エジプトを旅行する時に真っ先に頭に浮かぶのがピラミッドですね。
古くは、フィロンが記した「古代世界の7不思議」にも選ばれており、また、クフ王のピラミッドは、
「世界3大陵墓」にも入っています。
人々は、なぜこうもピラミッドに惹かれるのでしょうか?
それは、人間の想像力を駆り立てるからかもしれません。
ピラミッドとは、エジプト・中南米などに見られる四角錐状の巨石建造物の総称であり、
また同様の形状の物体を指すと言われています。
ピラミッドっていったい何?
エジプトと言えばピラミッドを想像する人もいると思いますが、そもそもピラミッドは何と思っている人も多いかと思います。
以前は、王の墓と言われていましたが、現在では様々な説があります。
- 王の墓(王墓説)
- 宗教の儀式用の神殿(宗教儀式説)
- 富裕層が作った巨大倉庫(穀物倉庫説)
- 天体観測施設(天体観測施設説)
- 洪水や砂嵐のためのシェルター(堤防説)
- ナイル川を綺麗にするため(ナイル川洗浄説)
- 女王への贈り物(シバの女王への贈り物説)
- 無職の労働者に仕事を提供するために建設された(公共事業説)
ピラミッドは誰によって作られたの?
ピラミッドは、いったい誰がどのように作ったのか?これもいろいろ定説があります。
以前は、ピラミッドの建設には、多くの奴隷が強制労働により建設されたと言われていました。
それは、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは「歴史」の中で「3か月交代で奴隷が約10万人が建設に携わった」と
書いており、そのイメージがやがて映画などのシーンにも使われ、そのイメージが定着してしまったようです。
近年のピラミッド労働者の村の発掘で、労働者たちが妻や子供といった家族と共に暮らしていた証拠や、
怪我に対して外科治療が行われていた痕跡が墓地の死体から見つかり、現在では奴隷労働説は否定されつつあります。
むしろ、高度な技術を持った専門家集団もいたと言われています。
ピラミッド建設にあたったのは奴隷ではなく、エジプト各地から集められた「村の若い男たち」で、
徴兵制度に近い形で集められていたと考えれます。
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