子供の頃からあこがれていたナスカの地上絵。
まさに、古代ミステリーの最高峰ですね。
ナスカの地上絵を見るためにはリマから飛行機で行く場合もありますが、基本は、イカ空港からと
ピスコ空港から行くツアーが多いです。
下記のツアーは、リマから行くツアーなので参考になればと思います。
セスナ遊覧飛行「世界遺産ナスカの地上絵」&砂漠のオアシス「ワカチナ湖」 1日観光ツアー<日本語ガイドまたは英語ガイド/リマ発/空港お送りプラン有り>
世界遺産「ナスカの地上絵」 セスナ遊覧日帰りツアー<日本語ガイド/リマ発/地上絵マップ付き> by ミキ・ツーリスト
ちなみに、イカにあるラス・ドゥナス空港は、リマ市内から約4時間30分の場所にあります。
ナスカの地上絵 (Nazca Lines)
1994年 ユネスコ文化遺産に登録 *2016年に名称変更
ナスカの地上絵までの料金は、時期や場所により値段がまちまちなので、現地で確認してみてください。
*2020年1月より、遊覧飛行の料金とは、別に空港税に追加して入場料の支払いが必要になりましたので注意してください。
■ 観光チケット(入場料)額
- ナスカ空港 — 15ソル(約US$5)
- イカ空港 —– 30ソル(約US$10)
- ピスコ空港 — 45ソル(約US$15)
支払いは、現地払いになります。
*100円=3.4ソル程度
ナスカの地上絵は、紀元後100~800年、海岸から80㎞ほどの乾燥地帯にいくつもの線や、幾何学模様や絵などが描かれています。
この地上絵は、パイロットの間では、噂になっていましたが、1939年に、アメリカの考古学者ポール・コソック博士により学会で発表されました。
その後は、ドイツ人教師のマリア・ライへ女史が多くの地上絵を発見して保護に努めたそうです。
この地上絵は、深さ5㎝にも満たない線しかないのですが、なぜ1000年以上も残っていたかというと、このエリアは
極端に雨が少なく年間5㎜程度と言われており、さらに地表近くの空気の層があり、風を防いでくれたことが挙げられています。
しかし、近年、このナスカの地上絵がだんだん薄くなってきています。
それは、気候の変動により雨が徐々に増えてきているのと、人の無断立入等により荒らされてしまっているということです。
なので、滅びゆく世界遺産かもしれません。
地上絵ってそもそも何?
現在でも文字による記録が残っておらず、何のために描かれたのかがわからなく様々な学説が発表されています。
下の説が代表的な説です。
- カレンダー説 ・・・・・・ナスカの地上絵は、冬至と夏至の太陽の位置を表すことから乾季と雨季を知る暦として利用されていたという説。
- 水源と水脈を表した説。・・雨が降らないナスカ地方では、地下水を頼りに生活をしており、巨大な地上絵が水源と水脈の位置を表していたという説。
- 雨ごい説 ・・・・・・・雨の化身であるクモや雨を運ぶコンドルが描かれていることから農耕儀礼の雨ごいに使われていたのではという説。
- 宇宙人説 ・・・・・・・空から見ることができない時代に宇宙人が描いたとされる説や巨大な三角形や幾何学模様は、UFOの着陸した跡という説。
途上絵ってどうやって描いたの?
地上絵は、高度な数学的知識に基づき、拡大法により描かれたというのが定説になっています。
拡大法って何と思われますが、基準となる一点に杭を打ち、下絵の先端や曲がった部分など、特徴的な杭と紐を結び、
そこからさらに紐を伸ばしていき、拡大していきます。
曲線などは、基準点から等倍率に杭を打ち、放射線状に紐を広げ、細かく杭をつなげていったと考えれます。
*ナスカの地上絵は、一筆書きが多いのは、この拡大法を利用してからと言われています。
そして、最後に、酸化した赤茶けた土砂を5㎝ほど取り除き、白い地面を見せることにより絵を完成させました。
ナスカの地上絵はどんなものが描かれているの?
ナスカへのフライトはここから飛び立ちます。
事前にナスカの地上絵の説明を受けてから旅立ちます。
イカの空港からナスカの地上絵エリアまでは、およそ40分のフライトで、小型セスナに乗り込み向かいます。
飛行機の中はこんな感じです。
イカから飛び出すとひたす砂漠を延々と移動します。
基本、テレビなどでみる絵は、かなり近くから見ることができますが、実際のセスナから見るとかなり上空からになり、正直見えづらいです。
なので、テレビの映像のイメージで行くと結構がっかりしてしまいます。
ちなみに、ナスカの地上絵の代表的なものは15個あります。
- クジラ
- 不当辺四角形
- 宇宙飛行士
- サル
- イヌ
- コンドル
- クモ
- ハチドリ
- 星
- ペリカン
- バルバのハチドリ
- フラミンゴ
- オウム
- 木
- 手
私が撮影したものは、下記になります。
クジラ(Ballena)
ペルー近海では、生息していない63mのクジラの地上絵。
なぜ知りもしないクジラを描いたのか謎です。
宇宙飛行士(Astronaut)
全長32mの人物絵。
この絵が、宇宙飛行士の絵が宇宙人が描いたという説につながっているみたいですね。
実際は、アンデス地方の知識の女神のようです。
サル(Mono)
サルだけだと30mの大きさですが、しっぽまで入れると110mもある地上絵です。
コンドル(Condor)
全長35mもあり、翼の部分は、68mもあります。
クモ(Arona)
全長46mもあり、雨の化身として、この地方では崇められています。
ハチドリ(Colibri)
全長86mの地上絵で、最も保存状態が良く、地上絵の代表的な絵です。
ハチドリのくちばしが接する線は、夏至の日の太陽を表していると言われています。
木(Arbol)
全長70mの地上絵で、周辺に描かれた模様から植物の根を表したものとされています。
手(Manos)
全長50mで、2本の手が描かれており、生物の指は、9本だった古代の人間を描いたとされています。
また、2020年10月に新たにネコ科の動物の地上絵が、ナスカ高原で発見されたそうです。
全長は、37mで、紀元前200年頃のもので、2020年初めに線の一部が発見され、修復され発表となったそうです。
いまだに、埋もれた地上絵があるのはなんともロマンチックですね。
ただ、地上絵を見るとなると正直、飛行機は揺れ揺れで、撮影しようとすると吐き気との戦いです。
望遠レンズで撮影するのは至難の業です。
みなさん空港に戻ってきた時は、ヘロヘロでした。
ちなみに、空港に戻ると、下記の飛行証明書がもらえます。
正直、テレビなどの映像で見るナスカの地上絵は、それように撮影しているためかなり地上絵に寄っていると思います。
行かれた方の感想がいまいちなのは理解できました。
それでも、謎いっぱいの地上絵は、ペルーに行ったらマストだと思います。
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