地図で見ると、パラオは太平洋の小さな島国に見えます。
しかし実際に訪れてみると――
この海域には、世界でも屈指の海洋生態系が広がっています。
445の島々が点在するエメラルド色の海。
ドロップオフを埋め尽くす巨大な魚群。
外界から隔絶された神秘の湖。
それらが一体となった場所が――
ロックアイランド群と南ラグーン(Rock Islands Southern Lagoon)です。
2012年、ユネスコ世界複合遺産に登録。
自然と文化の両方の価値が認められた、パラオを代表する世界遺産です。
ダイバー憧れの海として知られるパラオですが、
その核心にあるのがこのロックアイランド海域です。
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ロックアイランド群と南ラグーン(Rock Islands Southern Lagoon)
2012年 ユネスコ世界複合遺産登録
世界遺産の概要
ロックアイランドは、
パラオのコロール州周辺に点在する445の石灰岩の島々からなる群島です。
海面から突き出た島は、
波の浸食によって下部が削られた
マッシュルーム型の独特な地形
をしています。
島々の間には巨大なラグーンが広がり、
濃い青からエメラルドグリーンまで変化する海の色は
世界でも屈指の美しさと言われています。
またこの海域は
・マリンレイク(汽水湖)の世界最多分布
・固有種の多い生態系
・マンタやサメなど大型生物
・絶滅危惧種を含む海洋生物多様性
などが評価され、世界遺産に登録されました。
さらにこの地域には
古代の石造遺跡
伝統的漁業文化
古代人の居住跡
なども残り、
自然と人類史の両方の価値を持つ複合遺産となっています。
パラオと日本の歴史
パラオは、日本と非常に深い関係を持つ国でもあります。
第一次世界大戦後、
1919年のパリ講和会議により
日本の委任統治領(南洋群島)
となりました。
当時の中心都市が
現在のパラオの首都圏でもあるコロールです。
日本はこの地域に学校やインフラを整備し、
日本語教育も行われていました。
その影響で、現在でもパラオでは
・ダイジョウブ
・アリガトウ
・ショウガナイ
など、日本語由来の言葉が多く残っています。
第二次世界大戦末期には、
ペリリュー島の戦い(1944年)が起こり、
激戦地として多くの日本兵が戦死しました。
戦後はアメリカの信託統治となり、
1994年に独立国家となり現在に至ります。
パラオが世界一のダイビングエリアと言われる理由
パラオは世界中のダイバーにとって
憧れのダイビングエリアです。
その理由は大きく3つあります。
①圧倒的な魚影
②ドリフトダイビングのダイナミックさ
③大物とマクロの両方が楽しめる
ブルーコーナーでは
・ギンガメアジ
・バラクーダ
・グレイリーフシャーク
・ナポレオンフィッシュ
などが群れをなして泳ぎます。
まさに「海の壁」のような魚群を見ることができます。
ロックアイランド許可証
ロックアイランドに入るには
コロール州政府の許可証が必要です。
ロックアイランドパーミット
料金
50 USD
有効期間
10日間
対象
ロックアイランドツアー
ダイビング
ミルキーウェイなど
ダイビングポイント
大物からマクロまで充実しており、飽きることはまったくないくらいポイントもたくさんあります。
代表的なポイントは、下記になります。
南側エリア
- ブルーコーナー ・・・パラオで一番有名なポイント。ドロップオフには圧巻の魚影です。
- ブルーホール ・・・4つの縦穴のひとつから潜り、水深は約26m
- ジャーマンチャネル・・・マンタに高確率で会えるポイント。
- ニュードロップオフ・・・魚影で考えたらブルーコーナーを超えることもあるポイント。
西側エリア
- ウーロンチャネル・・・入口から200mほどの場所にスリバチサンゴが群生しており、ドリフトが楽しいポイント。
- シャークシティ・・・ロウニンアジなどが群れをなすポイントで当たれば、回り一面魚に覆われます。
- シアスコーナー・・・ハナダイ系が綺麗なポイント。
コロールエリア
- マリンレイク・・・・水深が浅い汽水域のポイント。
- シャンデリアケーブ・・・海中鍾乳洞のポイント。
ペリリューエリア
- ペリリューコーナー・・・ロウニンアジの群れ、バラフエダイの群れなど世界屈指の大物ポイントで上級者向け。
- ペリリューエクスプレス・・ペリリューコーナーの反対側にあり、イレズミフエダイの産卵ポイント。
基本的なダイビングスタイルは、コロール近辺から出航して、その日のうちに戻ってきます。
船は小型のものが多く、トイレがない船も多く、ランチは、無人島に降りて、食べることも多いです。
小さい船で起動力を駆使していろいろなポイントに行く感じですね。
下は、休憩及び食事、トイレで立ち寄った島です。



パラオに訪れたダイバーが絶対潜りたいポイント「ブルーコーナー」
バラクーダの群れ

ギンガメアジの群れ

ナポレオン

グレイリーフシャーク

そして、このブルーコーナーには、34m付近にマクロ穴というポイントがあり、アケボノハゼとヘルフリッチ
とニチリンダテハゼが同じ場所にいるというハゼ好きには奇跡的なポイントがあります。
アケボノハゼ

「ウーロンチャネル」のポイント。
ブラックマンタ

時々、島に降りて休憩します。

マリンレイク(塩水湖) (Marine Lake)
島に囲まれた入り江にあり、海水と淡水が混ざった汽水域で、世界遺産にも選ばれたひとつの要因にもなっている場所です。
たっぷりと養分を蓄えた水中は透明度はいまひとつだが、内湾ならではのニシキテグリ、カニハゼ、マンジュウイシモチ、
ギンガハゼと小物系を見るにはとてもよいポイントです。
パラオはブルーコーナーなど比較的深いポイントも多いため、
水深10m前後の浅いポイントは、3本目のダイビングで訪れることが多いです。

マンジュウイシモチ

ニシキテグリ

ギンガハゼ

ミルキーウェイ(Milky Way)
化粧品や石鹸の原料にもなるサンゴを主成分にした真っ白な泥が海底を覆う、神秘的な乳白色の入り江です。
訪問にはロックアイランド許可証が必要で、ツアーでしか訪れることができない場所です。

ほとんどの人が全身泥パックをしていますね。パラオの強い日差しを浴びた後は、保湿効果たっぷりの泥はまさにお肌の救世主です。
ただ、注意点として、白いフィンをはいて潜りフィンを落とすと探すのが大変なことになります。


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