国立考古学博物館観光ガイド|アガメムノンのマスクやポセイドン像を見学【アテネ】

アテネの観光
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ヨーロッパの中でも特に長い歴史を持つギリシャ。

古代ギリシャ文明は西洋文明の源流ともいわれ、
その歴史を物語る貴重な遺産が現在も数多く残されています。

アテネには有名な博物館として「アクロポリス博物館」と「国立考古学博物館」がありますが、
ギリシャ全土の考古学資料を網羅的に見学するなら国立考古学博物館がおすすめです。

ミケーネ文明、古典ギリシャ、ヘレニズム時代に至るまで、
教科書や歴史資料で見たことのある名品が数多く展示されており、
ギリシャ旅行でぜひ訪れたい博物館のひとつです。

今回は実際に訪れた国立考古学博物館を紹介します。

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国立考古学博物館 (National Archaeological Museum of Athens)

住所:28is Oktovriou 44, Athina 106 82 Greece

電話番号 213-2144-800
料金 10€
時間 9:00~16:00(月曜日:13:00~20:00)
4・5月の火曜から金曜日:8:00~20:00
定休日 なし

※営業時間・料金は変更される場合があります。

国立考古学博物館とは?

国立考古学博物館は1889年に開館したギリシャ最大規模の考古学博物館です。

クレタ島を除くギリシャ全土から発掘された遺物が収蔵されており、
先史時代からローマ時代までの歴史を一度に学ぶことができます。

館内は2階建てで50以上の展示室があり、収蔵品は11,000点以上。
世界的にも評価の高い考古学博物館であり、ギリシャ文明を理解するうえで欠かせない存在となっています。

黄金のマスク(1F-4) (Gold funerary Mask)

国立考古学博物館最大の目玉ともいえる展示が、ミケーネ遺跡から出土した黄金のマスクです。

1876年にドイツ人考古学者ハインリヒ・シュリーマンによって発見されました。
発見当時、シュリーマンはホメロスの叙事詩に登場するアガメムノン王のものと考えたため
「アガメムノンのマスク」と呼ばれるようになりました。

しかし後の研究で、実際にはアガメムノンより数百年古い紀元前16世紀頃のものであることが判明しています。
それでもミケーネ文明を代表する至宝であることに変わりはありません。

戦士の壺(1F-4) (The Warrior Vase)

同じくミケーネ遺跡から出土した有名な壺です。
甲冑を身にまとい行軍する戦士たちが描かれており、ミケーネ文明末期の軍事文化を知る貴重な資料となっています。

トロイア戦争へ向かう兵士たちを描いたとも考えられています。

クロース像(1F-13) (Statue of Kouros)

古代ギリシャのアルカイック時代を代表する青年像です。
正面を向き、片足を前に出した独特のポーズが特徴で、
多くの像に共通して見られる微笑みは「アルカイックスマイル」と呼ばれています。

後の古典彫刻へ発展する過程を見ることができる重要な作品です。

アルテミシオンのポセイドン像(1F-15) (Bronze statue of Poseidon)

1928年にエヴィア島北部沖の海底から発見された巨大なブロンズ像です。

両腕を大きく広げた姿が印象的で、今にも三叉槍を投げようとしているように見えます。
一般的には海神ポセイドンとされていますが、稲妻を投げるゼウスを表したものという説もあります。

ギリシャ青銅彫刻の最高傑作のひとつです。

馬上の少年像(1F-21 ) (Bronze statue of a horse and rider)

アルテミシオン沖で発見された青銅像です。
疾走する馬と少年騎手の躍動感が見事に表現されており、ヘレニズム時代を代表する傑作として知られています。

アンティキセラの青年(1F-28) (Antikythera Youth)

1900年にアンティキセラ島近海の沈没船から発見された青年像です。
紀元前340年頃の作品とされ、古典期彫刻の美しい人体表現を見ることができます。

同じ沈没船からは有名な「アンティキセラの機械」も発見されています。

ミロス島のポセイドン像(1F-30) (Statue of Poseidon)

ヘレニズム時代を代表する大理石像です。

右手には本来トライデント(三叉槍)が握られていたと考えられており、
足元のイルカが海神ポセイドンであることを示しています。

アフロディーテと牧神パンとエロス像 (1F-30室) (Aphrodite, Pan and Eros)

1904年にミロス島で発見された有名な彫刻群です。

言い寄る牧神パンを、
愛と美の女神アフロディーテがサンダルで追い払おうとする場面が描かれています。

その横では息子のエロスが微笑みながら見守っており、
神話のワンシーンをユーモラスに表現した作品として人気があります。

バイアエのアフロディーテ像 (Aphrodite of Baiae)

パロス島産の大理石で作られた美しいアフロディーテ像です。

紀元前4世紀頃の作品と考えられており、
古代ギリシャ人が追求した理想的な女性美を感じることができます。

マラトンの少年像(Marathon Boy)

アッティカ地方のマラトン沖で発見された青銅像です。

紀元前340年頃の作品で、有名な彫刻家プラクシテレス派の影響を受けた作品と考えられています。
繊細で優雅な表現が特徴で、古典後期彫刻の傑作として高く評価されています。

アクセス

国立考古学博物館の最寄駅はアテネ地下鉄1号線(グリーンライン)のVictoria駅です。

駅から徒歩約10分で到着します。

また、地下鉄2号線のOmonia駅からも徒歩圏内です。

アテネ中心部から

  • Victoria駅から徒歩約10分
  • Omonia駅から徒歩約15分
  • シンタグマ広場から徒歩約30分

アクロポリス周辺からは地下鉄利用が便利です。

ギリシャ神話を知ると博物館がもっと面白い

国立考古学博物館にはゼウス、ポセイドン、アフロディーテ、
エロスなど、ギリシャ神話に登場する神々を題材にした作品が数多く展示されています。

そのため、ギリシャ神話の基礎知識があると展示の理解度が大きく変わります。
私自身、遺跡巡りを始める前に神話を勉強しておけば良かったと思う場面が何度もありました。

ギリシャ神話を初めて学ぶ方には、里中満智子さんの『マンガ ギリシア神話』がおすすめです。
難解な神々の系譜や物語が分かりやすく整理されており、ギリシャ旅行前の予習にも最適です。

旅の終わりに

国立考古学博物館は、ギリシャ文明を理解するうえで欠かせない博物館です。

ミケーネ文明の黄金マスクから古典期の傑作彫刻まで、世界史の教科書で見た作品が数多く展示されています。

アクロポリスやパルテノン神殿だけでは分からない古代ギリシャの歴史や文化を深く学ぶことができるため、
アテネ観光ではぜひ訪れてみてください。

アクロポリスの丘から始まった古代ギリシャ文明の物語は、国立考古学博物館の展示室の中で今も静かに語り続けています。

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