バリ島には伝統的なバリ舞踊があり、その中でも3種類にわけれています。
ひとつは、宗教的な儀礼としての舞踊・演奏で、「捧げるもの」という意味の
ワリ・ダンス(Wali Dance)。儀式の後奉納として行われるブバリ(Bebali)。
そして、娯楽用に親しまれているバリ・バリアン(Balih-Balihan)があります。
また、バリ島には、有名な3大舞踊があります。
- バロン
- ケチャ
- レゴン
今回、ご紹介するには、バリ独特の相対概念を果てしなき戦いで表したバロンダンスを紹介します。
バロンダンス (BARONG DANCE)
住所:Batubulan, Sukawati, Gianyar, Bali 80582 インドネシア
基本情報
時間 | 9:00~10:30 |
定休日 | 無休 |
料金 | 100,000ルピー(約750円) |
*10,000ルピア=75円相当
バリでは、良い魂と悪い魂がいつも同時に存在していると信じられています。
聖獣バロンは、良い魂を表す動物であり、怪物ランダは、悪い魂を表す動物です。
バロンとランダがこの踊りの中で、いかに戦っているかを表し、どちらの勝利もないまま終わります。
これは、バリ人の考え方の根底にあるルアビナダ(すべての物事には、2つの側面があり、どんな世界も
2つの要素から成り立っていること表しており、バロンは、ある人物の象徴として登場します。
バロンダンスは、ガムランという独特の楽器を使用する踊りです。
下の写真は、ガムランを生演奏しています。
踊りは、7段階に分かれています。
- サデワ王子は、死神の生贄として捧げられる運命であり、サデワ王子は、母親である女王の召使は
とても悲しがっていました。死神の使いである魔女が、2人の召使いの前に現れ、魔女が帰った後に
召使は、サワデ国の首相に助けを出します。 - 首相と女王が現れ、女王がサデワ王子が生贄にされるのをとても悲しがっており、魔女は、女王の
気が変わる恐れ、女王に呪いをかけ、サデワ王子に生贄にするようにと首相に命じさせます。 - 首相は、サデワ王子を自分の息子のように愛しており、女王の命令に背こうとします。
魔女は、これに気づき首相にも同様に呪いをかけ、サデワ王子を死神の住んでいる家の前にしばりつけます。 - シヴァ神は、サデワ王子が木に縛り付けられているのを見て哀れみを持ち、サデワ王子を不死身にします。
- シヴァの神は、サデワ王子を見つけて、早く生贄の儀式に取り掛かろうとしますが、サデワ王子が
不死身の体になっており、自らの敗北を認めます。死神は、サデワ王子に自分を殺してくれるように頼みます。
これによって死神は、天国に行けるからです。 - 死神の第一弟子のカレカは、同じように天国に行きたいと望み、サデワ王子に死神に同じ運命にしてくれ
と願いますが、サデワ王子はこれに同意しません。カレカは巨大な動物や鳥に変身してサワデ王子と戦いますが
いづれも負けてしまいます。カレカは、最後の力を振り絞って悪魔の女王であるランダに変身します。
サデワ王子は、このままでは、ランダに叶わないと知り、真実の神バロンに変身します。
ランダとバロンの力は、同格なのでバロンは、助けを求めます。 - バロンの助けが現れ、ランダと戦いますが、ランダの魔法にかけられてランダに対する怒りを自分達に
向けてしまいます。バロンは、これを見てランダのかけた魔法を取り除きますが、結局は、ランダと
バロンの終わりなき戦いに入ります。
独特の相対概念を果てしない戦いで表現しています。
下は、バロンダンスの画像です。
バロンダンスの模様は、動画で編集しましたので、こちらでご覧ください。
上のストーリを読んでから見ると内容が理解できますよ。
バリ島には、三大舞踊があり、バロンダンス以外にも、男たちの声がこだまする
ケチャダンスた、華麗な衣装と繊細な動きが魅力的なレゴンがあります。
もし、都合がつけば3つ見て、バリの歴史を感じてみてください。
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