ミャンマー東部・シャン高原に位置する「インレー湖(Inle Lake)」。
標高800mを超える高地にあり、南北約22km、東西約10kmに広がる巨大な湖です。
ヤンゴンやマンダレーとはまったく異なる空気感があり、
実際に訪れてみると、乾いた高原の風景と穏やかな水上文化が強く印象に残りました。
周辺は一年を通して比較的過ごしやすく、
特に乾季は朝晩かなり涼しくなるため、避暑地のような雰囲気も感じられます。
また、インレー湖最大の特徴は、湖上に形成された独特の水上生活文化。
片足漕ぎボートで知られるインダー族や、湖上集落、浮き畑、仏教寺院など、
ミャンマーの他地域とは異なる風景が広がっています。
今回は、実際に巡ったインレー湖周辺の観光スポットを紹介します。
インレー湖(Inle Lake)
2015年にはユネスコ生物圏保存地域(Biosphere Reserve)にも登録された、
ミャンマーを代表する高原湖です。
湖周辺にはインダー族を中心とした水上集落が形成されており、
現在も湖上生活文化が色濃く残されています。
特に有名なのが、片足で櫂を操る独特の漕法。
片方の足でボートを操作しながら、
もう片方の足で船体バランスを取る姿は、
インレー湖を象徴する風景として知られています。
また、湖上には寺院、マーケット、工房、浮き畑なども点在しており、
単なる景勝地ではなく、「湖そのものが生活空間」となっている点も大きな特徴です。
*インレー湖周辺は入域料(ゾーンフィー)が必要です。
ニャウンシュエ手前のチェックポイントで支払います。
私が訪問した際は12,500チャットでした。
(インレー湖の地図)

インレー湖ボート移動
インレー湖観光の中心となるのが、
ニャウンシュエ(Nyaung Shwe)から出発するボートツアーです。
細い水路を抜けながら湖へ出ていく流れになっており、
移動そのものがかなり楽しいアクティビティになっています。
湖へ出ると、
水上家屋、高床式住居、漁船、浮き畑などが次々に見えてきます。
特に朝は霧がかかることも多く、
高原湖らしい幻想的な風景が広がります。
また、乾季(11月〜2月頃)は朝かなり冷え込みます。
高速ボートで風を受け続けるため、
実際に乗ってみると想像以上に寒く感じました。
薄手の上着だけでは厳しいこともあるため、防寒具は持参した方が安心です。
ファウンドーウー・パゴダ(Phoung Daw U Pagoda)
住所:Ywama Village, Inle Lake, Myanmar
| 時間 | 4:00~18:00 |
| 料金 | 無料 |
インレー湖最大級の寺院として知られる仏教寺院です。
12世紀頃、バガン王朝時代に由来するとされる5体の仏像で有名な場所でもあります。
現在、仏像には長年にわたり大量の金箔が貼られ続けており、
もともとの姿が分からないほど丸く膨らんでいます。
実際に見ると、「仏像」というより金色の球体に近い見た目になっており、
かなり独特な雰囲気があります。
また、毎年9〜10月頃には、
インレー湖最大規模の祭礼「ファウンドーウー祭り」が開催されます。
伝説上の鳥「カラウェイ」を模した黄金船に仏像を載せ、
湖上の村々を巡回する大規模な祭礼として知られています。


寺院中央の壇上は男性のみ立ち入り可能で、女性は外側から参拝する形式となっています。




首長族の人達と記念撮影ができます。



インレー湖の西側には、インディンと呼ばれる遺跡があります。
そこまで、ボートで移動しますが、これがアトラクション感いっぱいです。
簡単な映像を編集してみましたのでご覧ください。
インディン (Inn Dein)
住所:Inn Dein Village, Shan State, Myanmar
| 時間 | 24時間 |
| 料金 | 無料 |
| 撮影料 | カメラ撮影 500チャット/ビデオ撮影 500チャット |
インレー湖西側に位置する仏塔遺跡群です。
ニャウンシュエからはボートで向かいますが、
途中の水路移動もかなり印象的で、
インレー湖ボートツアー最大の見どころのひとつになっています。
インディン周辺には、
14〜18世紀頃に整備・修復された多数の仏塔が残されており、
現在でも1000基以上の仏塔群を見ることができます。
参道には403本の柱が並び、その先に無数の仏塔が広がります。
最初に現れるのは、風化したレンガ色の古い仏塔群。
植物に覆われたものも多く、かなり遺跡感の強い空間になっています。
一方、丘の上部へ進むと、金色に修復された新しい仏塔群が並び、
同じエリア内でも雰囲気が大きく変わります。
観光客は比較的少なく、静かな空気の中で歩ける点も印象的でした。







また、頂上付近には、
アショーカ王時代に由来すると伝わる黄金仏像を祀る本堂もあります。

本堂から下っていくと、まだ補修されていない仏塔が見えてきます。


インダー族の水上生活
インレー湖観光で特に印象に残ったのが、インダー族による水上生活文化です。
湖上には、浮き畑、水上家屋、水上寺院などが点在しており、
現在も実際の生活空間として機能しています。
また、インダー族の片足漕ぎボートも非常に有名です。
片足で櫂を操作しながら進む姿は、実際に見るとかなり器用で、
湖上文化として独自性の強さを感じました。
途中では、湖畔近くで水牛の群れを見ることもでき、
都市部のミャンマーとはまったく異なる風景が広がっています。


インダー族の水上風景を動画でまとめてみました。
よろしければご覧ください。
浮き畑は、湖底に根付いた水草を土台にして泥を積み重ね、竹竿で固定して作られています。
その上で、トマトやナスなどの野菜が栽培されており、インレー湖特有の農業景観を見ることができます。



湖を滑走するボートトリップはとても気持ちがいいです。
ただ、少し寒いので暖かい恰好をした方が安心です。(乾季11月~2月は、防寒具は必須です。)


カックー遺跡(Kakku Pagodas)
私は今回訪問できませんでしたが、
約2500基以上の仏塔が密集する巨大宗教遺跡として知られています。
ニャウンシュエから車で向かう必要があり、
パオ族エリアを通過するため、ガイド同行が必要になる場合もあります。
インレー湖とあわせて訪問する人も多く、
シャン州を代表する宗教遺跡のひとつとして人気があります。
アクセス
インレー湖観光の玄関口となるのは、
ニャウンシュエ(Nyaung Shwe)です。
最寄り空港はヘーホー空港(Heho Airport)で、
ヤンゴンやマンダレーから国内線が運航されています。
ヘーホー空港からニャウンシュエまでは、車で約1時間前後。
ニャウンシュエ到着後は、
ボートツアーを利用して湖上観光を行う流れになります。
ボートはホテル手配や現地旅行会社経由で予約できることが多く、貸切形式が一般的です。
旅の終わりに
ミャンマーというと、
バガンやヤンゴンを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ただ、実際にインレー湖を訪れてみると、同じミャンマー国内でも、
ここまで風景や文化が変わるのかと強く感じました。
高原特有の空気、
湖上に広がる生活文化、
静かな仏塔群、
そして長距離ボート移動。
観光だけでなく、
「移動そのもの」が旅の体験として残るエリアだったと思います。
ミャンマーの別の一面を見てみたい人には、かなり印象に残る場所だと感じました。

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