ロンドン・ウェストミンスター宮殿|ビッグベンと英国議会の象徴を歩く

ロンドンの観光
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ロンドンの中心部にあるウェストミンスター宮殿。

どちらかというと日本人には、ビッグベンの方が印象が強いかもしれません。
実際にテムズ川沿いを歩いてみると、時計塔だけが目立つのではなく、
川辺に長く伸びる宮殿全体がロンドンの景色を形づくっていることがよく分かります。

今回は、世界遺産でもあるウェストミンスター宮殿を中心に、
ウェストミンスター修道院とあわせてご紹介します。

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ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会 (Palace of Westminster and Westminster Abbey including Saint Margaret’s Church)

1987年にユネスコ世界文化遺産に登録。

ロンドンの中心部、テムズ川の左岸に位置するウェストミンスター地区には、
11世紀にエドワード懺悔王が築いた宗教と政治の中枢が今もまとまって残っています。

ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター修道院、聖マーガレット教会が並ぶこの一帯は、
王権、議会政治、国教会の歴史が重なってきた場所です。

王の戴冠式が行われ、議会が開かれ、国家的な儀式が続いてきたことで、
建物単体というより、イギリスという国の歩みそのものを映す景観として評価されています。

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世界遺産に選ばれた背景

この場所が世界遺産に選ばれた理由は、建物が美しいからだけではありません。
ウェストミンスター宮殿はイギリス議会政治の象徴であり、
ウェストミンスター修道院は歴代の国王の戴冠式や埋葬に深く関わってきた特別な場所です。

さらに同じ地区の中に、宗教施設と政治の中心がまとまって残り、イギリスという国の歴史そのものを今に伝えています。
テムズ川沿いに広がる景観まで含めて、ロンドンを代表する歴史的風景になっています。

歴史背景

ウェストミンスター地区の歴史は、11世紀のエドワード懺悔王の時代までさかのぼります。
この地には王宮と修道院が置かれ、やがて宗教と王権の中心として発展していきました。

その後、宮殿は王の居城であると同時に政治の場となり、
イギリス議会の中心へと役割を変えていきます。

1834年の火災で旧宮殿の多くは焼失しましたが、19世紀にゴシック様式で再建され、
現在の壮麗な外観が形づくられました。

一方のウェストミンスター修道院では、1066年のウィリアム征服王以来、歴代の国王の戴冠式が行われ、
王室史と切り離せない存在となっています。

ウェストミンスター宮殿 (Palace of Westminster)

住所:イギリス 〒SW1A 0AA London, ロンドン

項目 内容
時間 見学可能日・開始時間は議会日程やシーズンで変動します。一般公開日は午前〜夕方の設定が多いです。
定休日 議会開催状況、公式行事、休会期間などにより変動します。
料金 有料ツアー制が基本です。料金はコースや時期により変動します。

テムズ河畔に建つ議会制民主主義誕生の舞台となった国会議事堂で、正式名称はウェストミンスター宮殿です。
1050年から15年を費やして建設され、ヘンリー8世がホワイトホールに王宮を移すまで、
歴代国王の居城として使用されてきました。

その後、宮殿内に上下両院の議場が設けられ、国会議事堂として使われるようになりました。

1834年の火災で焼失し、現在あるゴシック様式の壮麗な建築は19世紀に再建されたものです。
全長約265m、1100を超える部屋、100の階段、中庭11を持つ巨大建築で、
議会政治のシンボルにふさわしい壮大なスケールを誇ります。

併設されているビッグベンはロンドンのランドマークになっており、外から眺めるだけでも、
この場所が単なる名所ではなく、英国政治の中心地であることが伝わってきます。

実際に歩いてみると、建物の細部を追うというより、まず全体の長さと重厚感に圧倒されます。
テムズ川沿いにのびるファサードは、写真で見る以上に存在感があり、少し距離を取って見た方がその迫力がよく分かります。
近くでは装飾の繊細さが見え、離れるとロンドンの景観そのものとして立ち上がってくるので、
見る位置によって印象が変わるのも大きな見どころです。

見どころ

もっとも印象に残りやすいのは、やはりテムズ川と一緒に見る外観です。
近くまで行くと細部は見えますが、宮殿の長さや塔の配置の美しさは、
少し引いた位置からの方が伝わります。

とくにウェストミンスター橋周辺から眺めると、政治の中心であるはずの建物が、
観光名所という以上にロンドンの空の輪郭を作っていることに気づきます。
昼間の荘厳さもよいですが、時間帯によって表情が変わるのもこの一帯の魅力です。


Steve BidmeadによるPixabayからの画像

ビッグベン(Big Ben)

住所:ウェストミンスター宮殿北端、Westminster, London SW1A 0AA, United Kingdom

項目 内容
時間 外観見学は周辺から随時可能です。内部見学は実施条件が限られます。
定休日 外観見学に定休日はありません。内部見学は実施日限定です。
料金 外観見学は無料です。内部見学は条件により異なります。

