ルアンパバーン寺院巡り|世界遺産の古都で巡るパバーン仏堂と旧市街の名刹

ルアンパバーンの観光
スポンサーリンク

イギリスの旅行雑誌ワンダーラストの2015年度「満足度の高い観光地ランキング」で
第一位、ニューヨークタイムズで「世界で一番行きたい国」に選ばれた「ルアンパバーン」。

歴史を紐解くと、古くはムアン・スワ・シェントーンと呼ばれていたが、
1353年にファーグム王によりラーンサーン王国の首都とされ栄えていきました。

メコン川とナムカン川が合流する場所に広がるこの町には、約600年続いた王都の歴史が残っています。
静かな街並みの中には多くの寺院や僧院が点在し、現在でも仏教文化が日常生活の中に深く根付いています。

旧市街には黄金の仏塔や木造寺院が並び、ゆっくりと歩いて巡るだけでもラオスの宗教文化を感じることができます。
今回はそんな世界遺産の街ルアンパバーンの中でも、メコン川沿いに寺院が並ぶ旧市街北部エリアの寺院を中心に紹介します。

スポンサーリンク

ルアンパバーンの街 (Town of Luang Prabang)

1995年 ユネスコ文化遺産に登録

ラオス北部のメコン川とナムカン川の合流地点にあるルアンパバーンは、
東南アジアでも特に保存状態の良い歴史都市として知られています。

14世紀にラーンサーン王国の首都として発展し、
仏教文化の中心都市として数多くの寺院や僧院が建てられました。
王宮や僧院が整備され、ラオス仏教文化の中心地として栄えた都市です。

19世紀後半にはフランスの植民地となり、王宮や行政施設などヨーロッパ建築も建設されました。
その結果、ラオス伝統建築とフランス植民地建築が融合した独特の景観が生まれました。

旧市街には現在でも30以上の寺院が残っており、早朝には僧侶が町を歩き托鉢を行う姿を見ることができます。
こうした歴史的景観と宗教文化が高く評価され、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

ルアンパバーンを含むアジア・オセアニアの世界遺産については、こちらの記事でも紹介しています。

▶アジア・オセアニアの世界遺産一覧

アジア・オセアニアの世界遺産一覧|訪問国ベースで探せる国別索引ガイド
世界は、思ったより近い。地図の上では遠く見える国も、実際に歩いてみると、不思議なくらい「身近な場所」になります。私が世界を旅する中で、ひとつの目的にしているのが 世界遺産を自分の足で巡ること。写真や知識だけでは伝わらない、空気・光・人の動き...

ルアンパバーンの街には数多くの寺院があります。
そんなルアンパバーンの街を3つのエリアに分けてみました。

赤い枠のエリアでは、ワット・シェントーンなどルアンパバーンを代表する寺院が集まっています。

ルアンパバーン寺院巡り|世界遺産の古都で巡るワット・シェントーンと旧市街の名刹
世界遺産ルアンパバーンの寺院巡りを紹介。ワット・シェントーンをはじめ、旧市街北部の寺院や見どころを解説。メコン川沿いに広がる歴史ある仏教都市を散策します。

青い枠のエリアでは、パバーン仏堂などナイトマーケット周辺や王宮博物館近くの寺院が点在しています。

その他のエリアでは、ルアンパバーン国立博物館など王都の歴史を感じられる見どころがあります。

ルアンパバーン国立博物館観光|世界遺産の古都でたどる王朝の歴史と旧市街散策
ルアンパバーン国立博物館を中心に、世界遺産の古都に残る王朝の歴史や旧王宮の見どころを紹介。館内の順路、荷物預け、アクセス、旧市街散策の魅力まで、旅行者目線でわかりやすくまとめました。

今回はそんな世界遺産の街ルアンパバーンの中でも、青い枠のエリアの寺院を中心に紹介します。

見どころ紹介

青い枠のエリアは、ルアンパバーン旧市街の中心部に近く、ナイトマーケット、
プーシーの丘、王宮博物館の周辺を歩きながら巡りやすいのが特徴です。

にぎやかな観光エリアのすぐ近くに、守護仏を祀る祠や王室ゆかりの寺院、
古い木造寺院が点在しており、短い距離の中でルアンパバーンらしい宗教景観に触れることができます。

