ホーチミンの市街地は、南北約15km、東西約12kmに広がる巨大都市です。
超高層ビル、バイクの大渋滞、ローカル市場、フランス統治時代のコロニアル建築が混在しており、
実際に歩いてみると、東南アジアのエネルギーを非常に強く感じる街でした。
ただ、旅行者が主に観光するエリアは、レタントン通り、
ドンコイ通り、グエンフエ通り周辺を含む「1区」に集中しています。
主要観光地同士の距離も比較的近く、
カフェ休憩を挟みながら徒歩で巡れる場所も多いため、
ホーチミン初心者でも観光しやすい都市だと感じました。
今回は、ホーチミン1区を中心に、実際に歩いて訪問した主要観光スポットを紹介します。
ホーチミン人民委員会庁舎(Ho Chi Minh City Hall / People’s Committee Building)
住所:Số 86 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh 710212 ベトナム
| 時間 | 7:00~11:00 |
| 定休日 | 土曜日・日曜日 |
| 料金 | 外観見学のみ無料 |
| 公式URL | Cổng thông tin điện tử VPUBND TP Hồ Chí Minh (hochiminhcity.gov.vn) |
フランス統治時代に市役所として建設された、ホーチミンを代表するコロニアル建築です。
1902年頃に完成した建物で、パリ市庁舎を思わせる左右対称のデザインや、
細かな装飾が施されたヨーロッパ風ファサードが非常に印象的でした。
現在も行政機関として利用されているため内部公開は行われていませんが、
ホーチミン観光では定番の撮影スポットとして知られています。
特に夜間ライトアップ時は非常に美しく、
グエンフエ通り一帯には多くの観光客や地元の若者が集まっていました。
2015年にはグエンフエ通り周辺の大規模再整備が行われ、
長年設置されていた旧ホーチミン像も刷新。
現在は高さ約7.2mの新しいホーチミン像が設置されており、
人民委員会庁舎と合わせてホーチミン中心部を象徴する景観になっています。
周辺には高級ホテル、カフェ、ショッピング施設も多く、
ホーチミン散策の起点としても非常に歩きやすいエリアでした。



統一会堂(独立宮殿)(Independence Palace / Reunification Palace)
住所:135 Đ. Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Phường Bến Thành, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh, ベトナム
| 時間 |
|
| 定休日 | 無休 |
| 料金 |
|
下記がチケットです。


入口付近にはチケット売り場が設置されており、観光客も比較的スムーズに入場できました。

統一会堂は、南ベトナム時代に「独立宮殿」と呼ばれていた旧大統領官邸です。
現在の建物は、フランス統治時代の「ノロドム宮殿」があった敷地に、
1962年から1966年頃にかけて建設されたものです。
設計を担当したのは、
ベトナム近代建築を代表する建築家ゴー・ヴィエット・トゥ。
左右対称の白亜建築は、「ベトナムのホワイトパレス」と呼ばれることもあり、
ホーチミンを代表する近代建築として高く評価されています。
正面ゲートを抜けると、広大な芝生広場が一直線に建物へ伸びており、
南ベトナム時代の国家権力を象徴するようなスケール感がありました。


館内には、内閣会議室、大統領応接室、副大統領応接室、宴会場、
地下作戦司令室、通信施設などが保存されており、当時の政治中枢空間をそのまま見学できます。
特に地下施設は非常に印象的で、ベトナム戦争末期の緊張感を今も強く残していました。
1975年4月30日には、北ベトナム軍の戦車がこの官邸の鉄門を突破。
その瞬間は世界中へテレビ中継され、「サイゴン陥落」として歴史に刻まれました。
実際に歩いてみると、単なる観光施設というより、
ベトナム現代史そのものを体感できる空間という印象が非常に強かったです。

中央郵便局( Saigon Central Post Office)
住所:02 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh 70000 ベトナム
| 時間 | 7:30~19:00(土曜日:8:00~18:00・日曜日:8:00~17:00) |
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | 無料 |
サイゴン大教会の隣に建つ、ホーチミンを代表するフランス統治時代建築です。
19世紀末の1886年〜1891年頃に建設された巨大郵便局で、
黄色を基調としたコロニアル建築が非常に目立ちます。
正面入口の時計下には建設期間が刻まれており、
1階窓周辺にはフランス人技術者や関係者の名前も残されています。



内部へ入ると、巨大なアーチ天井とクラシックな鉄骨構造が広がっており、
ヨーロッパの駅舎のような雰囲気も感じました。
中央にはホーチミン主席の巨大肖像画が掲げられており、
フランス植民地時代建築と現在のベトナム国家象徴が同じ空間に共存している点も印象的です。
また、右側には1892年当時のサイゴン周辺地図、
左側には1936年の南ベトナム・カンボジア電信網地図も展示されています。
現在も現役郵便局として機能しており、
観光施設でありながら実際に郵便業務が行われている点も特徴です。
ポストカードやお土産販売も充実しており、
観光途中に立ち寄りやすい人気スポットになっていました。

ホーチミン1区は徒歩で街の歴史を感じられる
ホーチミン1区は、単なる観光エリアではありません。
フランス植民地時代、ベトナム戦争、社会主義国家成立、
そして急速な経済成長まで、近現代ベトナムの歴史が凝縮されたエリアでもあります。
しかも、主要観光地同士が比較的近いため、
徒歩で街並みを見ながら巡れる点も非常に魅力的でした。
1区を歩いていると、豪華なコロニアル建築のすぐ横を
無数のバイクが走り抜け、ローカル屋台の煙が漂う光景が広がっています。
ガイドブックだけでは分からない、今も動き続ける巨大都市としてのホーチミンを、
街歩きの中で強く感じることができました。


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