琉球王国のグスク及び関連遺産群 世界遺産「今帰仁城跡・座喜味城跡・勝連城跡・中城城跡」を散策しみた。

沖縄の観光
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沖縄観光する人にとって目的は様々です。
世界屈指の透明度を誇る慶良間諸島のマリンブルーな海。
オリオンビール片手にカチャーシーを踊ったりと日本でもっとも海外を感じることができるエリアです。

沖縄は、古来よりアジア各国と交易が盛んであり、琉球王国という独立した国家として繁栄をしてきました。
その王国は、独特な文化を形成しており、そんな沖縄には、世界遺産がたくさんあります。

今回は、琉球王国のグスクを中心にご紹介します

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琉球王国のグスク及び関連遺産群 (Gusuku Sites and Related Heritage Sites in the Kingdom of Ryukyu)

2000年 ユネスコ文化遺産に登録

沖縄本島南部を中心に点在するグスクなどの琉球王国の史跡群から構成される世界遺産。
今帰仁城跡・座喜味城跡・勝連城跡・中城城跡・首里城跡・園比屋武御嶽石門・玉陵・識名園斎場御嶽から成ります。

今帰仁城跡

住所:〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101

基本情報

時間
  • 通常期(1~4、9~12月)8:00~18:00(最終入場17:30)
  • 夏季期間(5~8月)8:00~19:00(最終入場18:30)
定休日 無休
料金 大人:600円 小中高生:450円 小学生未満:無料 *令和4年から
公式URL 世界遺産 今帰仁城跡(公式サイト) (nakijinjoseki-osi.jp)

今帰仁城跡の歴史

14世紀頃、沖縄本島は北部地域を「北山」、中部地域を「中山」、南部地域を「南山」がそれぞれ支配した「三山鼎立の時代」でした。
本島北部から遠くは奄美地方まで支配していた北山王は、今帰仁城を拠点に沖縄島の北部を中心に支配下とし、
中国と貿易をしていました。
しかし1416年に中山の尚巴志によって滅ぼされ、北山としての歴史の幕を閉じることになります。
そして、尚巴志は、3山を統一し、琉球王国が誕生した後は、琉球王国の監守の役人の居城となりました。
今帰仁城は、南北350 m、東西800 m、面積37,000 m2。県内最大級の城でもあります。


門から城の中心部へ向かう階段の左右には、沖縄のヒカンザクラが植えてあり、1~2月頃は、非常に綺麗です。

今帰仁城は敷地内から採れた古生代石灰岩と呼ばれる堅い石が使われており、石の自然な形を利用して積み上げる
「野面積み」と呼ばれる最も古い技法が使われています。

沖縄の城、独特な波を打ったような石垣は、中国の影響を受けているそうです。
ちなみに、この曲線は、沖縄民謡の『おもろさうし』に石垣を積み上げている様子が歌われています。

きこゑみやきせん もゝまかり つみあけて かはらよせ御くすく

上の歌詞の みやきせんとは、今帰仁のことで、今帰仁城を百曲がりに積み上げてと歌っています。

志慶真門郭(シジマジョウ)

ここには、城主に仕えた身近な人々が住んだと考えられています。
発掘調査により4つの建物があったことがわかったそうです。

座喜味城跡

住所:〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村座喜味 7086

基本情報

時間 24時間開放
定休日 無休
料金 無料

座喜味城の歴史

15世紀頃、琉球王国統一後の国の安定に尽力した名将護佐によって築かれた城です。
国王に対抗する勢力を監視する目的でつくられ、1420年頃に完成しています。
城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは沖縄の城の中で随一といわれ、当時の石造建築技術の高さを示す貴重な史跡です。

沖縄に現存する最も古い石造りの二の郭のアーチ門で、座喜味城の城門のアーチは、門の強度を高めるために真ん中に
クサビ石があるのが特徴です。

座喜味城の屏風にもたとえられる城壁の曲線と幅の厚みは、戦のためだけでなく、弱い地質を補って
崩れにくい構造にするための工夫されており、石を多角形に加工し、互いに噛み合うように積みあげた
相方積み」と、日本の築城様式にも見られる直方体に加工した石を、一段ごとに高さを揃えて
ブロック状に積み上げる布積み」で築かれています。

正殿

幅16.58m、奥行14.94m。発掘調査の結果、ここから瓦が出なかったため板葺きか茅葺きの建物だったといわれています。

勝連城跡

住所:〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2

基本情報

時間 9:00~18:00
定休日 無休
料金 無料
公式URL Katsuren castle  ruins official site (katsuren-jo.jp)

勝連城跡の歴史

勝連城は、阿麻和利の居城でした。悪政に苦しめられている住民のために勝連城主となった阿麻和利は、
海外貿易によって勝連に繁栄をもたらしました。琉球王国統一を果たした尚巴志(しょうはし)の亡き後、
謀反を起こしますが、琉球王府軍によって1458年勝連城と共に滅ぼされたと伝えられています。

