キリスト教の聖地であり、世界で一番小さな国!!バチカン市国を散策してみた。

バチカン市国の観光
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イタリア・ローマにあり、キリスト教の聖地であり、世界で一番小さな国 ヴァチカン市国。
国中が世界遺産に登録され、歴史的な建造物や美術品もある見どころ充分な場所で、ローマ観光のハイライトのひとつです。

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バチカン市国 (vatican-city)

1984年 ユネスコ文化遺産に登録

バチカンはテベレ川の西側に位置し、カトリックの総本山として知られ、バチカン全域が世界遺産として登録されています。

バチカン市国の歴史

バチカンの名前の由来は、イタリア・ローマ北西部の「ウァティカヌスの丘(Mons Vaticanus)」が、
やがてバチカンと呼ばれるようになりました。

バチカン市国は、1929年2月11日、ローマのサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂において
ムッソリーニ政府と教皇庁との間で取り交わされたラテラノ協定により、教皇を元首とするバチカン市国が誕生しました。

バチカン市国ってどんな国?

面積は、0.4㎢で、その大部分は、緑地帯であり、独立国では世界最小です。
国民は、ほとんどが聖職者で、人口は約800人。
言語は、公用語がラテン語で、業務用語は、イタリア語を使っています。

サン・ピエトロ大聖堂

基本情報

時間
  • 7:30~17:00(4~9月)
  • 7:30~16:00(10~3月)
定休日 サン・ピエトロ大聖堂に準ずる(日曜ミサや宗教行事日)
料金
  • 10€:エレベーター(約1300円)
  • 8€:階段(約1040円)

*1€(ユーロ)=130円相当

紀元64年、イエスの第一の弟子であるペテロがこの地で皇帝のネロの迫害により殉教したペテロの墓の上に、
324年、コンスタンティヌス帝は、聖堂を建造するように命じました。
その後、15世紀末に新聖堂の着工が開始されたが、設計上の不備により一時中断しましたが、
1546年ミケランジェロが主任建築家となり、本格的に再開され、1587~1589年にミケランジェロ設計のクーポラが建造され
1626年に献堂式が行われました。

この聖堂の造営には、ミケランジェロを始め、ブラマンテ、ラファエロ、ベルニーニなどルネッサンス、バロックを代表する
芸術家が参加し、世界最大の聖堂建築が完成しました。

大聖堂の総面積は、2万2000㎡で、6万人が収容できるそうです。

サン・ピエトロのピエタ

数ある彫刻の中でもダビデ像と並び世界最高傑作と呼ばれているミケランジェロ制作のピエタがあります。
この作品は、ミケランジェロは1499年にサン・ピエトロ大聖堂内に設置されました。

ピエタとは聖母子像の一種であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、
その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻のことです。

ちなみに、ミケランジェロは、4作品のピエタを制作していますが、完成したものは、サン・ピエトロ大聖堂だけです。

  • サン・ピエトロのピエタ』(1498年 – 1500年、サン・ピエトロ大聖堂)
  • フィレンツェのピエタ』(1547年? – 、フィレンツェ、ドゥオーモ博物館)未完成
  • パレストリーナのピエタ』(1555年? – 、フィレンツェ、アカデミア美術館)未完成
  • ロンダニーニのピエタ』(1559年 – 、ミラノ、スフォルツァ城博物館)未完成

サン・ピエトロ広場

大聖堂の前の楕円形をした巨大なサン・ピエトロ大聖堂は、ベルニーニの設計で、284本のドーリス円柱が広場を
取り囲み、その列柱廊の上には、140体の聖人像が飾られています。


Luigi SugliaによるPixabayからの画像

バチカン宮殿

ローマ教皇の宮殿で、ベルニーニが設計した大階段によってサンピエトロ大聖堂とつながっています。
宮殿内には、教皇の居館のほかにバチカン美術館やシスティーナ礼拝堂があります。

システィーナ礼拝堂

ミケランジェロによる天井画や最後の審判などが非常に有名ですが、ボッティチェリやペルジーノなどの壁画も圧巻です。

下の画像は、「最後の審判」
Oliver LechnerによるPixabayからの画像

バチカン美術館

基本情報

時間 9:00~18:00(最終入場は16:00)
9:00~14:00(最終入場は12:30)
定休日 毎週日曜(毎月最終日曜は除く)、1/1、2/11、3/19、4/22、5/1、6/29、8/14、8/15、11/1、12/25、12/26
料金
  • 17€:一般入場チケット
  • 8 €:6歳〜18以下の子供
  • 無料:6歳未満

*1€=130円相当

歴代皇帝の膨大なるコレクションを納めたいくつかの美術館、図書館の総称で、核となったのがユリウス2世の
個人コレクションです。

バチカン美術館は、下記から構成されています。

  • バチカン絵画館(ピナコテーカ)
  • 近代宗教美術コレクション
  • ピオ・クレメンティーノ美術館
  • 布教・民族学美術館
  • グレゴリアーノ・エトルリア美術館
  • ピオ・キリスト教美術館
  • グレゴリアーノ世俗美術館
  • 切手・貨幣博物館
  •  石碑ギャラリー
  •  新館「ブラッチョ・ヌオーヴォ」ギャラリー
  •  燭台ギャラリー
  •  綴れ織りギャラリー
  •  地図のギャラリー

ピナコテカ(絵画館)

「キリストの変容」ラファエロ作
上下構成の作品で、上部はキリストが神の子であると告げられ3人の弟子がひれ伏す場面です。
下部は、悪魔に取り憑かれた少年に奇跡を起こす場面が描かれています。

燭台のギャラリー

まさに、キリスト教の聖地であり、総本山。
文化的遺産が宝庫で、ゆっくり見ようと思ったらどれだけ時間がかかるかわかりません。

世界で一番小さくて最強の国家「バチカン市国」を楽しんでください。


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