縄文時代にタイムスリップ!!世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の三内丸山遺跡を散策してみた。

青森の観光
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日本の歴史の始まりである縄文時代は、日本列島における先史時代の中でも特に長い期間を占める文化で、
紀元前1万6000年頃から紀元前3000年頃まで、約1万3000年以上にわたり続いたとされています。
そんな縄文時代の中期(紀元前4000年~紀元前3000年頃)に、北海道や東北を中心に縄文文化が栄えたエリア
がありました。
今回、ご紹介する三内丸山遺跡は、世界遺産の一部の遺跡群であり、青森を代表する遺跡群です。

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北海道・北東北の縄文遺跡群

2021年 世界ユネスコ文化遺産

北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道6遺跡、青森県8遺跡、岩手県1遺跡、秋田県2遺跡の合計17遺跡で構成されており
また、関連する遺跡(関連資産)が北海道と青森県に1遺跡ずつあります。

北海道

  1. キウス周堤墓群(千歳市)…晩期、丘陵立地
  2. 北黄金貝塚(伊達市)…前期、外洋沿岸丘陵
  3. 入江・高砂貝塚(洞爺湖町)…後期~晩期、外洋沿岸高台
  4. 大船遺跡(函館市)…中期、外洋沿岸高台
  5. 垣ノ島遺跡(函館市)…早期、外洋沿岸丘陵

青森県

  1. 三内丸山遺跡(青森市、特別史跡)…中期、内海沿岸
  2. 小牧野遺跡(青森市)…後期、山岳立地 – ストーンサークル
  3. 是川遺跡(八戸市)…晩期、内陸河川近接立地
  4. 亀ヶ岡石器時代遺跡(つがる市)…晩期、内海沿岸 – 遮光器土偶出土
  5. 田小屋野貝塚(つがる市)…前期、内海沿岸
  6. 大森勝山遺跡(弘前市)…晩期、山岳 – ストーンサークル
  7. 二ツ森貝塚(七戸町)…前期、湖沼沿岸
  8. 大平山元I遺跡(外ヶ浜町)…草創期、内陸河川近接 – 最古級土器出土

岩手県

  1. 御所野遺跡(一戸町)…中期、内陸河川近接

秋田県

  1. 大湯環状列石(鹿角市、特別史跡)…後期、丘陵 – ストーンサークル
  2. 伊勢堂岱遺跡(北秋田市)…後期、丘陵河川近接 – ストーンサークル

上記:WIKIPEDIA参照

三内丸山遺跡

住所:〒038-0031 青森県青森市三内丸山305

時間
  • 9:00AM~5:00PM
  • 9:00AM~6:00PM(GW、6/1~9/30のみ)
  • ※入場は閉館の30分前まで
定休日
  • 毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)
  • 12/30~1/1
料金
  • 一般:500円(400円)
  • 大学生等:250円(200円)
  • 高校生以下:無料
公式URL 特別史跡「三内丸山遺跡」

下記がチケットです。

三内丸山遺跡は、平成4年(1992年)から始まった発掘調査で、縄文時代前期~中期
(紀元前約3,900~2,200年 現在から約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡が見つかっています。

たくさんの竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓などのほか、多量の土器や石器、貴重な木製品、
骨角製品などが出土しました

エリアMAP

遺跡群は、あまり日差しや雨を遮る場所がないため、日焼け対策や雨の場合は、傘や雨具などの準備が必要です。
基本、復元遺跡を中心に遺構を見る形です。

見学モデルコースもあるので、それにそって記載します。

環状配石墓

地面に掘られた穴の周囲に礫を孤状に並べた墓が約30基見つかっています。
このエリアでは、道に沿って墓が並んでいる様子が復元されています。

南盛土

大量の土器や石器、土器やヒスイ製の玉などが土と一緒にすてられ、約1000年間で丘のようになりました。
ここでは発掘時の様子を見ることができます。
断層の中から見れる土器の破片が、非常に見やすく展示されています。

竪穴住居跡(復元)

床は地面を掘り込んでつくりました。中央には炉があります。
これまでに550棟以上見つかりました。15棟を復元しています。

大型縦穴建物跡

集落の中心に大型の建物が建てられており、これは、縄文時代前期のもので、長さ15mです。

掘立柱建物跡

地面に穴を掘り、柱を立てた建物跡です。遺跡中央部分でまとまって見つかりました。
高床式の建物と考え、復元しました

大人の墓

大人は、地面に掘られた墓に埋葬されました。墓は道路をはさんで向かい合うように配置され、約500基見つかっています。

北の谷(泥炭層)

この谷はゴミ捨て場でした。
水分が多く空気からもさえぎられていたので、木製品や漆器、動物や魚の骨、植物の種子などが残っていました。

北盛土

たくさんの土器や石器が土と一緒にすてられた場所です。ここではこわれた土器が広がっている様子が見学できます。

子供の墓(埋設土器)

子供は、土器に入れられて埋葬されました。穴を開けたり底を抜いた土器の中に握りこぶし大の丸い石が1~2個入れてあるものもあります。これまでに、800基以上見つかっています。

大型掘立柱建物跡

6本柱の長方形の建物と考えられます。柱穴は直径・深さとも約2mで、他の建物と比べて規模が大きく、
穴の間隔はすべて4.2mでした。中に直径約1mのクリの柱が残っていました。

大型掘立柱建物(復元)

大型掘立柱建物跡をもとに、高さ14.7mの建物として復元されたものです。用途としては神殿、
物見やぐら、モニュメントなどの説が唱えられています。

大型竪穴住居跡

長さ10m以上の大きな竪穴住居跡が見つかりました。復元したのは縄文中期のもので、長さ32mです。
左は縄文前期のもので、長さ15mです。これらは集会所、共同作業所、冬期間の共同家屋などの説があります。

さんまるミュージアム

大型板状土偶や縄文ポジェット(編かご)などの重要文化財のほか、縄文人の生活を再現した展示をしています。

大量の土器が出土しています。

三内丸山遺跡の行き方

三内丸山遺跡を訪れる場合は、遠方の人は、新幹線や鉄道を利用して青森に来られる方も多いと思います。

JR青森駅から市営バスを利用する場合

「三内丸山遺跡」行き
青森駅前「⑥青森市営バス乗り場」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(310円)

JR青森駅からねぶたん号(シャトル・ルートバス) を利用する場合

青森駅西口「②番のりば」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(300円)

JR新青森駅からねぶたん号(シャトル・ルートバス)を利用する場合

新青森駅東口3番乗り場から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(300円)

青森にある世界遺産は、白神山地が有名ですが、北海道・北東北の縄文遺跡の対象となる遺跡が8ヵ所なります。
時間があれば全部回ってみたいですが、時間がなければ三内丸山遺跡だけ見ても十分だと思います。



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