名前からして、正直入りづらい店。
キャべジズ・アンド・コンドームズ(Cabbages & Condoms)。
ですが——
ここは単なる話題性レストランではありません。
タイ社会を変えた実在の政策と思想から生まれた、
極めて真面目なレストランです。
Cabbages & Condoms
住所:
- 電話番号 02-229-4610
- 営業時間 11時00分~22時30分
- 休業日なし
※営業時間は変更される可能性があります
名前の意味|キャベツのように気軽に
このレストランを創設したのは
元政治家・社会活動家の ミーチャイ・ウィラヴァイディヤ(Mechai Viravaidya) 氏。
1970〜80年代、タイは急速な人口増加に直面していました。
彼は家族計画・避妊教育の普及を国策として推進。
その際に掲げた有名なメッセージが——
「コンドームをキャベツのように気軽に買える社会に」
この理念から生まれたのが
Cabbages & Condoms(キャベツとコンドーム) という名前です。
現在も売上の一部は
教育・保健・女性支援などの社会活動に還元されています。
つまりここは
社会貢献型レストラン(ソーシャルエンタープライズ) です。
立地|アソーク中心部から少し入った静かなソイ
BTSアソーク駅からは、ターミナル21を背にスクンビット・ソイ12へ。
ソイの奥に進むと緑に囲まれた敷地が見えてきます。
表通りの喧騒を離れた奥まった敷地にあり、
緑に囲まれたリゾートのような雰囲気です。
観光地のど真ん中ですが、
敷地内は意外と落ち着いています。
店内の雰囲気|コンドームだらけ。でも下品ではない
入口にはインパクト大のマネキン。
店内装飾にはカラフルなコンドームを使ったアート。
最初は驚きます。
ですが、不思議と下品さはありません。
むしろ——
ユーモアと啓発のバランスが絶妙。
「タブーを笑いに変える文化」
タイらしい柔らかさを感じます。

入口には、インパクト大のマネキンがお出迎えです。

料理の味|観光客向けにマイルド
肝心の料理ですが、
・王道タイ料理中心
・辛さは控えめ
・クセは少なめ
全体的にオーソドックス。
強烈なローカル感はありませんが、
観光客や家族連れでも食べやすい味付けです。
初タイ料理の人でも安心して入れるバランス。
価格帯は観光地価格帯(中価格帯)ですが、
立地とコンセプトを考えれば妥当な水準です。


食後のサプライズ|無料で配られるもの
食後、レジ付近で
無料のコンドームが配られます。
これも啓発活動の一環。
冗談のようでいて、
実は非常に真面目な社会的メッセージです。
子連れはどうか?
正直に言えば、
小さなお子様連れだと説明が必要になるかもしれません。
ただし、
・展示はアート的
・露骨な表現はない
・雰囲気は明るい
ため、不快感はありません。
むしろ思春期以降であれば
教育的な意味も持つ空間と言えます。
なぜ人気なのか?
この店が長年支持される理由は、
- 話題性
- 社会的意義
- 安定した味
- アソーク好立地
- 緑に囲まれた非日常空間
「ネタ枠」では終わらない背景があるからこそ、
観光客に選ばれ続けています。
コンドームをテーマにしたレストラン。
日本ではなかなか成立しないコンセプトかもしれません。
ですがタイでは、
ユーモアと実利を両立させながら
社会課題に向き合ってきました。
文化の違いはあります。
けれど、
「より良い社会を作りたい」という根本は同じ。
一皿のタイ料理から、
国の歴史と政策が見えてくる。



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