世界に誇るエジプトの秘宝を展示する考古学博物館。
古代史好きなら絶対行きたい博物館のひとつで、収蔵品は、20万点を超え、まさに世界有数の博物館です。
ただ、現在は、大エジプト博物館が建設されており、2021年にオープン予定で、ツタンカーメンの黄金のマスクを始め
10万点が移動する予定になっています。
エジプト考古学博物館 (The Egyptian Museum In Cairo)
住所:CAIRO, EGYPT
基本情報
時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 無休 |
エジプト考古学博物館(日中):200EGP (約1360円) | |
エジプト考古学博物館(夜間):240EGP (約1630円) | |
エジプト考古学博物館(ミイラ室):180EGP (約1220円) | |
エジプト考古学博物館とミイラ室セット:300EGP (約2040円) | |
公式URL | エジプトの観光の権限 – エジプト考古学博物館 (egypt.travel) |
*100EGP(エジプトポンド)=680円程度
1835年、創設されたエジプト考古学博物館。
2階建ての建物は、部屋数は、100以上もあり、展示物は、20万点以上もあるそうです。
1階は、時代別に展示され、2階は、パピルス、棺など種類別に展示されています。
1F 37号室 カフラー王座像(Khafra and Horus)
古王国時代(紀元前2650年頃-2180年頃)
アル=ギーザ、カフラー王の河岸神殿出土 閃緑岩を削り、168㎡の大きさもあります。
下の写真は、UHA味覚糖の食玩・コレクト倶楽部より「カフラー王座像」です。
かなり精巧にできており、私は、博物館で並んでみてみました。
1F 37号室 書記官像(The Egyptian Scribe)
第5王朝時代(紀元前2494-前2345年頃)
書記は、ファラオのすぐ側に仕える教養人として大変尊敬されている職業であったそうで、
石灰石に彩色され眼部には、石英がはめ込まれており、膝にはパピルスの巻物を広げて座っています。
1F 32号室 ラー・ホテプとネフェルトの座像(Prince Rahotep and his wife Nofret)
第4王朝スネフェル王の時代(紀元前2575-前2551年)
メイドゥームのラー・ホテプの墓にあったもので、ヘリオポリスの最高司祭ラー・ホテプ王子とその妻
ネフェルトの座像は、2塊の石灰岩を彫って繋げ合わせたもので彩色が施され、保存状態が極めてよく発見した人が、
あまりのリアルさに生きた人間と間違え逃げ出したという逸話もあるそうです。
1F 48号室 ジュセル王の像(Djoser)
第3王朝時代(紀元前2630-前2611年)
世界最古のミラミッドを建設した王で、自身のミラミッドの中で見つかったもので
等身大の像としてはエジプト最古になります。
セド祭り用の衣服が王の体をすつぽりと包んでいます。
1F 47号室 メンカフラー王と二女神殿(Triad of Menkahure)
第4王朝メンカフラー王の時代(紀元前2490-前2472年)
ピラミッド・コンプレックスに属する河岸神殿の1部屋に飾られていた8体のうちの1体と言われ
メンカフラー王は、白い冠をかぶり、左側には、ハトホル女神、右側には上エジプト第17ノモスを
神格化した女性女性が立っています。
2F ツタンカーメンの秘宝(3・7・8・9・10・15・20・25・30・35・40・45室)
カイロ考古学博物館のメインと言っていい、ツタンカーメンの秘宝は2階になります。
ツタンカーメンの黄金のマスク(Funerary mask of Tutankhamun)
マスクはエジプト神話の来世の神であるオシリスに似た顔を持ち、高さ54cm、重量10kg超、または、321.5トロイオンスで、
半貴石で飾られており、マスクの両肩部分には、『死者の書』にある古代の呪文が神聖象形文字で刻印されています。
ツタンカーメンの黄金の棺( Tutankhamun)
重さ1170kgの棺は、世界最大の黄金芸術とも言われています。
18歳の若さで亡くなった王は、3重の棺に埋葬されていました。
カノープスの厨子
カノープスの厨子と呼ばれ、2枚扉の黄金の箱の中に、王の内臓を入れたカノープスの壺が納められていました。
厨子には、4つの側面に、それぞれ女神が立っており、それぞれ、肺、肝臓、腸、胃を守っているそうです。
カノープスの壺
雪花石膏の容器の中に、4つにツタンカーメンが顔を並べて置かれています。
この壺は、ツタンカーメンの遺体をミイラにする前に取り除いた内臓を納めています。
古代エジプトでは、王が死後の世界で生き返るのに内臓が必要だと考えらていたそうです。
アヌビス神の像
アヌビスは、ジャッカルの頭を持つ神で、死者の魂をあの世に導くと言われています。
また、ミイラづくりの神であり、墓守でもあると言われています。
ツタンカーメンの葬儀用のベッド
とにかく、秘宝がずらりです。
古代史好きには、いつまでもいられる空間です。
是非、2021年オープンのエジプト大博物館にも行ってみたいです。
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