フマユーン廟|タージ・マハールの原点となったデリーの世界遺産を徹底解説

デリーの観光
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インドには現在、文化遺産30件・自然遺産7件・複合遺産1件、
合計38件のユネスコ世界遺産が登録されています。

その中でも首都デリー周辺は、
ムガール帝国をはじめとするイスラム王朝の遺産が集中する、
インド史の重要な舞台です。

今回ご紹介するフマユーン廟は、
そのムガール建築の完成形ともいえる存在であり、
後のタージ・マハールへと受け継がれていく原点となった世界遺産です。

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フマユーン廟 (Humayun’s Tomb)

住所:Mathura Road Opposite, Hazrat Nizamuddin Aulia Dargah, Nizamuddin, New Delhi, Delhi 110013 インド

1983年 ユネスコ文化遺産に登録

基本情報

時間 日の出から日没まで
定休日 無休
料金 大人:600ルピー 子供:無料(15歳まで)・ビデオ持込料:25ルピー
公式URL http://www.humayunstomb.com/

*100ルピー=145円程度

ムガール帝国第2代皇帝・フマユーンとは

フマユーンは、
ムガール帝国の創始者バーブルの息子であり、
第2代皇帝(在位:1530〜1540年/1555〜1556年)です。

しかしその治世は安定せず、
王位を追われて長い亡命生活を送るなど、
「逃亡と復帰を繰り返した流浪の皇帝」として知られています。

1556年、デリーにおいて事故により急逝しました。

皇后の愛によって建てられた廟【建設の経緯】

フマユーンの死後、その遺体は当初デリーに埋葬されましたが、
政情不安により一時的に
パンジャーブ州シルヒンドへ移されました。

その後、皇后ハージ・ベグム(ベガ・ベグム)の強い意志により、

1565年にデリーで廟の建設が始まり、
1572年に現在のフマユーン廟が完成しました。

皇帝自らではなく、
妃の愛情と信念によって建てられた廟である点は、
インドの数ある王墓の中でも特筆すべき点です。

タージ・マハールへと続く建築様式

フマユーン廟は、次のような特徴を備えています。

・庭園中央に廟を配置
・四分割された幾何学的庭園
・完全な左右対称(シンメトリー)構造
フマユーン廟で確立された庭園中央に廟を配置するシンメトリー構造は、後に建設されるタージ・マハールへと受け継がれていきます。
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見どころ①:壮麗なシンメトリー建築

赤砂岩と白大理石を基調とした廟は、
遠くから見ても圧倒的な存在感を放っています。

入口のアーチをくぐると、
正面に廟が現れ、
左右対称の完璧なバランスが視界いっぱいに広がります。

これはイスラム建築を象徴する美意識のひとつです。

見どころ②:内部構造と皇帝の棺

内部中央に置かれている白い棺は、
実は 象徴的な仮の棺。

実際のフマユーンの遺体は、
その真下の地下室に安置されています。

見上げると、
ドーム天井には繊細な装飾が施され、
静かで荘厳な空間が広がっています。

天井もなんとも美しい。

ペルシャ文化とインド文化の融合

フマユーン廟は、ペルシャ建築の様式・インドの素材と装飾が融合した、
ムガール建築の完成形への第一歩とも言える存在です。

タージ・マハールほどの知名度はないものの、
建築史的価値という点では、
インド世界遺産の中でも極めて重要な位置を占めています。

フマユーン廟と並び、
デリーを代表するムガール帝国の世界遺産が
ラール・キラー(赤い城)です。

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なお、デリーに残るイスラム王朝の遺産としては、より古い時代に築かれたクトゥブ・ミーナールも必見です。

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皇帝としてのフマユーンは、
決して成功者とは言えませんでした。

しかし、
皇后の深い愛情によって建てられたこの廟のおかげで、
彼の名は 450年以上経った今も世界に残り続けています。

タージ・マハールの原点を知るうえでも、
デリー観光において外せない世界遺産――
それが フマユーン廟です。

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