グアテマラ東部にあるキリグア遺跡を見学した後、
次に向かったのがリオ・ドゥルセ川(Río Dulce)とイサバル湖(Lago de Izabal)です。
キリグア遺跡から車で約1時間。
グアテマラ最大の湖であるイサバル湖と、
そこからカリブ海へと流れるリオ・ドゥルセ川周辺は、
豊かな熱帯雨林と湿地帯が広がる自然豊かな地域として知られています。
その景観の美しさから「グアテマラの小アマゾン」と呼ばれることもあり、
多くの野鳥や熱帯植物が生息しています。
今回の中米旅行はマヤ遺跡巡りが中心だったため、
こうした自然を満喫できるクルーズは良い気分転換になりました。
今回は、リオ・ドゥルセ川とイサバル湖クルーズの様子を紹介します。
リオ・ドゥルセ川&イサバル湖クルーズ(Río Dulce & Lake Izabal Cruise)
リオ・ドゥルセ川とは
リオ・ドゥルセ川は、グアテマラ最大の湖である
イサバル湖からカリブ海へと流れ出る全長約43kmの河川です。
「Río Dulce」はスペイン語で「甘い川」という意味を持ちます。
川の周辺には熱帯雨林が広がり、多くの鳥類や爬虫類、魚類が生息しています。
また、カリブ海と内陸部を結ぶ重要な水路として古くから利用されてきました。
現在ではヨットやクルーズ船が行き交うリゾートエリアとしても知られています。
小型ボートでクルーズ開始
まずはリオ・ドゥルセの町から小型ボートに乗り込みます。
穏やかな水面を進みながら周囲の景色を眺めていると、
遺跡観光とは全く異なるグアテマラの魅力を感じられます。
川沿いでは漁業も盛んに行われており、漁船の姿も見られました。
地元の人々にとっては観光地であるだけでなく、生活を支える重要な水路でもあります。


サン・フェリペ要塞(Castillo de San Felipe de Lara)の横を通り過ぎて行きます。

リオ・ドゥルセ近辺は、低地で高温多湿の気候のため、熱帯地方の動植物が数多く棲息しています。


川沿いは、高級別荘地になっています。
アメリカの退役軍人なんかも住んでいるそうです。



サン・フェリペ要塞(El Castillo de San Felipe)
クルーズの途中で最初に見えてくるのがサン・フェリペ要塞です。
リオ・ドゥルセの町から約3kmの場所に位置する要塞で、スペイン植民地時代に建設されました。
当時、この地域はカリブ海から侵入する海賊たちの襲撃に悩まされていました。
イギリスやオランダ、フランスの私掠船や海賊がイサバル湖周辺の集落を襲撃し、
物資や財宝を略奪していたためです。
その防衛拠点として1652年頃に建設されたのがサン・フェリペ要塞でした。
しかし1680年代には海賊の攻撃によって大きな被害を受け、一度焼失しています。
その後再建され、現在見られる姿となりました。
さらに長い年月の中で荒廃したため、1950年代に大規模な修復工事が行われています。

要塞内部を見学
要塞内部には当時の生活を再現した展示が残されています。
厨房跡では、スペイン兵たちが食事を準備していた様子を想像できます。

武器庫には防衛に使われた武器や道具が展示されていました。


また、要塞上部には多数の大砲が並び、イサバル湖へ向けて配置されています。
海賊船が侵入してきた際には、ここから砲撃を行ったのでしょう。
小規模な要塞ながら、植民地時代の緊張感を感じられる歴史スポットです。




会議場として利用されていた部屋も残されており、当時の軍事拠点としての役割を知ることができます。


熱帯雨林が広がるリオ・ドゥルセ川
再びボートに乗り込み、リオ・ドゥルセ川を進みます。
この地域は標高が低く、高温多湿の熱帯気候です。
川沿いにはマングローブや熱帯樹木が生い茂り、まるでアマゾン川流域のような景観が広がっています。
そのため「グアテマラの小アマゾン」と呼ばれることもあります。
運が良ければ、
- サギ類
- ペリカン
- カワセミ
- フリゲートバード
- オオハシ類
などの野鳥を見ることもできます。
双眼鏡を持参するとさらに楽しめるでしょう。
川沿いに並ぶ高級別荘
クルーズ中に印象的だったのが川沿いに建つ豪華な別荘群です。
リオ・ドゥルセ周辺はヨット愛好家や海外移住者にも人気があり、
アメリカやカナダから移住してくる人も少なくありません。
マリーナやリゾートホテルも整備されており、
中米有数のウォーターフロントリゾートとして発展しています。
ジャングルの中に突然現れる豪華な邸宅群は少し不思議な光景でした。
ドローン撮影に挑戦
今回の旅行ではドローンも持参していました。
海外では近年ドローン規制が厳しくなっている国も多く、
飛行許可の確認が必要になることが増えています。
今回はガイドに確認してもらい、
サン・フェリペ要塞周辺で安全に撮影できる場所を教えてもらいました。
上空から眺めるリオ・ドゥルセ川とイサバル湖上空から見るリオ・ドゥルセ川は想像以上に美しく、
蛇行する川と熱帯雨林、そしてイサバル湖が織りなす景観はまさに絶景でした。の景色は圧巻です。
海外でドローンを利用する際は、事前に飛行規制や許可の有無を確認することをおすすめします。
アクセス
グアテマラシティから
- 車:約5時間
- 長距離バス:約6〜7時間
- フローレス経由のツアー利用も可能
キリグア遺跡から
- 車:約1時間
キリグア遺跡観光と組み合わせるルートが一般的です。
また、リオ・ドゥルセの町やリビングストン観光の拠点として訪れる旅行者も多くいます。
旅の終わりに
リオ・ドゥルセ川とイサバル湖クルーズは、
マヤ遺跡や植民地都市の印象が強いグアテマラにおいて、
自然の魅力を存分に感じられる貴重な体験でした。
歴史あるサン・フェリペ要塞を見学し、
熱帯雨林に囲まれた川をボートで進みながら、
多種多様な野鳥や植物を観察できる時間は非常に印象に残っています。
世界遺産キリグア遺跡を訪れる予定の方は、
ぜひ少し足を延ばしてリオ・ドゥルセまで訪れてみてください。
遺跡観光とはひと味違うグアテマラの大自然を満喫できるはずです。


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