ハイファの南方に位置するカルメル山に、石器時代に居住していたネアンデルタール人の洞窟遺跡群が発見されました。
現在は、ナハル・メアロットは、国立公園となっています。
そして、ナハル・メアロットは、ヘブライ語で「洞窟群の渓谷」を意味しています。
人類の進化を示すカルメル山の遺跡群 ナハル・メアロット/ワディ・エル・ムガラ洞窟群
2012年 世界文化遺産に登録
ハイファ近郊のカルメル山は、現在のホモサピエンス(人)がアフリカから初めて到達した地という説があり
発掘調査が盛んに行われてきました。
周囲には、石器時代に居住していたネアンデルタール人の洞窟の遺跡が点在し、そのひとつ
ナハル・メアロットでは、旧石器時代の断層から多くの遺物が発見されています。
ナハル・メアロット自然保護区(Nahal Mealot Nature Reserve)
住所:
時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 22NIS |
チケットは、レシートのようなものを渡されます。
チケット購入場所
チケットは、こちらの建物で購入して中にはいります。
なかには、小さいながらお土産もの屋もあります。
中に入ると、顔いれるパネルが設置されていました。
世界遺産の対象となっている洞窟は、全部4つ。
そのうち、現在、3ヵ所を見ることができます。
ターブン洞窟(Tabun cave)
タブーンには約50万年前から約4万年前までの人類進化の痕跡が残されているが、その環境は時代ごとに大きく変わったと考えられて
おり、海水面の上昇や下降に応じ、海岸線も近接したり遠ざかったりと変化し、食文化にも影響を及ぼしています。
それらの時期を通じて、洞窟内には砂、シルト、粘土などの層が堆積し、およそ23mにおよぶ最下層の堆積物には大量の
海砂が含まれています。
上層部から出土する遺物は、ムスチエ文化(約20万年前 – 45000年前)に属しています。
上から順にA層からG層まで分類されており、約22万年前から約15万年前と見積もられているE層は、
ネアンデルタール人の居住層として最古と見なされています。
ムスチエ文化の大量の石器群だけでなく、タブーンC層から、ネアンデルタール人女性の全身骨格と男性の顎の骨が発見されました。
当初、タブーン1は4、5万年前と推測されていたが、ESR法での年代測定によって11万年前のネアンデルタール人と判定されました。
この女性人骨は、イスラエルで出土したヒトの全身骨格の中では、最古の部類に属している。
ジャマル洞窟 (Jamal cave)
ジャマル洞窟 は「ラクダの洞窟」の意味で、タブーン洞窟とエル=ワド洞窟にはさまれた場所に位置しています。
ここには、当時ここに住んでいた人々の暮らしを表した模型が設置されています。
エル=ワド洞窟(El-Wad cave)
エル=ワド洞窟 は「渓流の洞窟」の意味で、一連の洞窟の中では長さと深さの点で一番で、中期旧石器時代から新石器時代に該当する約6万年前から6000年前の遺物が発見されており、登録対象の中では唯一亜旧石器時代と新石器時代に属する層を含んでいます。
ここでは、アトラクションがあり、入口でボタンを押すと照明とともにイベントが始まります。
そして、上映されている映像は下記になります。
現在のホモ・サピエンス(人)がアフリカから最初に到達した地という説もあるナハル・メアロット。
今後、どんな発見がされるが楽しみなエリアです。
ハイファからナハル・メアロットへの行き方
921פתח תקווה_רכבת קרית אריה
11 分 (13 駅) · 乗換地点 ID: 42362
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En Karmel Junction
En Karmel Junctionを降りてから20分程度歩きます。
人類の歴史をある意味見ることができるナハル・メアロット。
朝一で、訪れたら世界遺産なのに、1時間程度独り占めできました。
夏場は、気温が上がるので早めに訪問することをお勧めします。
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