エルサレムの旧市街は、城壁に囲まれており、全長4.5km、厚さは約3mにもなり、高さは5~15mほどになります。
古くは紀元前11世紀のソロモン王の時代に造られましたが、現在の城壁は1538年に建設されました。
その城壁には、8つの門があり、逸話や伝説に彩れています。
今回紹介するのは、私が訪れた6つの門を紹介します。
下は、エルサレム旧市街の地図です。
ダマスカス門(Damascus Gate)
エルサレム旧市街の主な城門のひとつで、それらのうち最も美しく、人で賑わっている門と言われています。
この門は北西の城壁にあり、城内のアラブ人地区の市場の端にあたります。
門から城外へ出る街道はナブルス(古名・シェケム)に通じ、かつてはさらにそこからシリアの首都ダマスカスへ行けたそうです。
現在の姿は、オスマン帝国のスレイマン1世によって1537年に造られたものです。
ヤッフォ門(Jaffa Gate)
西側の中央にあり、往時は海港ヤッフォで上陸した巡礼者たちがヤッファ街道を通りエルサレム神殿に詣でたのが名前の由来です。
現在の石造りの門はオスマン帝国がエルサレムを支配していた頃の1538年に建てられて、L字型の格好をしていて、
敵が入りにくくしています。
シオン門(Zion Gate)
シオンの丘に通じる道があるのでこの名前が付けれました。
アラブ人たちは、「預言者ダビデの門」と呼んでいます。
黄金門(Golden Gate)
エルサレムの東側に面する門で、唯一閉ざされています。
神殿の丘に接し、最も宗教的な意味を持つ門で、ユダヤ教、キリスト教、イスラムともに、救世主がここからエルサレム
に入ってくるとされています。
ユダヤ教では、終末の日、神殿の丘とオリーブ山の間に鉄の橋と紙の橋という2つの橋が架けられ、全人類が
審判に臨む時、神を信じるものは、紙の橋を選び、過去に起こったもののみを信じる者は、鉄の橋を選ぶとされています。
糞門 (Dung Gate)
旧市街南側の東端に位置しており、神殿の丘の南西にあり、嘆きの壁に最も近く、乗物にとっては主要な通りにある。
本来はもっと狭かったが、1948年に旧市街がヨルダンの管理下に置かれたのちの1952年に拡張された。
1967年、イスラエルの支配下にはいると建築家のシロモ・アロンソにこの門の再建が依頼されました。
そのまま門の真裏が嘆きの壁に囲われた場所への入り口になっています。
名前の由来は、焼却するために、ごみがエルサレム神殿からヒンノムの谷へと運ばれたことにちなんだものだとされる。
新門(New Gate)
第三次中東戦争までヨルダンとの国境があった。
ヤッフォ門から城壁の上に登り、城壁の上を歩くことができるツアーがあります。
コースは、ヤッフォ門~聖ステバノ門~北ルート、ヤッフォ門~糞門の南ルートの2種類があります。
是非、時間のある方は、参加してみてください。
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