカン遺跡の太陽のピラミッド周辺から出土した石彫です。

中央には太陽神トナティウを表していると考えられる顔が刻まれており、
口から伸びる舌は太陽の光線を象徴しているともいわれています。

迫力ある表情は、当時の宗教観を今に伝える重要な資料です。

雨の女神チャルチウトリクエ像

月のピラミッド前で発見された巨大な石像です。

チャルチウトリクエは湖や川、水を司る女神として崇拝されていました。
高さ3メートルを超える巨大な一枚岩から彫り出されており、テオティワカン文明を代表する石像のひとつです。

ケツァルコアトル神殿の再現展示

館内にはテオティワカン遺跡のケツァルコアトル神殿の一部が実物大で再現されています。

羽毛を持つ蛇神ケツァルコアトルと雨神トラロックの彫刻が並ぶ神殿は、
テオティワカンを代表する建築物のひとつです。

実際の遺跡を訪れたことがある方なら、その再現度の高さに驚くでしょう。

黒曜石の展示

テオティワカン周辺は黒曜石の産地として知られていました。

鋭利な刃を持つ黒曜石は武器や祭祀用具として利用され、都市繁栄の重要な交易品でもありました。
展示されている黒曜石製品からは、当時の高い加工技術を知ることができます。

第7室 メヒカ(アステカ)文明(Mexica)

1428年頃から1521年まで中央メキシコで栄えたアステカ文明。
自らを「メヒカ」と呼んでいたことから、現在の博物館ではメヒカ文明として紹介されています。

首都テノチティトランは現在のメキシコシティの場所に築かれていました。
この展示室は国立人類学博物館最大の見どころのひとつであり、多くの観光客で賑わっています。

球技に使用されたボールとゴール

古代メソアメリカで行われていた球技「ウラマ」の道具です。

競技は単なるスポーツではなく宗教儀式としての意味を持っていたと考えられています。
試合の勝敗と生贄儀式との関係については諸説あり、現在も研究が続けられています。

展示されているボールは天然ゴムで作られていました。

太陽の石(アステカ・カレンダー)

国立人類学博物館最大の見どころです。
直径約3.6m、重量約24トンにも及ぶ巨大な石彫で、アステカ文明を象徴する遺物として知られています。
中央には太陽神トナティウが描かれ、その周囲には過去の4つの世界が表現されています。

アステカ神話では、

  • 第1の世界:ジャガーによって滅亡
  • 第2の世界:暴風によって滅亡
  • 第3の世界:火の雨によって滅亡
  • 第4の世界:洪水によって滅亡

したと考えられていました。

そして現在は、第5の太陽の時代に生きていると信じられていました。
また、アステカ暦は20日を1か月とする18か月に、余りの5日間を加えた365日で構成されていました。

この余りの5日間は不吉な日とされ、特別な警戒期間だったといわれています。
1790年、現在のソカロ広場近くで発見されて以来、メキシコを代表する文化財となっています。

コアトリクエ像

アステカ神話に登場する大地の女神コアトリクエ。

切り落とされた首から2匹の蛇が噴き出す異様な姿で表現されており、死と再生を象徴しています。
アステカ神話の世界観を知るうえで欠かせない作品です。

オセロトル・クアウイシカリ

ジャガーを模した祭壇です。

生贄として捧げられた心臓や供物を置くために使用されたと考えられています。
アステカ文明では血を神へ捧げることで世界の秩序や豊穣が維持されると信じられていました。

テノチティトラン復元模型

スペイン人エルナン・コルテスによって征服される以前の首都テノチティトランを再現した模型です。

湖に囲まれた巨大都市の様子が精巧に再現されており、当時の繁栄ぶりを実感できます。
現在のメキシコシティの地下には、この都市の遺構が今も眠っています。

ティソク王の勝利を記念したレリーフ

第7代皇帝ティソクの軍事的勝利を記念して制作された石彫です。
征服した敵対勢力を従える様子が描かれており、アステカ帝国の勢力拡大を伝えています。

ケツァル鳥の羽根で作られた王冠(レプリカ)

