「ミャンマー」という国名を聞いても、
以前の国名「ビルマ」の方が馴染み深い人もいるかもしれません。
映画『ビルマの竪琴』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そんなミャンマー最大都市ヤンゴンには、国内最高の聖地とも呼ばれる巨大仏塔があります。
それが「シェダゴン・パゴダ」です。
実際に訪れてみると、単なる観光地というより、
ミャンマー仏教そのものを象徴する巨大巡礼空間という印象でした。
昼間は青空に黄金の仏塔が輝き、
夜になるとライトアップによって幻想的な空間へ変化します。
今回は、実際に歩いて巡ったシェダゴン・パゴダの見どころや注意点を詳しく紹介します。
シェダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)
住所:Shwedagon Pagoda Rd, Yangon, Myanmar
| 営業時間 | 5:00~21:00 |
| 入場料金 | 8000チャット |
| 定休日 | 無休 |
シェダゴン・パゴダは、ミャンマー最大の巡礼地として知られる巨大仏教寺院です。
伝承では、紀元前6世紀頃、モン族の商人兄弟タプッサとバリカが、
悟りを開いたばかりのブッダから聖髪8本を譲り受け、
それをオッカラパ王へ献上したことが始まりとされています。
その後、長い歴史の中で何度も改築や修復が行われ、
現在の巨大な黄金仏塔へ発展しました。
特に15世紀、バゴーの女王シンソープによる大規模改修は有名です。
現在の仏塔は高さ99.4m、基底部の周囲433mにも達します。
さらに塔頂部には、76カラットのダイヤモンドをはじめ、数千個もの宝石が装飾されています。
実際に目の前へ立つと、
ミャンマー人にとってどれほど特別な場所なのかが空気感からも伝わってきました。
南参道から境内へ
シェダゴン・パゴダには複数入口がありますが、
今回は南参道口から入りました。
参道には104段の階段が続いています。
現在はエレベーターも整備されているため、
体力に自信がない場合でも安心してアクセス可能です。
ただ、非常に巡礼者が多く、
時間帯によってはかなり混雑します。
また、入口の靴預かり所を利用する場合は注意が必要です。
預けた入口と別の場所から出ると、
靴の回収がかなり面倒になります。
私自身、夜に戻った際には預かり所が閉まっており、
靴を回収するのにかなり時間がかかりました。
ビニール袋を利用し、自分で持ち歩く方が安心かもしれません。
裸足で歩く黄金世界
階段を登り切ると、目の前に広がるのは圧倒的な黄金空間です。
巨大な黄金パゴダを中心に、
無数の小仏塔、礼拝堂、巡礼者たちが広がっています。
そして実際に歩いて最初に感じるのが、地面の熱さでした。
シェダゴン・パゴダでは裸足で歩く必要がありますが、
日中は太陽熱によって床面温度が非常に高くなります。
特に乾季は、真夏の砂浜以上の熱さを感じることもあり、
火傷しそうになるレベルでした。
昼間に訪れる場合は、日陰を選んで移動するのがおすすめです。
また、服装規定も比較的厳しく、肩や膝の露出には注意が必要です。






シングーの鐘(Singu Bell)
1852年、イギリス軍によって持ち出された鐘です。
しかし運搬中に船が沈没し、その後ミャンマー人によって引き上げられ、
再びシェダゴン・パゴダへ戻されたと言われています。
現在も境内内で重要な存在として残されています。

ルビーの眼の仏像
1852年、イギリスによる掘削工事中に地下から発見された仏像です。
願い事が叶う仏像として非常に人気があり、多くの参拝者が訪れています。
現在は、許可を受けた男性のみ直接参拝可能で、それ以外の参拝者はモニター越しに拝観する形となっています。


子宝祈願のブラマフー(梵天)
もともとは豊作祈願の祠として建立された場所です。
現在では子宝祈願の聖地として知られており、抱いている子供の姿によって男女それぞれの願掛けが行われています。

菩提樹
境内には複数の菩提樹がありますが、特に南東角にある木が最も大きいと言われています。
巡礼者たちが静かに祈る姿も印象的でした。

翡翠仏
ミャンマー北部カチン州産の翡翠から作られた仏像です。
宝石産業が盛んなミャンマーらしい奉納物でもあり、鉱業関連企業などによって寄進されました。

シンソープ仏
ミャンマー史上唯一の女王とも言われるシンソープ女王によって寄進された仏像です。
現在のシェダゴン・パゴダ大改修にも深く関わった人物として知られています。

チャンタージー大仏
境内最大級の巨大仏像です。
コンクリート製ではありますが、実際に近くで見ると非常に大きく、シェダゴン・パゴダの広さを改めて実感しました。

夜のライトアップ
シェダゴン・パゴダ最大の見どころのひとつが夜景です。
夕方以降になると、
黄金の仏塔がライトアップされ始めます。
漆黒の空に浮かび上がる巨大黄金パゴダは、
昼間とはまったく異なる幻想的な景色でした。
個人的には、
シェダゴン・パゴダは夕方から夜にかけて訪れるのが最もおすすめです。
青空と黄金の組み合わせも美しいですが、
夜の静けさと巡礼者たちの祈りが重なる時間帯は、
ミャンマー仏教文化をより強く感じられました。



アクセス
ミャンマー最大の玄関口は、
ヤンゴン国際空港(Yangon International Airport)です。
空港からシェダゴン・パゴダ周辺までは、
車で約30〜45分前後。
ただしヤンゴン市内は渋滞が非常に激しく、
時間帯によっては大きく変動します。
市内移動はタクシーやGrab系配車アプリが比較的便利でした。
また、シェダゴン・パゴダ周辺には、
チャウッタージー・パゴダなど他の寺院も点在しているため、
半日〜1日かけて巡る観光ルートもおすすめです。
黄金の仏塔が支配するミャンマー最大の聖地
実際にシェダゴン・パゴダを訪れてみると、
単なる巨大寺院観光とはまったく違う空気感がありました。
巡礼者たちの祈り、
黄金色に包まれた仏塔、
そして夜の幻想的なライトアップ。
巨大な黄金仏塔だけでなく、
人々の祈りや巡礼文化まで含めて、
シェダゴン・パゴダはミャンマーそのものを象徴する場所でした。
ヤンゴン観光では、
間違いなく最優先で訪れるべき場所のひとつだと思います。



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