エルサレム旧市街には、4つの街区があります。
今回紹介するのは、2つの街区です。
1つ目は、ムスリム街区は旧市街の北東端に位置し、4街区のなかで最も大きく、人口の多い街区で、
ライオン門やヘロデ門があり、神殿の丘の北壁と接しています。
2つ目は、キリスト教街区は、旧市街の北西端に位置しており、ヤッフォ門でアルメニア人街区と接し、
北の新門までラインが東のダマスカス門まで延びており、ここがムスリム街区との境界になっています。
イエス・キリストが十字架を背負って歩いたとされるヴィア・ドロローサがあることで有名なエリアです。
「ヴィア・ドロローサ」の終着点に、キリスト教徒たちにとって最大級の聖地のひとつ、聖墳墓教会があります。
下は、エルサレム旧市街の地図です。
色分けされている部分で、茶色の部分が、ムスリム街区で、赤い囲いの部分が、キリスト教街区です。
エッケ・ホモ教会(Ecce Homo Church)
住所:Via Dolorosa St 41, Jerusalem
時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 10NIS |
公式URL | エッケ・ホモ・エルサレム (eccehomopilgrimhouse.com) |
「エッケ・ホモ」とは、ラテン語で「視よ、この人なり」の意味で、ピトラがイエスを指して言った言葉から来ています。
考古学的には、ヘロデ王の建てたアントニアの要塞の中庭から約2000年前の貯水池跡などが見つかっています。
ローマ兵が刻んだと言われるゲームの跡なども見ごたえがあります。
エッケ・ホモ教会のフロアマップ
下が日本語のパンフレットです。
エッケ・ホモ教会で有名なエッケホモアーチです。
これは、違いますが、エッケ・ホモ・アーチは、135年にハドリアヌス帝により、エルサレム征服を記念して
建設されました。3重の凱旋門の一部が残ったものです。
聖アンナ教会(Church of St.Anne)
住所:
時間 | 夏期:8:00~12:00 14:00~18:00 冬期:8:00~12:00 14:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 12NIS |
聖母マリアの両親ヨアヒムとアンナは、エルサレムの神殿の近くに住んでおり、この教会の敷地内にある洞窟がその住居で
マリアもここで生まれたとされています。
教会は、5世紀頃に建てられ、後にペルシアにより破壊されたが、12世紀に入り十字軍により再建されました。
19世紀になると、アルジェリアでの布教に尽力した白衣神父団の管理下におかれ、庭には創始者ラヴィジェリー大司教の
胸像も飾られています。
聖アンナ教会の案内図
創始者ラヴィジェリー大司教の胸像
聖アンナ教会内部
アンナは聖母マリアの母親で、正教会・カトリック教会・聖公会では聖人として崇敬されています。
聖アンナの像でしょうか?
ペセスダの池(Bethesda Pool)
ヘロデ王が造ったとされ、巡礼者の沐浴や祭礼の時に、生贄の羊をここで洗ったりするのに使われていたものです。
新約聖書には、ここでキリストが、38年間病気で悩んでいた人を癒したという記述もあります。
ここを発掘したところ、聖書の記述どおり5つの柱廊が発見されたそうです。
エルサレムのキリスト街区やムスリム街区は、エルサレムのメインの場所でもあり、キリストの足跡を見ることができます。
このエリアは、じっくり散策することをお勧めします。
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