宮殿の北端、ウェストミンスター橋のたもと近くにある高さ約96mの時計塔。

日本では塔全体をビッグベンと呼ぶことが多いですが、
もともとは塔の中にある大鐘の愛称として知られています。
現在はロンドンのランドマークとして定着しており、
ウェストミンスター宮殿と一体で眺めることで、よりこの場所らしさが伝わってきます。

名称の由来は、
この時計塔の工事責任者のベンジャミン・ホールにちなんでつけられたという説がよく知られています。

重さ約14トンの大鐘が1時間ごとに鳴り響くほか、
4つの小さな鐘が15分ごとに時を告げます。

建築として見ても、細く高く伸びる塔の輪郭が美しく、
遠くからでもすぐにそれと分かる存在感があります。

テムズ川越しのビッグベンは、
個人的にはイギリスで一番記憶に残る風景でした。

川辺の開けた景色の中に、石造りの時計塔がすっと立ち上がって見え、いかにもロンドンらしい空気があります。
有名すぎる景色ですが、実際に現地で見ると、観光写真の定番で終わらない強さがあります。

見どころ

ビッグベンは近くで見上げても迫力がありますが、少し離れた場所から宮殿と一緒に見る方が印象に残ります。

とくにテムズ川越しに眺めると、時計塔だけが独立しているのではなく、
ロンドンの街並みと一体になっていることが分かります。

夕方以降は空の色も変わり、昼間とは違う雰囲気になるので、時間を変えて見るのもおすすめです。

Adam DereweckiによるPixabayからの画像

ウェストミンスター修道院(Westminster Abbey)

住所: 20 Deans Yd, London SW1P 3PA イギリス

項目 内容
時間 観光入場時間は曜日・行事・季節により変動します。午前〜午後の公開が基本です。
定休日 日曜日は礼拝中心で、通常の観光入場はできないことが多いです。
料金 有料です。オンライン予約と当日券で差が出る場合があります。

宮殿の西側に建つウェストミンスター修道院は、1065年にエドワード王により建立されました。
翌年にウィリアム征服王がここで戴冠して以来、歴代の国王が戴冠式を行う場所となりました。
王室儀式の舞台として知られるだけでなく、イギリスという国の記憶が積み重なってきた特別な場所でもあります。

16世紀半ば、国教会を成立させたヘンリー8世は修道院解散法を定め、
多くの修道院は解体しましたが、王室と関係の深いウェストミンスター修道院は破壊を逃れることができました。
ちなみに、このウェストミンスター寺院には、13世紀から18世紀のイギリスの王は、
リチャード3世ら数人を除き、ほぼこの寺院に埋葬されています。
さらに、ニュートンやダーウィンなどの著名人も埋葬されており、
宗教施設であると同時に、英国文化の記念碑のような存在にもなっています。

実際に訪れると、外観の美しさだけではなく、内部に流れる静かな緊張感が印象に残ります。
ゴシック建築らしい高い天井や奥行きのある空間の中に、墓碑や記念碑が重なり、
観光名所というより、今も敬意をもって扱われている場所だと感じます。
宮殿の外観がロンドンの景色そのものなら、こちらは英国の歴史を内側から支えてきた場所という印象です。

見どころ

見どころは、歴代君主の戴冠式の舞台であることと、多くの王や著名人が眠る場所であることです。
ひとつの教会の中に、宗教史、王室史、文化史が折り重なっていて、見上げるたびに視線が止まります。
外観だけでも十分美しいですが、この場所の価値はやはり内部に入ってこそ伝わりやすいです。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

アクセス

最寄り空港はロンドン・ヒースロー空港です。
空港からロンドン中心部までは、地下鉄や鉄道利用でおおむね45分から1時間ほどです。
最寄り公共交通機関は、ロンドン地下鉄のWestminster駅です。

駅を出ると、すぐ目の前にビッグベンとウェストミンスター宮殿が見えてきます。
ウェストミンスター修道院へも徒歩で移動でき、この一帯はまとめて歩いて回りやすいです。
初めてのロンドンでも訪れやすいエリアで、主要観光地を組み合わせた半日散策にも向いています。

ロンドンを象徴する風景を歩く

ロンドンの中心部にあるウェストミンスター宮殿。
どちらかというと日本人には、ビッグベンの方が印象が強いかもしれませんね。

ですが、実際に歩いてみると、この場所の魅力は時計塔ひとつではなく、
宮殿と修道院が近い距離でつながり、イギリスの政治と王室の歴史が街並みそのものになっているところにあります。
ロンドン観光の定番ではありますが、背景を少し知って歩くだけで、見える景色の厚みが大きく変わる場所でした。

※営業時間、休館日、料金は時期や議会日程、宗教行事などにより変動しやすいため、訪問前に各公式案内をご確認ください。


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