アステカ皇帝モクテスマ2世の羽飾りとして知られる有名な工芸品のレプリカです。
鮮やかなケツァル鳥の羽根が使用されており、当時の工芸技術の高さを感じることができます。

第9室 メキシコ湾岸文化(Culturas de la Costa del Golfo)

この展示室では、メソアメリカ最古の文明といわれるオルメカ文明を中心に紹介しています。

オルメカ文明は紀元前1200年頃から紀元前400年頃にかけて現在のベラクルス州やタバスコ州周辺で栄えました。
後のマヤ文明やアステカ文明にも大きな影響を与えたことから、「メソアメリカ文明の母」とも呼ばれています。

オルメカ巨大人頭像

展示室最大の見どころです。

巨大な玄武岩から作られた人頭像は高さ2〜3mにも及びます。
特徴的な顔立ちからさまざまな説が唱えられてきましたが、その正体は現在も完全には解明されていません。

また、採石地から遠く離れた場所で発見されていることから、どのように運搬されたのかも謎のままです。
巨大な石像を目の前にすると、オルメカ文明の技術力の高さを実感できます。

第10室 マヤ文明(Maya)

マヤ文明は紀元前2000年頃から16世紀まで、現在のメキシコ南東部、
グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラスなど広い地域で繁栄しました。

高度な天文学、数学、文字体系を発展させたことで知られています。

チチェン・イッツァやパレンケ、ティカルなどの遺跡を訪れる予定なら、ぜひ時間をかけて見学したい展示室です。

パカル王の翡翠の仮面

マヤ展示室最大の見どころです。

1952年、メキシコ人考古学者アルベルト・ルス・ルイリエによってパレンケ遺跡の碑文の神殿地下から発見されました。

墓の中からは翡翠の仮面を身につけたパカル王の遺体が見つかり、世界中の考古学者を驚かせました。
パカル王は12歳で王位を継承し、615年から683年まで約68年間にわたりパレンケを統治した名君として知られています。

この翡翠の仮面は、アステカ・カレンダーと並ぶ国立人類学博物館の代表的展示品です。

パカル王墓の実物大再現

館内にはパレンケ遺跡の地下王墓が実物大で再現されています。

実際に墓室へ降りていくような展示となっており、発掘当時の様子を体感できます。
パレンケの碑文の神殿は地下に王墓を造る構造を持ち、その点ではエジプトのピラミッドと比較されることもあります。

チャックモール

チチェン・イッツァ遺跡の戦士の神殿で発見された石像です。

胸の上に供物や生贄の心臓が置かれていたと考えられています。
現在ではマヤ文明を代表する像として知られていますが、トルテカ文化との関係も指摘されています。

なお、「チャックモール」という名称は発見当時に付けられたもので、
「雷のようにすばやい獣の足」を意味するマヤ語に由来するといわれています。

アクセス

国立人類学博物館はチャプルテペック公園北側に位置しています。

メトロ利用

最寄り駅

  • 7号線 Auditorio駅 徒歩約10分
  • 1号線 Chapultepec駅 徒歩約20分

バス利用

レフォルマ通りを走るメトロブス7号線の利用も便利です。

Uber利用

ソカロ周辺から約20〜30分。

料金は交通状況にもよりますが100〜200ペソ前後が目安です。

私はUberを利用して訪れましたが、メキシコシティは渋滞が多いため時間には余裕を持つことをおすすめします。

旅の終わりに

メキシコにはテオティワカン、チチェン・イッツァ、パレンケなど数多くの古代遺跡があります。

しかし、遺跡だけを見学しても、
それぞれの文明の違いや歴史的背景を理解するのは簡単ではありません。

国立人類学博物館は、それらの文明を体系的に学ぶことができる場所です。

私も見学後に各地の遺跡を訪れましたが、
神殿や石像に込められた意味が分かるようになり、旅の楽しさが何倍にも広がりました。

メキシコシティを訪れるならもちろん、
これからメキシコ各地の世界遺産を巡る予定がある方にもおすすめの博物館です。

時間に余裕を持って訪れ、メキシコ古代文明の奥深い世界に触れてみてください。


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