ベネズエラ南東部に広がる世界遺産「カナイマ国立公園(Canaima National Park)」。
その最大の見どころが、世界最高落差979mを誇る「エンジェルフォール(Angel Falls)」です。
落差があまりにも大きいため、水は途中で霧状となり、
一般的な滝のような大きな滝つぼは形成されていません。
私もカナイマ滞在中に、
ボートとジャングルトレッキングを組み合わせた展望台ツアーに参加しました。
実際に訪れてみると、
- 世界最高落差の滝を間近で見られる
- テプイ群が織りなす絶景を楽しめる
- ジャングルクルーズを体験できる
- 秘境感あふれるトレッキングが楽しめる
- 南米屈指の大自然を体感できる
と、まさに一生に一度は訪れたい絶景スポットでした。
今回は、実際に参加したエンジェルフォール展望台ツアーの流れをご紹介します。
エンジェルフォール(Angel Falls / Salto Ángel)
住所:Parque Nacional Canaima, Canaima 8001, Bolívar, ベネズエラ
エンジェルフォールとは?
1933年にアメリカ人飛行士ジミー・エンジェルが上空から滝を発見し、西洋社会に広く知られるようになりました。
その後、彼の名前にちなんで「エンジェルフォール」と呼ばれるようになりました。
地元ペモン族は古くからこの滝を
「ケレパクパイ・メルー(Kerepakupai Merú)」
と呼んでいます。
世界遺産カナイマ国立公園の象徴的存在であり、世界中の秘境好き旅行者の憧れの地となっています。
エンジェルフォール展望台ツアーについて
エンジェルフォールを間近で見るためには、カナイマ村から出発するボートツアーに参加します。
ただし訪問できるのは川の水量が増える雨季限定です。
一般的には
6月~11月頃
が訪問シーズンとされています。
乾季になると川の水位が下がり、ボートが奥まで進めなくなります。
旅行会社からもらった全体のツアー行程表です。
下の図の順番通り進み展望台を目指します。

カナイマ湖 出発(Canaima Lagoon)
エンジェルフォールを目指すため、早朝5時頃に出発します。
まだ辺りは真っ暗です。
まずはモーターボートに乗り、マユーバ島へ向かいます。
夜明け前の静かな湖を進む時間は幻想的でした。
やがて空が赤く染まり始めます。

途中で見た朝焼けは本当に美しく、カナイマ湖に映るテプイの姿は神秘的そのものでした。

マユーバ島上陸(Isla La Mayupa)
約50分でマユーバ島へ到着します。
ここではトラクターに乗り換えて島を横断します。

草原の向こうには巨大なテプイ群。
切り立った断崖の姿は圧倒的で、まるで空中都市が浮かんでいるようにも見えます。
個人的にはゲームに出てくる天空の城を思い出しました。

カラオ川を北上(Río Carrao)
再びボートに乗り込み、カラオ川を上流へ向かいます。
太陽も昇り、青空が広がります。

霧をまとったテプイ群が姿を現し、カナイマならではの絶景が続きます。
ボートでしか行けない秘境らしい風景です。

オルキデア島上陸(Isla La Orquídea)
ここで朝食と休憩を取ります。
トイレは自然の中というワイルドな環境です。
乾季にはボートがここまでしか進めないこともあります。
この先へ進めるかどうかは、その年の降水量によって大きく左右されます。

チュルン川を北上(Río Churún)
エンジェルフォールへ向かう最後の川です。
川幅はさらに狭くなります。
特徴的なのが川の色。
地元ペモン族はこの色を
「コカ・コーラの川」
と表現します。
これはジャングルの植物から溶け出したタンニン成分によるもので、
透明度は高いものの黒褐色に見えるのが特徴です。
アマゾン流域でも見られるブラックウォーターと呼ばれる現象です。


ラトンシート島(Isla Ratón)
オルキデア島から約2時間。
最後の上陸地点となるラトンシート島へ到着します。
ここからようやくエンジェルフォールの姿が見え始めます。


しかし、まだ目的地ではありません。
ここから先はジャングルトレッキングです。

ライメ展望台(Mirador Laime)
展望台までは約1時間30分。
ジャングルの中を歩き続けます。
道はぬかるんでいることも多く、決して楽な道ではありません。
特に雨季は滑りやすいため、トレッキングシューズがおすすめです。
そして突然、木々の隙間から現れるエンジェルフォール。
世界最高落差の滝が目の前に現れた瞬間は感動そのものでした。

世界最高落差979mの絶景
出発から約6時間。
ようやくライメ展望台へ到着しました。
目の前には高さ979mのエンジェルフォール。
水が途中で霧状になっている様子がよく分かります。
一般的な滝のような巨大な滝つぼは見えません。

風によって舞い上がった水しぶきが周囲に降り注ぎ、まるで天然のミストに包まれているようでした。

世界三大瀑布には含まれていませんが、
個人的には「一度は見るべき滝ランキングなら世界トップクラス」だと感じました。

帰路
帰りも同じルートを戻ります。
ボート移動とトレッキングを繰り返し、ホテルへ戻る頃にはすっかり日が暮れていました。
所要時間は約12時間。
体力は必要ですが、それ以上の感動が待っています。
エンジェルフォール展望台ツアーを動画で紹介
今回のエンジェルフォール展望台ツアーの様子を動画にまとめました。
早朝のカナイマ湖から始まり、
- 朝焼けに染まるテプイ群
- ボートで進むカラオ川とチュルン川
- ジャングルのトレッキングルート
- ライメ展望台から見たエンジェルフォール
など、写真だけでは伝わりにくい現地の雰囲気をご覧いただけます。
特にボート移動中に見える巨大なテプイや、展望台から眺める世界最高落差の滝は圧巻です。
これからエンジェルフォール旅行を計画している方や、秘境旅行に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
エンジェルフォールへのアクセス
日本からカナイマまで
日本からベネズエラへの直行便はありません。
一般的には
- 日本
- 北米または中南米主要都市
- カラカス
- プエルトオルダス(Ciudad Guayana)
- カナイマ村
というルートになります。
現在はベネズエラ情勢の影響で航空路線が変動しやすいため、最新情報の確認が必要です。
カナイマ村からエンジェルフォール
- 現地ツアーへ参加
- ボート移動約4~5時間
- ジャングルトレッキング約1時間30分
- ライメ展望台到着
雨季(6~11月頃)が訪問のベストシーズンです。
※現在はベネズエラ情勢の影響で航空路線や入国条件が変更される場合があります。
旅行を計画する際は外務省海外安全情報および最新の航空会社情報をご確認ください。
旅の終わりに
エンジェルフォールは、世界最高落差979mを誇る地球屈指の秘境です。
ボートで川をさかのぼり、ジャングルを歩き、ようやくたどり着く展望台。
その先で目にする絶景は、苦労を忘れさせてくれるほどの感動があります。
アクセスの難しさや天候の影響もあり、簡単に行ける場所ではありません。
だからこそ、実際に見るエンジェルフォールの姿は特別です。
秘境好きの方なら、ぜひ一度チャレンジしてほしい世界遺産です。

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