地図で見ると、ベトナムは日本から遠い国に見えます。
しかし実際に訪れてみると、この国には日本とも深く関係した歴史の町が残っています。
その代表のひとつが、中部ベトナムにある古都ホイアンです。
ダナンの南東約30kmに位置するこの町は、かつて東南アジアでも有数の国際貿易港として栄えました。
中国、日本、ヨーロッパの商人が集まり、さまざまな文化が交差する交易都市として発展しました。
現在も旧市街には木造の商家や中国式会館、日本橋などが残り、当時の街並みを今に伝えています。
そして夜になると、この町はさらに特別な雰囲気に包まれます。
ランタンの灯りが街を彩り、ナイトマーケットや灯籠流しなど幻想的な風景が広がります。
昼とはまったく違う顔を見せるホイアンの夜は、多くの旅行者が魅了される時間です。
ホイアン・ナイトマーケット(Hoi An Night Market)
住所:Nguyễn Hoàng, Phường Minh An, Hội An, Quảng Nam, ベトナム
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 18:00〜23:00 |
| 定休日 | 大雨など天候不良時 |
| 料金 | 入場無料 |
ホイアンのナイトマーケットは、旧市街からアンホイ橋を渡ってすぐのアンホイ島のグエンホアン通りと、
旧市街のホイアン市場近くバクダン通り周辺の2ヵ所で開催されています。
アンホイ島のナイトマーケットにはランタンの店が並び、軒先でランタンを作る職人の姿も見られます。
夜になるとランタンの光が通りを照らし、幻想的な雰囲気に包まれます。
ランタン、雑貨、アクセサリー、ストリートフードなど多くの屋台が並び、観光客で非常に賑わう場所です。
特に写真スポットとして人気があり、カラフルなランタンが並ぶ通りはホイアンを象徴する景観のひとつになっています。
夕方から夜にかけて歩くだけでも楽しい場所で、夜のホイアン散策の中心となるエリアです。


ランタン文化とランタン祭り
ホイアンがランタンで有名になった背景には、この町の交易都市としての歴史があります。
ホイアンにはかつて「ファイファ」と呼ばれる大きな貿易港があり、日本や中国など多くの商人が訪れていました。
日本人が多く住むようになると、日本人街も形成されました。
しかし江戸時代に鎖国が始まると、日本人は帰国し、日本人街は徐々に衰退していきました。
その後、中国商人の影響が強くなり、中国文化が町に広がっていきました。
そのころ中国から持ち込まれたのが、中国式のランタンです。
輸入されたランタンは、ホイアンの職人たちの手によって独自の形へと進化し、現在ではホイアンの名物となりました。
また、日本の朱印船貿易によってもランタン文化が伝わったという説もあります。
ベトナムの人々にとってランタンは縁起の良いものとされており、家の前や広場に吊るして幸福や明るい未来を願う習慣があります。
現在では町全体がランタンで彩られ、ホイアンの象徴的な景観になっています。

ランタン祭り
ランタン祭りは元々、死者を弔うための祭りとして行われてきました。
月に一度行われるお盆のような行事で、ホイアンではランタンを吊るして邪気を払う風習があります。
縁起物であるランタンで邪気を払うという考え方は、道教の影響を受けたものとされています。
現在のような観光イベントとして広く知られるようになったのは1998年からです。
ホイアン観光局が町おこしのイベントとして旧暦14日に開催したことがきっかけで、現在では多くの旅行者が訪れる人気のイベントとなりました。
ランタン祭りの日には電灯が消され、町はランタンの灯りだけで照らされます。
幻想的な雰囲気の中で旧市街を歩くことができる特別な夜です。

トゥボン川の灯籠流し
ホイアンの夜景を象徴するのが、トゥボン川で行われる灯籠流しです。
灯籠は川の近くにいる売り子の子どもたちから買うことができ、価格は1万ドン(約50円)ほどが相場です。
小さな紙の灯籠にろうそくを入れて川に流します。
また、手漕ぎボートに乗って灯籠を流すこともできます。
ボートの料金は約20万ドン(約1000円)ほどが一般的です。
灯籠流しは祭りの日以外でも体験できますが、ランタン祭りの日は街の灯りが消えるため、ランタンと灯籠の灯りだけの幻想的な景色を楽しむことができます。
川面に浮かぶ灯りとランタンの光が重なる景色は、ホイアンを代表する夜景として知られています。

ランタンが綺麗なホイアンの街を動画でまとめてみました。
ナイトマーケットの賑わい、トゥボン川の灯籠流し、ランタンに照らされた旧市街の幻想的な夜景など、
実際の雰囲気が伝わると思います。
灯籠流しの様子は特に印象的で、川面に浮かぶ灯りがゆっくり流れていく光景はとても幻想的です。
ホイアンの夜の雰囲気をぜひ動画でも感じてみてください。
ホイアン旧市街の見どころ
ホイアン旧市街には、中国系商人が建てた会館や博物館、日本橋など多くの歴史建築が残っています。
昼間に旧市街を散策すると、交易都市として栄えた当時の建築や文化をより深く感じることができます。
ホイアン旧市街の観光スポットについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
▶ホイアン旧市街観光ガイド

▶ホイアン旧市街の会館と歴史建築

▶ホイアン旧市街の博物館と文化施設

▶ホイアン旧市街の歴史建築散策

アクセス
ホイアン旧市街へはダナンから訪れるのが一般的です。
ダナン国際空港からホイアンまでは約30kmの距離です。
車でおよそ45分ほどで到着します。
| 出発地 | 移動手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| ダナン空港 | タクシー | 約45分 |
| ダナン市内 | タクシー | 約40分 |
| ダナン市内 | バス | 約60分 |
ダナンからは観光ツアーやホテル送迎サービスも多く運行しており、ダナン観光と組み合わせて訪れる旅行者も多く見られます。
▶【日本語ガイド】世界遺産の古都ホイアン夜散策+ランタン灯籠流し体験ツアー
(ダナン/ホイアン午後発・指定ホテル送迎・当地名物料)理夕食付き
▶ダナン発 世界遺産ホイアン旧市街の夜のまち歩き&五行山(マーブルマウンテン)日帰り観光ツアー 日本語での案内選択可
旧市街は歩行者エリアになっているため、観光の際は徒歩での散策が基本となります。
ホイアンは、昼と夜でまったく異なる雰囲気を楽しめる世界遺産の町です。
昼は歴史ある街並みをゆっくり散策し、夜になるとランタンの灯りに包まれた幻想的な景色が広がります。
ナイトマーケット、ランタン祭り、トゥボン川の灯籠流しなど、夜のホイアンにはここでしか体験できない風景があります。
ダナンから日帰りで訪れる人も多いですが、夜の景色を楽しむなら宿泊するのがおすすめです。
世界遺産の街ホイアンで、ゆっくりと夜の時間を過ごしてみてください。


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