昌慶宮(チャンギョングン)完全ガイド|静かに歩けるソウルの古宮を徹底解説

ソウルの観光
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韓国・ソウルには、朝鮮王朝時代を代表する古宮が数多く残されています。
その中でも有名なのが、

  • 景福宮(キョンボックン)
  • 昌徳宮(チャンドックン)
  • 徳寿宮(トクスグン)
  • 昌慶宮(チャンギョングン)
  • 慶熙宮(キョンヒグン)

などの王宮群です。

今回紹介する「昌慶宮(Changgyeonggung Palace)」は、
世界遺産「昌徳宮」と隣接する静かな王宮。

実際に訪れてみると、景福宮のような巨大観光地というより、
朝鮮王朝の日常空間や生活文化を感じられる落ち着いた古宮という印象でした。

特に庭園や池、大温室など自然景観も美しく、
ソウル中心部とは思えないほど穏やかな空気が流れています。

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昌慶宮 (Changgyeonggung Palace)

住所:99 Yulgok-ro, Waryong-dong, Jongno-gu, Seoul, 韓国

時間 9:00~21:00(入場:20:00)
定休日 月曜日(*祝日の場合は、開館)
料金 1000ウォン(19~64歳)500ウォン(5~18歳)*無料=65歳以上、5歳未満 *1000ウォン=100円程度
公式URL cgg.cha.go.kr

下記がチケットです。

昌慶宮とは

昌慶宮は、1483年に朝鮮王朝第9代王「成宗(ソンジョン)」によって建てられた王宮です。

もともとは王妃や大妃(先代王の妃)が居住するための離宮的役割を持っており、
隣接する「昌徳宮」とあわせて「東闕(トングォル)」と呼ばれていました。

さらに南側には、朝鮮王朝歴代王と王妃を祀る宗廟(チョンミョ)も位置しており、
この一帯は朝鮮王朝政治・儀礼・生活の中心空間だったことが分かります。

しかし1592年の文禄・慶長の役(壬辰倭乱)では、
宣祖が漢城(現在のソウル)から避難した後、混乱の中で宮殿の多くが焼失したとされています。

現在残る建物の多くは、17世紀以降に再建されたものです。

なお、隣接する「昌徳宮」はユネスコ世界文化遺産に登録されていますが、
昌慶宮は単独では世界遺産登録されていません。

これは、昌慶宮が昌徳宮と一体運用された生活宮殿的性格を持っていたことや、
近代以降に大きな改変を受けた歴史が影響しているとされています。

弘化門

昌慶宮の正門が「弘化門」です。

1484年に建てられましたが、
文禄・慶長の役で焼失し、1616年に再建されました。

2階建ての楼閣型木造建築となっており、
左右に十字閣を備えた格式高い王宮門建築として知られています。

現在は韓国宝物第384号に指定されています。

実際に見ると、景福宮ほど巨大ではないものの、
王宮入口らしい重厚感をしっかり感じられました。

明政門

弘化門を抜けると現れるのが「明政門」。

昌慶宮の正殿エリアへ続く重要な門で、
王が公式行事を行う中心区域への入口となっていました。

門周辺には朝鮮王朝建築特有の丹青(タンチョン)装飾も見られ、
韓国古宮らしい鮮やかな色彩が印象的です。

明政殿

昌慶宮の中心建築が「明政殿」です。

ここでは、

  • 王の即位式
  • 科挙試験
  • 宮廷宴会
  • 国家儀式

など、重要な公式行事が行われていました。

文禄・慶長の役後に再建された建築物の中では、
現存する韓国最古級の宮殿建築とも言われています。

現在は韓国国宝第226号に指定。

実際に訪れると、景福宮の勤政殿より規模はコンパクトですが、
落ち着いた格式と歴史の重みを強く感じる空間でした。

崇文堂

崇文堂は、王と儒学者たちが学問や政治を論じた場所です。
朝鮮王朝は儒教国家だったため、政治と学問は密接につながっていました。

ここでは「経筵(キョンヨン)」と呼ばれる講義形式の議論が行われ、
王自身も儒学を学びながら国政を進めていたそうです。

涵仁亭

1633年に建立された亭子(東屋)です。

もともとこの場所には「仁陽殿」がありましたが、
後に庭園景観を楽しむための亭として整備されました。

池や自然と調和した韓国庭園建築が非常に美しく、散策中にも印象に残るスポットでした。

歓慶殿と景春殿

このエリアは王族の生活空間にあたる内殿区域です。

景春殿

1483年、成宗が大妃のために建てた建物。

さらに、

  • 正祖
  • 憲宗

が誕生した場所としても知られています。

歓慶殿

王や王世子が生活した居住空間。
公式儀式中心の正殿とは異なり、実際の王宮生活を感じやすいエリアでした。

通明殿

王妃の寝殿として使われた建築です。
昌慶宮内でも格式の高い内殿建築であり、宴会や王妃関連儀式も行われていました。

現在は韓国宝物第818号に指定されています。

養和堂

内殿エリアの接待空間として使われていた建物です。

王族関係者や来客対応など、
比較的プライベート性の高い空間だったと言われています。

春塘池

昌慶宮を代表する庭園景観が「春塘池」です。

池は2つに分かれており、

  • 小さい池:朝鮮王朝時代から存在
  • 大きい池:後に拡張

という構成になっています。

特に前方の大きな池は、
もともと王が農業儀礼を行う田だったそうで、面積は約7590㎡。

現在ではソウル屈指の紅葉スポットとしても有名です。

私が訪れたのは12月だったため葉はかなり落ちていましたが、
秋はかなり美しい景観になると思います。

大温室

1909年に完成した韓国初の西洋式植物園です。
大韓帝国末期に建てられた近代建築でもあり、伝統宮殿の中に突然現れるガラス温室はかなり独特。

内部では熱帯植物なども展示されており、
宮殿+近代建築+植物園という珍しい組み合わせを楽しめます。

昌慶宮は「静かに歩ける古宮」

実際に訪れて感じたのは、
昌慶宮は「派手さより静けさを楽しむ古宮」だということです。

景福宮は観光客も非常に多く、
衛兵交代式など華やかな見どころがあります。

一方、昌慶宮は比較的人が少なく、

  • 庭園
  • 王族生活空間
  • 四季の自然

をゆっくり味わえるのが魅力。

特に昌徳宮・宗廟と合わせて歩くと、
朝鮮王朝の都市構造がかなり分かりやすく感じられます。

アクセス

地下鉄利用

ソウル地下鉄4号線

「恵化(ヘファ)駅」4番出口から徒歩約15分

ソウル地下鉄3号線

「安国(アングク)駅」3番出口から徒歩約20分

バス利用

昌慶宮・昌徳宮周辺には市内バスも多数運行しています。

「昌慶宮・ソウル大学病院」停留所が最寄り。

景福宮・昌徳宮とセット観光がおすすめ

徒歩圏内に、

  • 昌徳宮(世界遺産)
  • 宗廟(世界遺産)
  • 北村韓屋村
  • 仁寺洞

などが集まっているため、
ソウル歴史散策ルートとして非常におすすめです。

昌慶宮は、
朝鮮王朝の歴史と王宮文化を静かに体感できる古宮です。

巨大な景福宮とは違い、
王族の日常空間や庭園文化をゆっくり楽しめるのが大きな魅力。

特に、

  • 韓国歴史好き
  • 世界遺産巡り
  • 古宮建築好き
  • 紅葉スポット巡り

が好きな人にはかなりおすすめできる場所でした。

時間があるなら、ぜひ庭園まで含めてゆっくり散策してみてください。


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