ランナータイ王朝の都として栄えた古都チェンマイ。
現在はタイ北部最大の都市でありながら、
旧市街を少し離れるだけで、
森・山・静寂に包まれた寺院文化が今も息づいています。
そして、チェンマイ郊外には、旧市街とは異なる静かな寺院文化が残っています。
地図で見ると遠く感じる場所でも、
実際に訪れてみると距離は驚くほど近い。
トゥクトゥクで20分。
ソンテオで30分。
そこには――
観光地化されすぎていない、
「生きている仏教の風景」が残っています。
今回は、チェンマイ旧市街エリア外にある
静かな名刹4寺院を体験ベースで紹介します。
チェンマイ郊外寺院の回り方
旧市街外の寺院は徒歩ではやや距離があります。
移動手段の目安
- ソンテオ(乗合トラック)
- トゥクトゥク
- Grab / Bolt
- レンタルバイク
半日〜1日で4寺院を回ることも可能で
ワット・チェット・ヨート (Wat Chet Yot)
住所:90, Chang Phueak, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50300 タイ
| 時間 | 5:00~22:00 |
| 料金 | なし |
1455年、ランナー王ティロカラート王により建立された寺院。
「チェット・ヨート」とは「7つの尖塔」の意味で、
中央の大チェーディーを6基の小塔が囲む独特の構造をしています。
この建築様式はインドのブッダガヤ大菩提寺を模したものとされ、
ランナー王朝が仏教文化の中心地を目指していた象徴的寺院でもあります。
最大の見どころは、塔の壁面を覆う精緻な天女レリーフ。
600年近く前の装飾が現在も残る姿は、
ランナー芸術の完成度の高さを物語っています。
見どころ
- 7基のチェーディー構造
- 天女レリーフ彫刻
- 静かな境内空間
訪問メモ
旧市街から車で約20分。
観光客は少なく、ゆっくり鑑賞できます。





ワット・スアン・ドーク (Wat Suan Dok)
住所:139 Suthep Rd, Tambon Su Thep, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200 タイ
| 時間 | 8:00~17:00 |
| 料金 | なし |

1383年、クーナー王が王家の庭園に建立した寺院。
「スアン・ドーク」は「花園の寺」の意味です。
ここにはランナー王族の墓塔群が並び、
純白の仏塔が整然と並ぶ景観は
チェンマイ屈指の美しさを誇ります。
中央本堂には大きな青銅仏が安置され、
内部には釈迦の生涯を描いた壁画も残されています。
夕方の柔らかい光に照らされた白塔群は、
まるで祈りそのものが形になったような光景です。
見どころ
- 白い王族墓塔群
- ランナー様式本堂
- 大型青銅仏像
訪問メモ
旧市街西側から車で約10分。
晴天時は白塔の輝きが際立ちます。




ワット・ウーモン (Wat Umong)
住所:135, Suthep, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200 タイ
| 時間 | 8:00~17:00 |
| 料金 | なし |
14世紀、メンラーイ王により
瞑想修行の寺院として山中に建てられた寺院。
「ウーモン」とは「トンネル」の意味で、
森の丘陵内部に掘られた瞑想トンネルが最大の特徴です。
苔むしたトンネル内に仏像が安置され、
薄暗い回廊を進むと静寂と土の匂いに包まれます。
観光寺院というより、
現在も修行が続く瞑想の場。
境内には瞑想スペースや森林歩道もあり、
チェンマイの精神文化を体感できる場所です。
見どころ
瞑想トンネル(ウーモン)
森林寺院空間
修行僧の生活風景
訪問メモ
旧市街西南約15分。
静寂を味わう寺院。





ワット・クー・タオ (Wat Khu Tao)
| 時間 | 6:00~17:00 |
| 料金 | なし |
1613年建立。
ビルマ支配期の統治者の墓を守る寺院として造られました。
「クー・タオ」とは「ひょうたん」の意味で、
積み重なった瓢箪型チェーディーが最大の特徴です。
ランナー様式とビルマ様式が混ざる独特の造形は、
チェンマイが歴史の中で周辺王国と関わってきた証でもあります。
観光客はほぼおらず、
地域寺院として静かな時間が流れています。
見どころ
- 瓢箪型チェーディー
- ビルマ様式影響建築
- 静かな境内
訪問メモ
旧市街北約10分。
短時間訪問向き。




チェンマイには旧市街の有名寺院だけでなく、
郊外にも静かな名刹が点在しています。
森の中の瞑想寺院
白塔が並ぶ王家寺院
600年前のレリーフ寺院
瓢箪型チェーディー寺院
少し移動するだけで、
観光地とは違うチェンマイの仏教文化に出会えます。
距離は遠く感じても、
実際はトゥクトゥクで20分。
半日〜1日で4寺院を回ることも可能です。
チェンマイを訪れたなら、
ぜひ旧市街の外へも足を伸ばしてみてください。



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