アゼルバイジャンの首都バクーは、
旧市街の歴史的景観と近未来的な高層ビル群が共存する魅力的な都市です。
観光地が市内各所に点在しているため、
効率よく巡るには公共交通機関の利用が欠かせません。
私も実際にバクーを訪れた際、地下鉄(メトロ)と
市内バスを活用して旧市街やフレームタワー、ヘイダル・アリエフ・センターなどを巡りました。
運賃は非常に安く、交通網も整備されているため、
初めての旅行者でも利用しやすい印象でした。
今回は、バクー観光で欠かせない地下鉄(メトロ)と市内バス、
そして共通ICカード「BakıKart」の使い方を紹介します。
バクーの公共交通について
現在のバクーは、旧ソ連時代から発展してきた地下鉄網と近代的な市内バス網によって支えられています。
特に地下鉄は1967年に開業した旧ソ連圏でも歴史ある地下鉄のひとつであり、
モスクワやタシュケントの地下鉄と同様に、市民生活に欠かせない存在となっています。
一方、市内バスは地下鉄ではカバーできない細かなエリアまで運行しており、
観光客にとっても非常に便利です。
空港から市内へ向かうエアポートバスも同じICカードで利用できるため、
バクー観光ではまずBakıKartを手に入れることから始まります。
BakıKart 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カード代 | 2 AZN(返金不可) |
| メトロ運賃 | 0.50 AZN |
| 市内バス運賃 | 0.40 AZN |
| 空港バス運賃 | 1.30 AZN |
| 利用方式 | プリペイド式 |
| 支払い方法 | 現金または券売機でチャージ |
| 複数人利用 | 可能 |
チャージ残高が不足している場合は改札を通れません。
また、チャージ時にお釣りが出ない端末もあるため、小額紙幣を用意しておくと安心です。
空港や地下鉄駅、市内各所の「BakıKart」または「MilliÖN」端末でチャージできます。
メトロ(地下鉄)について
バクーの地下鉄は、市内観光で最も便利な交通手段です。
主要観光地や商業エリアを結んでおり、渋滞の影響を受けないため移動時間も読みやすくなっています。
運賃は一律0.50AZN。
日本円に換算しても非常に安価です。
BakıKart の発券機です。

こちらがBakıKart です。

路線構成(色別)
メトロの路線は、路線数:3路線あり、駅数:約27駅もあるので、目的地をしっかり確認して移動してください。
3路線の特徴をまとめてみました。
🔴 レッドライン(Red Line):市内東西を結ぶメイン路線。利用者数が最も多く、観光・ビジネス両面で活躍。
主な駅
- 28 May
- Icherisheher
- Nariman Narimanov
Icherisheher駅
世界遺産「城壁都市バクー」の最寄駅。
旧市街観光の起点になります。
28 May駅
バクー最大の交通ハブ。
鉄道駅やバス路線との接続も多く、観光の拠点となる駅です。
🟢 グリーンライン(Green Line):住宅地や郊外方面へ延びる路線。観光利用は比較的少なめですが、市民生活を支える重要路線です。
主要駅
- Neftchilar
- Khalqlar Dostlugu
🟣 パープルライン(Purple Line):比較的新しい路線で、市内中心部〜北部住宅地を結ぶ。
主要駅
-
Avtovagzal:長距離バスターミナル連絡
メトロの乗り方
改札を通る: 改札機にBakıKARTをタッチして入場します。
出る時にタッチは不要です。
乗車時の注意点ですが、下記のとおりで、残高不足だと改札が不可なので注意してください。
- 現金不可 → カード必須
- 改札・乗車ごとに課金
- 乗り換え時は再度引き落とし
- チャージ残高不足だと改札不可
旧ソ連時代を感じる駅構内
バクー地下鉄の魅力のひとつが駅のデザインです。
旧ソ連時代に建設された駅が多く、重厚感ある大理石装飾やシャンデリアを見ることができます。
モスクワやタシュケントの地下鉄を訪れたことがある方なら、どこか似た雰囲気を感じるでしょう。
なお、安全上の理由から撮影が制限される場合があります。
警備員に注意されることもあるため、撮影は周囲の状況を確認して行いましょう。

路線数が少ない分、サイン表示は非常に分かりやすく、迷いにくいのも魅力です。

市内バスの利用について
市民の足であり、観光にも非常に使いやすい交通手段です。
運賃が安く、路線網も充実しているため、短期滞在でも重宝します。
市内バスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運賃 | 0.40 AZN |
| 支払い方法 | BakıKartのみ |
| 運行時間 | 6:00~23:00頃 |
| 運行間隔 | 約5~15分 |
| 料金体系 | 距離に関係なく定額 |
バス利用時も現金は使えません。
乗車時にカードを読み取り機へタッチして利用します。
Google Maps活用がおすすめ
バクーのバス路線は非常に多く、地下鉄のような分かりやすい路線図はありません。
実際の移動ではGoogle Mapsを利用するのが最も確実です。
現在地から目的地まで検索すると、利用すべきバス番号や乗り換え情報が表示されます。
私もほぼGoogle Mapsのみで移動していましたが、特に困ることはありませんでした。
観光で便利なバス利用エリア
旧市街周辺
旧市街は坂道や石畳が多く、見た目以上に体力を使います。
そんな時に便利なのが市内バスです。
活躍する場面
- フレームタワー方面へ移動
- 高台の展望スポットへ移動
- 旧市街周辺の短距離移動
旧市街内部は徒歩、外周部はバスという使い分けがおすすめです。
28 May駅周辺
市内最大の交通結節点。
どこへ行くにも一度ここへ出れば移動しやすくなります。
活躍する場面
- ホテル街から観光地へ移動
- 地下鉄駅から少し離れた施設へ移動
- 市内各方面への乗り継ぎ
迷った時はまず28 May駅周辺へ向かうのが定番です。
バクー大通り(Baku Boulevard)
カスピ海沿いに続く美しい遊歩道。
散策には最高ですが距離が長く、全区間を歩くとかなり疲れます。
活躍する場面
- 海沿い散策後の帰路
- 夜景スポットへの移動
- ショッピングエリアとの往復
歩きたい区間だけ歩き、残りはバスを利用すると効率的です。
下記の写真は、バス停です。

バクー市内の移動は、地下鉄(メトロ)と市内バスを使い分けるのが効率的
- 地下鉄:主要エリアを素早く結ぶ(0.50 AZN)
- 市内バス:細かなエリアまでカバー(0.40 AZN)
どちらも BakıKart必須・現金不可。
市内バスは Google Maps を路線図代わりに使うのが実用的です。
BakıKartを1枚用意しておけば、
空港から市内、そして市内観光までスムーズに移動でき、
初めてのバクー旅行でも交通面で困ることはほとんどありません。
旅の終わりに
バクーを歩いて感じたのは、想像以上に公共交通が使いやすい都市だということでした。
旧市街の歴史ある石畳を歩いた後に地下鉄で近代的なヘイダル・アリエフ・センターへ向かい、
夕方にはカスピ海沿いのバクー大通りを散策する。
そんな移動がわずか数十円程度でできてしまいます。
地下鉄は速くて分かりやすく、市内バスは細かな移動を補ってくれます。
そして、その両方を支えているのがBakıKartです。
空港到着後に1枚購入しておけば、市内観光はほぼ問題ありません。
歴史と近代化が共存するコーカサス最大の都市バクー。
交通機関を上手に活用しながら、自分のペースで街歩きを楽しんでみてください。
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