勝連城跡の標高は約60m~98m。総面積は11,897㎡。
城壁は、自然の地形を巧みに利用しながら、石灰岩の石垣をめぐらせている。
北西の最高部から一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪と各平場が階段状に低くなり、再び南東側の東の曲輪で
高くなっており巨大な帆船に例えられています。

勝連城は、4つの平坦地を階段状に配置した梯郭式と呼ばれる様式の城です。
自然の地形を巧みに利用しながら城壁をめぐらせ、切り立った断崖の際にまで石垣を積み上げています。

1の曲輪
玉ノミウヂ御嶽

勝連城の1の曲輪にあり、大きな岩がご神体の御嶽です。
ここは1年中、お礼や諸方への拝みのお通しをするところです。

2の曲輪
ウシヌジガマ

2の曲輪にある御嶽で、天災や戦争の時に身を潜んで難を逃れた場所。

二曲輪殿舎跡

横幅約17m、奥行き14.5mの長方形の殿舎跡が発掘されました。
この建物は、硬砂岩を利用した礎石建物でした。
首里城正殿のような柱が多い構造の総柱建物で、瓦葺きの仏殿風の建物であったらしい。

トゥヌムトゥ

旧暦の2月と5月に行われる祭祀の時に神人たちが腰かける石列がトゥヌムトゥと呼ばれています。
いつの頃から置かれたかは不明。

3の曲輪

4の曲輪
夫婦ガー

勝連城跡4の曲輪右側にある井戸です。
そこは、夫婦縁結びの川(井戸)とも言われ、城内からは出られない若者達がそこで、恋物語をしただろうと言わています。
昔からの言い伝えでは、井戸のそばで恋物語をするなと言われています。
話がまとまれば永遠の契りとなり、失恋すると男女どちらかは死別すると言わています。

ウタミシガー

勝連城跡四の曲輪ほぼ中央にある井戸で、南風原御門の東側にあります。
仲間の鍛冶の使用水としてして利用された井戸です。

中城城跡

住所:〒901-2314 沖縄県中頭郡北中城村大城

基本情報

時間 8:00~17:00 (5~9月は18時まで)
定休日 無休
料金 大人:400円 中・高校生:300円 小学生:200円
公式URL ご利用案内/沖縄の世界遺産 中城城跡 (nakagusuku-jo.jp)

中城城の歴史

14世紀後半頃迄に先中城按司が数世代にわたり南の郭、西の郭、一の郭、二の郭の主要部分を築き上げ、1440年に読谷の
座喜味城から移ってきた護佐丸盛春によって、三の郭、北の郭が増築され現在の形が完成しました。
1458年に護佐丸は王府軍としてやって来た阿麻和利の策略に攻められ自害して滅びます。
1609年以後の薩摩藩支配時代は、中国からの冊封使節団が来琉した際、薩摩の役人は自らの存在を中国に知られないために
ここに隠れていたという伝承もあります。

日本に開国を迫ったアメリカのペリー提督が1853年5月に沖縄本島を訪れ、ここも訪ねた彼の一行は城を見て、
城壁、アーチの門の建築土木技術水準の高さに驚嘆し、「賞賛すべき構造」と評しました。

裏門

北東に向かって築かれた裏門。

北の郭

護佐丸が水源を取り込むために増築したとされる北の郭。

大井戸

北の郭にある(ウフガー)。また、西の郭には「夫婦井戸(ミートゥガー)」と呼ばれる2つの井戸がある。

三の郭

後に増築されたため「新城」とも呼ばれ、石積み技法の最も進んだ相方積み(亀甲乱積み)によって築かれてます。

二の郭

一の郭と二の郭の石積み技法は布積みである。
二の郭の曲線の美しさは一際人目を引く。

一の郭

中城城で最も広い一の郭。正殿があった。
後に間切番所が建てられ、廃藩置県後は中城村役場として使用されていたが、沖縄戦で焼失した。

南の郭

首里グスクを拝む首里遙拝所がある。
他にも神の島・久高島を拝む久高遙拝所など場内には8つの拝所がある。今も拝む人が絶えない。

正門

南西に向けられて建てられた正門。門の上には矢倉が設けられていた。
門を挟むように両側に石垣がせり出しており、攻め手を横向きから攻撃できる造りとなっている。

鍛冶屋跡

鍛冶を行っていたところとされているが、城のためか集落のためか定かではない。
一説によれば護佐丸が阿麻和利に備えるために武具を造っていたとも伝えられています。

日本のお城とまた違い、琉球王国ならではの城跡は、まるで万里の長城を思わせます。
那覇市内からも割と近く、行きやすい城もあるので、足を延ばして観光してみてください。

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