このエリアの見どころは、寺院ごとに表情が大きく異なることです。
黄金のレリーフが美しい寺院。
独特の仏塔を持つ古刹。
巨大な仏像や壁画が見どころの寺院。
王室の葬送と関わる静かな寺院など、それぞれに歴史や文化的背景があります。

また、ルアンパバーン様式の低く重なる屋根、金色の装飾、木造本堂、静かな境内の空気感も大きな魅力です。
徒歩でも回れますが、少し離れた寺院もあるため、トゥクトゥクやレンタル自転車を使うと効率よく巡れます。
観光地としての華やかさと、今も続く祈りの文化が同居しているのが、この青い枠のエリアの面白さです。

パバーン仏堂 (Phonehueang Buddhist temple)

住所:Sisavangvong Road, Luang Prabang,

項目 内容
時間 8:00~16:00
定休日 無休
料金 なし

この安置祠の仏像は残念ながら撮影禁止です。
祠自体はとても美しいです。

パバーン仏堂は、ルアンパバーンの名の由来にもなったとされる「パバーン仏」を安置する場所として知られています。
この仏像はラーンサーン王国の守護仏とされ、王都ルアンパバーンの宗教的権威を象徴する存在でした。

大きな寺院ではありませんが、王宮博物館の敷地内にあり、町の歴史と信仰の中心に位置する特別な場所です。
祠の装飾は繊細で、外観だけでもラオスらしい優美な宗教建築の雰囲気を感じることができます。
ナイトマーケットやプーシーの丘の観光とあわせて立ち寄りやすく、
青い枠のエリアを巡る起点としてもわかりやすい場所です。

にぎやかな通りのすぐそばにありながら、守護仏を祀る空間らしい静けさがあり、
ルアンパバーンの精神的な中心に少し触れられる見どころです。

ワット・マイ・スワンナプーム・アーハーム (Wat Mai Suwannaphumaham)

住所:Sisavangvon Rd., Luang Prabang

項目 内容
時間 8:00~17:00
定休日 無休
料金 10,000Kip

1788年に建設が始まり、1858年に完成したルアンパバーンを代表する寺院です。
一般的なルアンパバーン様式の5層屋根を持ち、白い縁取りが特徴的です。
中には本尊が鎮座しています。

本堂の扉にある釈迦の説話や、ラーマヤーナが描かれた黄金のレリーフが施されており、
この寺院の大きな見どころになっています。

ワット・マイは、ルアンパバーンの寺院の中でも特に華やかな装飾で知られています。

低く重なる屋根の美しさに加え、正面の黄金の装飾は光の当たり方で印象が変わり、朝夕で異なる表情を見せます。
王宮に近いことから王室儀礼とも深い関わりを持ち、
ラオス正月の時期には守護仏パバーン仏が安置される寺院としても知られています。

外観の豪華さだけでなく、内部の落ち着いた空気も印象的で、
ルアンパバーンらしい寺院建築を感じたいときに外せない一寺です。

この寺院の見どころは、このレリーフです。

ワット・ヴィスンナラート(ワット・ヴィスン)(Wat Wisunarat)

住所:Luang Prabang

項目 内容
時間 7:00~17:30
定休日 無休
料金 20,000Kip (場内は無料)

1513年にビスンナラート王によって建立された、通称「スイカ寺」と呼ばれる寺院です。
寺院は、タート・パトゥムの仏塔とワット・ヴィスンナラートの本堂と一体でワット・ヴィスンナラートと呼ばれています。
寺の名前の由来になっているスイカを半分に切ったように見えるタート・パトゥムの高さは35mもあり、
1505年頃にビスンナラート王の妻により建立されました。

近年は白く塗られた外観が印象的で、遠くからでも目を引きます。

本堂は、当時山から切り出された約4000本の木材を使用し、12本の柱に支えられた高さ30mにもなる木造寺院でした。
寺院の中には4000体もの仏像が奉納されており、パークウー洞窟を彷彿とさせます。

ルアンパバーンでも特に古い歴史を持つ寺院のひとつで、ラーンサーン王国初期の仏教文化を今に伝える重要な場所です。
本堂は豪華さよりも歴史の厚みを感じさせる雰囲気があり、建築と信仰の両方をじっくり感じたい人に向いた寺院です。

ワット・マノローム (Wat Manorom)

