旧約聖書にたびたび登場するベツレヘムの町。
そんな歴史ある町で誕生したのがイエス・キリストです。
現在、ベツレヘムは、キリスト教各派の教会やコプト正教会、エチオピア教会、フランシスコ会など
様々な教会が建てれれています。
現在のベツレヘムの町は、アラブの町となっており、エルサレムとはまったく雰囲気が違う街並みとなっています。
イエスの生誕地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路 (Birthplace of Jesus: Church of the Nativity and the Pilgrimage Route, Bethlehem)
2011年 世界文化遺産に登録
新約聖書によるイエスキリストの聖誕の地で、4世紀にコンスタンティヌス大帝の母
エレナにより、洞窟がイエス聖誕の地として定められました。
現在は、十字軍の時代に修復されたもので、聖堂内部は、ローマカトリックと東方正教会など
宗教ごとに区分を所有しています。
2011年には聖誕教会と巡礼路、周囲の3つの修道院・教会、鐘楼、庭園が世界遺産に登録され、
イエス生誕にまつわる地はパレスチナで初めての世界遺産となりました。
降誕教会(Church of the Nativity)
住所:
時間 | 夏期:6:30~19:30 冬期:5:30~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 無料 |
イエス聖誕の地をこの教会の地下洞窟としたのは、ローマのコンスタンティヌス大帝の母エレナで、325年に建設され
その後、200年後にユスティニアヌス帝が改築をしています。
現在見られる教会の建物は、十字軍時代に修復されたもので、外敵の攻撃を防ぐために要塞化されました。
謙虚のドア
入口は、メンジャー広場に面した正面の小さな扉で、かがんで入ります。
写真の中心にある小さな扉がそうです。
高さは、120㎝しかありません。
扉が小さい理由として、イエスへの謙遜を示すためとか敵の侵入を防ぐためとも言われています。
身廊
会堂の中には、大理石の太い柱が2列なんでおり、天井からは、金属製のランプが並んでいます。
ギリシャ正教会の祭壇です。
床のモザイク画
床のモザイク画は、コンスタンティヌス帝時代のものとされています。
地下入口
イエスが生まれたとされる聖誕の場所へ入るにはここから入っていきます。
入口は、身廊を前に右側から入ります。
イエス降誕の場所は、教会の地下にあります。
イエスの誕生 マタイの福音書2章やルカの福音書に記載されています。
ただ、歴史的な根拠が薄いそうです。
マタイの福音書2章
- イエスがヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、
- 言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、
拝みに来たのです。」- これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。
- 王は祭司長たちや民の律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。
- 彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
- 『ユダの地、ベツレヘムよあなたはユダの指導者たちの中で決して最も小さな者ではない。
あなたから一人の指導者が現れ私の民イスラエルの牧者となるからである。』」- そこで、ヘロデは博士たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。
- そして、こう言ってベツレヘムへ送り出した。「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。
私も行って拝むから。」- 彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子がいる場所の上に止まった。
- 博士たちはその星を見て喜びに溢れた。
- 家に入ってみると、幼子が母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、
黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。- それから、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分の国へ帰って行った。
- 博士たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、幼子とその母を連れて、
- エジプトへ逃げ、私が告げるまで、そこにいなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」
- ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ退き、ヘロデが死ぬまでそこにいた。
それは、「私は、エジプトから私の子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われたことが実現するためであった。- さて、ヘロデは博士たちにだまされたと知って、激しく怒った。そして、人を送り、博士たちから確かめておいた
時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいる二歳以下の男の子を、一人残らず殺した。- その時、預言者エレミヤを通して言われたことが実現した。
- 「ラマで声が聞こえた。激しく泣き、嘆く声が。ラケルはその子らのゆえに泣き慰められることを拒んだ。
子らがもういないのだから。」- ヘロデが死ぬと、主の天使が、エジプトにいるヨセフに夢で現れて、
- 言った。「起きて、幼子とその母を連れ、イスラエルの地へ行きなさい。幼子の命を狙っていた人たちは、
死んでしまった。」- そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れてイスラエルの地に入った。
- しかし、アルケラオが父ヘロデに代わってユダヤを治めていると聞き、そこへ行くことを恐れた。
すると、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方へ退き、- ナザレという町に行って住んだ。こうして、「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して
言われていたことが実現したのである。— 日本聖書協会共同訳聖書
地下入口を降りて行くと、下のような空間が広がっています。
生誕の洞窟(The Grotto of the Nativity)
降誕の場所
皆さんが覗いているこの場所が、キリストが生まれた場所です。
そして、14の角を持つ銀の星。ここでイエスが産まれたと伝えられています。
14 つの角は、アブラハム・アダム・ダビデ王・バビロン捕囚・そしてイエス誕生までの世代の数を示しているそうです。
穴を覗くと暗闇でなんにも見えません。
星の中のラテン語は、「HIC DE VIRGINE MARIA JESUS CHRISTUS NATUS EST」
「ここでイエス・キリストは聖母マリアから生まれた」と記されています。
アルメニア教会の祭壇
聖カテリーナ教会
12月24日のクリスマスイブのミサの様子がテレビで中継されますが、場所はここになります。
正面には、聖書学者のヒエロニムス像が立っています。
ちなみに、ヒエロニムスは、ヘブライ語の聖書をラテン語に翻訳するために、この教会の洞窟にこもって
生涯をラテン語の翻訳に捧げた人です。
教会の案内図です。
ベツレヘムへ行く目的の一番にあがる聖誕教会。
教会自体は、それほど大きくないですが、聖誕の地下の部分は、団体客がいるとものすごい混雑しますので
少し時間をずらすとよいかと思います。
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