ダイバーの人気エリアで常に上位にあがるパラオ。
日本との時差もなく、グァム経由になりますが、グァムからも1時間程度です。
そして、このエリアは、世界遺産に登録されています。
ロックアイランド群と南ラグーン (Rock Islands Southern Lagoon)
2012年 ユネスコ複合遺産に登録
パラオのコロール州に点在する445の島々で構成されるロックアイランド、およびそれらが位置するパラオ諸島を
囲むラグーンの南部海域を対象とするマッシュルーム状の緑の島々や紺碧の海が織りなす自然美が非常に美く、
また、マリンレイクと呼ばれる汽水湖の一種を世界で最も多く擁する固有種の多い生態系や、絶滅危惧種を
含む生物多様性などが評価されました。
また、気候変動や人口増加による資源の枯渇に直面した人類の足跡をとどめる考古遺跡なども評価され、
パラオ初の世界遺産(複合遺産)となりました。
パラオ共和国 (Palau)
パラオの歴史
パラオは、大変、日本と関係性が強い国で、1919年のパリ講和会議によりパラオは、委任統治領になり、
その後、第二次世界大戦が始まると、コロールは、海軍の重要な基地として、北太平洋方面の作戦拠点となりました。
そして、1944年、ペリリューの戦いにおいて、日本は多数の死傷者を出し、破れ、結果、敗戦への道を辿っていきました。
第二次世界大戦後は、パラオは、アメリカ合衆国の信託統治下に置かれ、1990年代に国連の信託統治が終了し、現在に至ります。
委任統治時代には、日本語の学校教育が現地でも行われるようになり、パラオでは、今でも「ダイジョウブ」「アリガトウ」
「ショウガナイ」など日本語が語源になったものが多数あります。
また、パラオの国旗は、青地に黄色の日の丸と日本の国旗のデザインと似ています。
これは、第一次世界大戦後に、日本の委任統治領となった経緯もあり、日本に敬意を評して日章旗をもとにデザインされた
という説などもあるくらいです。
ということで、パラオと日本の関係性はとても密なことがわかりますね。
ダイビング情報
パラオに行くと目的として、戦地を巡るなどもあると思いますが、ほとんどの人の目的がダイビングだと思います。
まさに、世界中のダイバー憧れの地であり、アジア・オセアニア地区では不動の地位を築いています。
ロックアイランド(ダイビング)許可証について
有効期間は10日間で申請料はUSドル$50/1名です(6歳未満は不要)。
ダイビングポイント
大物からマクロまで充実しており、飽きることはまったくないくらいポイントもたくさんあります。
代表的なポイントは、下記になります。
南側エリア
- ブルーコーナー ・・・パラオで一番有名なポイント。ドロップオフには圧巻の魚影です。
- ブルーホール ・・・4つの縦穴のひとつから潜り、水深は約26m
- ジャーマンチャネル・・・マンタに高確率で会えるポイント。
- ニュードロップオフ・・・魚影で考えたらブルーコーナーを超えることもあるポイント。
西側エリア
- ウーロンチャネル・・・入口から200mほどの場所にスリバチサンゴが群生しており、ドリフトが楽しいポイント。
- シャークシティ・・・ロウニンアジなどが群れをなすポイントで当たれば、回り一面魚に覆われます。
- シアスコーナー・・・ハナダイ系が綺麗なポイント。
コロールエリア
- マリンレイク・・・・水深が浅い汽水域のポイント。
- シャンデリアケーブ・・・海中鍾乳洞のポイント。
ペリリューエリア
- ペリリューコーナー・・・ロウニンアジの群れ、バラフエダイの群れなど世界屈指の大物ポイントで上級者向け。
- ペリリューエクスプレス・・ペリリューコーナーの反対側にあり、イレズミフエダイの産卵ポイント。
基本的なダイビングスタイルは、コロール近辺から出航して、その日のうちに戻ってきます。
船は小型のものが多く、トイレがない船も多く、ランチは、無人島に降りて、食べることも多いです。
小さい船で起動力を駆使していろいろなポイントに行く感じですね。
下は、休憩及び食事、トイレで立ち寄った島です。
パラオに訪れたダイバーが絶対潜りたいポイント「ブルーコーナー」
バラクーダの群れ
ギンガメアジの群れ
ナポレオン
グレイリーフシャーク
そして、このブルーコーナーには、34m付近にマクロ穴というポイントがあり、アケボノハゼとヘルフリッチ
とニチリンダテハゼが同じ場所にいるというハゼ好きには奇跡的なポイントがあります。
アケボノハゼ
「ウーロンチャネル」のポイント。
ブラックマンタ
時々、島に降りて休憩します。
マリンレイク(塩水湖) (Marine Lake)
島に囲まれた入り江にあり、海水と淡水が混ざった汽水域で、世界遺産にも選ばれたひとつの要因にもなっている場所です。
たっぷりと養分を蓄えた水中は透明度はいまひとつだが、内湾ならではのニシキテグリ、カニハゼ、マンジュウイシモチ、
ギンガハゼと小物系を見るにはとてもよいポイントです。
パラオは、ブルーコーナーをはじめ、かなり深いダイビングもあるので、水深もMAXで10m超えないポイントは、
3本目で訪れることが多いですね。
マンジュウイシモチ
ニシキテグリ
ギンガハゼ
ミルキーウェイ (Milky Way)
化粧品や石鹸の原料にもなるサンゴを主成分にした真っ白な泥が海底を覆う、神秘的な乳白色の入り江です。
訪問にはロックアイランド許可証が必要で、ツアーでしか訪れることができない場所です。
ほとんどの人が全身泥パックをしていますね。パラオの強い日差しを浴びた後は、保湿効果たっぷりの泥はまさにお肌の救世主です。
ただ、注意点として、白いフィンをはいて潜りフィンを落とすと探すのが大変なことになります。
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