イスラエル博物館完全ガイド|死海文書と第二神殿模型を見学【エルサレム観光】

エルサレムの観光
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エルサレムというと、多くの人がまず思い浮かべるのは、

・嘆きの壁
・聖墳墓教会
・神殿の丘

など、宗教的な聖地かもしれません。

しかし実際に旅してみると、
この街には歴史そのものを保存している空間も存在しています。

その代表格が、
エルサレム西側にある「イスラエル博物館(The Israel Museum, Jerusalem)」です。

ここはイスラエルを代表する博物館であり、単なる美術館ではなく、

・死海文書
・第二神殿時代のエルサレム模型
・古代イスラエル考古学
・ユダヤ文化
・世界美術

までを一度に体感できる、イスラエル最大級の文化施設。

実際に訪れてみると、宗教都市エルサレムを「見る」だけではなく、
その歴史的背景を深く理解できる場所という印象でした。

特に、クムラン洞窟で発見された「死海文書」を実際に見られる体験は、
イスラエル旅行でも非常に特別なものです。

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イスラエル博物館(The Israel Museum, Jerusalem)

住所:Derech Ruppin 11, Jerusalem, イスラエル

時間 10:00~17:00(金・祝日の前日:10:00~14:00、火:16:00~21:00)
定休日 無休
料金 54NIS
公式URL イスラエル博物館

下記が、入場チケットです。

下は、パンフレットの地図ですが、博物館はとても広いです。

館内は非常に広く、
最初にパンフレットや地図を受け取っておくのがおすすめ。

考古学・美術・ユダヤ文化・屋外彫刻庭園など複数エリアに分かれており、
想像以上に広く、主要展示だけでも2〜3時間、じっくり見るなら半日以上は欲しい規模感です。

死海写本館(Shrine of the Book)

イスラエル博物館最大の見どころが、
「死海文書(Dead Sea Scrolls)」を収蔵する死海写本館です。

死海文書は、
1947年に死海北西部・クムラン洞窟で、
羊を探していたベドウィンの少年によって偶然発見されました。

第二神殿時代のユダヤ教文書や旧約聖書写本などが含まれており、
20世紀最大級の考古学的発見とも呼ばれています。

詳しくは、こちらの記事でも紹介しています。

クムラン遺跡観光ガイド|死海文書が発見された古代ユダヤ教団の遺跡へ
イスラエル・死海北西岸にあるクムラン遺跡を実体験ベースで解説。死海文書発見の歴史、エッセネ派、第四洞窟、見どころ、アクセス方法、イスラエル博物館との関係まで詳しく紹介します。

実際の展示室は非常に厳重に管理されており、
写本エリアは撮影禁止。

そのため内部写真はありませんが、
本物の死海文書を目の前で見る体験は圧倒的でした。

展示エリアには、
発見時に写本が収められていた壺も展示されています。

クムラン遺跡から出土した生活用品や食器なども展示されており、

独特な白いドーム型建築も印象的。

これは、死海文書が入っていた壺の蓋をモチーフにデザインされた建物です。

エルサレム観光写真でも頻繁に登場する、
イスラエル博物館を象徴する建築になっています。

第2神殿時代の模型(Second Temple Period Model)

死海写本館の近くには、
第二神殿時代のエルサレムを再現した巨大模型があります。

実際の50分の1サイズで再現されたもので、
紀元前538年〜紀元70年頃のエルサレムを立体的に理解できる展示です。

現在の旧市街とは大きく異なり、

・巨大な神殿
・城壁
・ヘロデ王時代の都市構造

などが非常に精巧に再現されています。

エルサレム旧市街を歩いた後に見ると、
「ここに神殿があったのか」
「この地形だったのか」
と理解が一気に深まります。

特に、
ユダヤ戦記を書いたヨセフスの記録をベースに制作されている点も興味深いところ。

宗教史・古代史好きなら、かなり見応えがあります。

ビリー・ローズ・アート・ガーデン(Billy Rose Art Garden)

屋外には広大な彫刻庭園も整備されています。

設計を担当したのは、
世界的彫刻家イサム・ノグチ。

園内には、

・ヘンリー・ムーア
・ピカソ

など著名作家の作品も展示されており、
エルサレムの乾いた空気と現代彫刻が独特の雰囲気を作り出しています。

館内見学の合間に歩くと、
かなりリラックスできます。

青年棟(Youth Wing for Art Education)

子供に美術や文化を親しんでもらうことを目的とした学習センターです。

考古学棟(Archaeology Wing)

考古学棟には、
有史以前からオスマン帝国時代までの膨大な出土品が展示されています。

館内は年代順に構成されており、
古代イスラエル史を時系列で理解できる構成。

展示内容は非常に幅広く、

・カナン人の土器
・ヘブライ語碑文
・青銅器
・武器
・納骨堂
・古代装飾品

などが並びます。

最初の展示エリアには人骨展示もあり、
かなりインパクトがあります。

さらに、

・エジプト文明
・ギリシャ文明

など周辺文明との関係性も紹介されており、
イスラエル史を中東世界全体の流れとして理解できるのが面白いところでした。

エジプト文明

ギリシャ文明

ユダヤ芸術&生活棟(Jewish Art &Life Wing)

こちらでは、
ユダヤ教文化とユダヤ人の日常生活に関する展示を見ることができます。

特に興味深かったのが、
世界各地のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の再現展示。

イタリア・ドイツ・インド・スリナムなど、
離れた地域のユダヤ文化が並んでおり、
ユダヤ民族が世界各地へ離散していった歴史も感じられます。

単なる宗教展示ではなく、
「世界の中のユダヤ文化」を感じられる空間でした。

美術棟(Fine Art Wing)

館内には近代美術エリアもあります。

こちらは、
宗教色の強い展示とはまた雰囲気が異なり、

・レンブラント
・マルク・シャガール
・カミーユ・ピサロ

など西洋美術作品も展示されています。

印象派やモダンアート作品も多く、総合美術館としてのレベルの高さを感じました。
通路や展示空間も非常に近代的で、欧米大型美術館のような雰囲気があります。

近代的なディスプレイですね。

アクセス

イスラエル博物館は、エルサレム新市街西側、
クネセト(イスラエル国会議事堂)近くに位置しています。

旧市街からは少し離れていますが、
バスやタクシーで比較的簡単にアクセス可能です。

【旧市街から】

・ヤッファ門周辺からバス利用
・タクシーで約10〜15分程度

【エルサレム中央バスターミナルから】

・市バスで約15分前後

周辺には、

・クネセト
・最高裁判所
・ヘブライ大学周辺施設

などもあり、
エルサレム新市街観光と合わせて訪問しやすい立地です。

旅の終わりに

私は、先にクムラン洞窟を訪問していたこともあり、
「本物の死海文書を見たい」
という目的でイスラエル博物館を訪れました。

しかし実際に行ってみると、単なる死海文書の展示施設ではなく、
イスラエルという国家の歴史・宗教・文化・民族性そのものを保存している
巨大文化施設という印象でした。

館内は非常に広く、1〜2時間ではかなり駆け足になります。

特に、

・考古学
・宗教史
・ユダヤ文化
・中東史

が好きな人なら、半日以上いても十分楽しめると思います。

また、地元イスラエル人が庭園や館内でゆっくり過ごしている姿も印象的でした。

単なる観光施設ではなく、
市民の日常文化空間としても機能している感じがあります。

エルサレム旧市街の宗教遺産を見学したあとに訪れると、
歴史背景への理解がかなり深まるのでおすすめです。
聖地巡礼だけでは見えない、
エルサレムという都市の歴史的な奥行きを知ることができる場所でした。



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