ヨルダン南部を代表する世界遺産ペトラ遺跡へ向かう途中、
丘の上に姿を現す巨大な城塞があります。
それが今回紹介するショーバック城(Shobak Castle)です。
十字軍時代に築かれた要塞であり、
ヨルダン国内に残る十字軍関連遺跡の中でも特に歴史的価値が高いことで知られています。
私はアンマンからペトラへ向かうツアーの途中で立ち寄りました。
今回は実際に訪れたショーバック城について紹介します。
ショーバック (Shobak)
住所:Shoubak Main Street, Shoubak 71910, Jordan
| 営業時間 | 8:00~18:00 |
| 営業日 | 無休 |
| 入場料 | 入場料:要確認(ヨルダンパス利用可) |
※営業時間・料金は変更される場合があります。
ショーバック城の歴史
ショーバック城は1115年、
第一回十字軍の指導者の一人でもあった初代エルサレム王ボールドウィン1世によって建設されました。
当時の名称はモンレアル城(Montreal Castle)。
フランス語で「王の山」を意味し、
エルサレム王国がシリアとエジプトを結ぶ交易路を監視・支配するために築いた重要な軍事拠点でした。
ペトラやアカバへ向かう隊商ルートを見下ろす位置にあり、
十字軍にとって戦略上極めて重要な要塞だったとされています。
その後、1189年にイスラム勢力を率いたサラディン(サラーフッディーン)によって陥落。
以後はアイユーブ朝やマムルーク朝による改修が行われ、現在見られる遺構にはイスラム時代の要素も残されています。

ショーバック城を見学
ショーバック城は標高約1,300mの丘の上に築かれています。
周囲は乾燥した山岳地帯が広がり、遠くまで見渡せる立地です。
丘の上に築かれた巨大要塞
遠くからでも存在感があり、十字軍がなぜこの場所を選んだのかがよく分かります。
敵の接近をいち早く察知できる絶好の防衛拠点だったのでしょう。

城壁と遺構
現在は城壁や塔の一部が残されています。
かつて城内には、
- 教会
- 礼拝堂
- 浴場
- 居住区
- 貯水施設
などが整備されていました。
長期間の包囲戦にも耐えられるよう設計されていたことが分かります。
サラディン時代の碑文
城内にはサラディン軍による征服を記念したアラビア語の碑文も残されています。
十字軍時代とイスラム時代の歴史が重なり合う貴重な遺跡となっています。
フォトスポット
城の麓にある土産物店付近には、ショーバック城を背景に撮影できるフォトスポットがあります。
私はツアーの都合で城内見学はできませんでしたが、下から眺めるだけでも十分迫力を感じました。


アクセス
ショーバック城はアンマンとペトラ(ワディ・ムーサ)のほぼ中間に位置しています。
アンマンから
- 車:約2時間30分~3時間
- 距離:約190km
ペトラから
- 車:約30分
- 距離:約30km
アンマンからペトラへ向かうキングス・ハイウェイ沿いにあるため、
多くの周遊ツアーで立ち寄りスポットになっています。
レンタカー旅行でもアクセスしやすい場所です。
旅の終わりに
ショーバック城は、十字軍時代の歴史を今に伝えるヨルダン屈指の要塞遺跡です。
ペトラ遺跡ほどの知名度はありませんが、
- 十字軍が築いた歴史ある城塞
- サラディンとの攻防の舞台
- キングス・ハイウェイ沿いで立ち寄りやすい
- ヨルダンの中世史を学べる貴重な遺跡
といった魅力があります。
アンマンからペトラへ移動する際には、ぜひ途中で立ち寄ってみてください。

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