ヨルダン中部の町マダバ(Madaba)は、「モザイクの町」として知られています。
首都アンマンから車で約40分の場所に位置し、
ビザンツ時代やウマイヤ朝時代のモザイク遺跡が数多く残ることで有名です。
その中でも最大の見どころが、
ギリシャ正教の教会である聖ジョージ教会(St. George’s Church)です。
この教会には、6世紀ビザンツ時代に制作されたとされる
世界最古のパレスチナ地図「マダバ地図(Madaba Map)」が残されています。
エルサレムや死海、ヨルダン川などが描かれた歴史的価値の高いモザイク地図であり、
マダバ観光では外せないスポットです。
私もヨルダン周遊ツアーで訪れましたが、想像以上に保存状態が良く、
約1500年前の人々が描いた地図を実際に見ることができる貴重な体験となりました。
聖ジョージ教会 (St.George’s Church)
住所:K. Talal St. 30, Madaba, ヨルダン
| 時間 | 月~木・土:8:00~19:00 金:9:30~18:00 日:10:30~18:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | 1JD |
※料金・営業時間は変更となる場合があります。
下記がチケットになります。

聖ジョージ教会とは?
現在の聖ジョージ教会は1884年に建設されたギリシャ正教会です。
しかし世界的に有名なのは教会建築そのものではなく、内部に保存されている巨大なモザイク地図です。
このモザイクは6世紀のビザンツ時代、
西暦542〜570年頃に制作されたと考えられており、「マダバ地図」と呼ばれています。
聖地エルサレムを中心に、パレスチナやヨルダン地域の都市や河川、巡礼地などが描かれており、
当時の地理や宗教史を知る上で非常に重要な資料となっています。
その学術的価値から、世界最古の地理学的モザイク地図として知られています。
教会入口
教会入口付近には、マダバ地図の複製が展示されています。
実際のモザイクは一部が損傷しているため、まずは複製で全体像を確認しておくと理解しやすいでしょう。

教会内部
教会内部は比較的コンパクトですが、静かな祈りの空間が広がっています。
現在も礼拝が行われている現役の教会のため、見学の際は静かに見学しましょう。

世界最古のパレスチナ地図「マダバ地図」
そしてこちらが聖ジョージ教会最大の見どころであるマダバ地図です。

もともとのモザイクは縦約7m、横約21mあったと考えられていますが、
火災や地震、湿気などの影響により大部分が失われました。
それでも現在まで約200万個ともいわれるモザイク片が残されており、当時の様子を知ることができます。
エルサレムが最も大きく描かれている
地図の中心にはエルサレムが描かれています。
特に目を引くのが、当時のキリスト教世界で最も重要な巡礼地だった聖墳墓教会です。
周囲の建物よりも大きく描かれており、当時の宗教的重要性がうかがえます。
現在では失われた古代エルサレムの街並みを知る資料としても高く評価されています。
→ 実際のエルサレム旧市街については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

死海やヨルダン川も描かれている
モザイクには、
- エルサレム
- ベツレヘム
- エリコ
- 死海
- ヨルダン川
- ナイル川
- カラク周辺
- ハママート・マイン温泉
などが描かれています。
ヨルダン川を泳いできた魚が、塩分濃度の高い死海へ入るのを避けて引き返すユニークな描写も残されています。
さらに、ライオンがガゼルを追う場面なども描かれており、単なる地図ではなく芸術作品としても見応えがあります。

巡礼者向け宿泊施設も併設
教会の敷地内には巡礼者向けの宿泊施設も併設されています。
現在も世界各地から多くのキリスト教巡礼者が訪れており、宗教的な拠点としての役割を果たしています。
アクセス
聖ジョージ教会はマダバ中心部に位置しています。
アンマンから
- 車:約40分
- 距離:約35km
マダバ市内から
- マダバ考古学公園から徒歩約5分
- マダバ考古学博物館から徒歩約10分
マダバ旧市街は徒歩で観光できる規模のため、
周辺のモザイク遺跡とあわせて見学するのがおすすめです。
旅の終わりに
聖ジョージ教会は、世界最古のパレスチナ地図「マダバ地図」が
残ることで知られるマダバ最大の観光スポットです。
約1500年前に制作されたモザイク地図には、エルサレムや死海、
ヨルダン川などが描かれており、当時の巡礼文化や地理を知る貴重な資料となっています。
ヨルダン旅行でマダバを訪れるなら、モーセ終焉の地として知られる【ネボ山】とあわせて訪れるのがおすすめです。

![]()

コメント