住所:Luang Prabang

項目 内容
時間 8:00~17:30
定休日 無休
料金 無料

在位1373年から1416年に統治していたサームセンタイ王が遺灰を納めるために、
息子のファーグム王が建立したと伝えられる寺院です。
1370年代には高さ6m、重さ12トンにも及ぶ銅製の仏像が安置されました。

この寺院の見どころは、壁面に描かれている仏教世界の壁画です。
寺院内部にはラオス仏教の世界観を描いた壁画が残されており、宗教文化を感じることができます。

巨大な仏像が安置された歴史からも、王都ルアンパバーンの中で信仰の厚い寺院のひとつだったことが伝わります。
外観は比較的落ち着いていますが、堂内に入ると壁画や仏像を通して、王都の寺院らしい重みを感じます。

壁画には仏教的な宇宙観や物語が表現されており、建築そのものだけでなく、内部の文化的な見どころも豊かな寺院です。
観光客は比較的少なく、静かな雰囲気の中で参拝することができるのも魅力です。

 ワット・タート・ルアン (Wat That Luong)

住所:Luang Prabang

項目 内容
時間 7:00~17:30
定休日 無休
料金 無料

1817年から1836年を統治していたマンタトゥーラート王の時代に建立された寺院です。

1975年の共産革命以前は王室の火葬場としても使われており、
ラーンサーン王国最後の王シーサワンウォンは、ワット・シェントーンから霊柩車で運ばれ荼毘に付され、
ふたつの仏塔のうち金色の仏塔に埋葬されました。

王室の葬送儀礼と深く関わってきた寺院であり、にぎやかな観光寺院とは異なる、少し張りつめたような静かな空気を感じます。
寺院に建つ二つの仏塔は、この場所の歴史を象徴する見どころで、王都ルアンパバーンの王室文化を知るうえでも重要です。

現在は地元の人々の信仰の場となっており、観光客も少ない落ち着いた雰囲気の寺院です。
豪華な装飾を前面に出す寺院ではありませんが、王都の終焉や王室の記憶と結びついた場所として、他の寺院とは違う印象が残ります。
王都ルアンパバーンの歴史の深さを静かに伝える一寺であり、青い枠のエリアを広く理解するうえでも見逃せない場所です。
派手さはありませんが、歴史背景を知って訪れると特に印象に残る寺院です。

アクセス

ルアンパバーンの最寄り都市はルアンパバーン市街です。
最寄り空港はルアンパバーン国際空港で、旧市街までは約4km、車で10〜15分ほどです。
到着後はトゥクトゥクやタクシーを利用するのが一般的です。

パバーン仏堂やワット・マイは徒歩でも回りやすいですが、
ワット・ヴィスンナラート、ワット・マノローム、ワット・タート・ルアンは少し離れているため、
トゥクトゥクやレンタル自転車を使うと便利です。

▶ルアンパバーンの定番ツアーはこちら。

ルアンパバーンの定番ツアー:王宮、ワット・メイ・サウワンナプーマラーム、ワット・シェントーン、
ワット・セン寺院、クンシー滝、プーシーの丘 |ラオス


世界遺産の町ルアンパバーンには、王都として栄えた歴史と、今も続く仏教文化が静かに残っています。

その中でも青い枠のエリアは、ナイトマーケットや王宮博物館の周辺から歩いて巡りやすく、
観光と寺院巡りを一緒に楽しみやすいエリアです。

守護仏を祀る祠。
黄金のレリーフが美しい寺院。
古い仏塔と木造寺院。
壁画や王室文化を伝える寺院など、短い距離の中にルアンパバーンらしい魅力が詰まっています。

それぞれの寺院は規模や雰囲気が異なりますが、どこもルアンパバーンという町の成り立ちを知る大切な場所です。
世界遺産の街並みを歩きながら寺院をひとつずつ巡っていくと、
建築の美しさだけでなく、王都としての時間の積み重なりも感じられます。

ルアンパバーン観光では、ナイトマーケットやプーシーの丘だけで終わらせず、
ぜひ寺院巡りにも時間を取ってみてください。
徒歩でゆっくり巡るのも魅力ですが、時間に余裕がなければ定番ツアーを組み合わせることで、
旧市街と郊外の見どころを効率よく楽しめます。
ゆっくり歩くほどに、この町がなぜ世界遺産として評価されているのか、少しずつ実感できるはずです。

コメント

PAGE TOP