ウズベキスタンまで来たなら、もう一歩先へ――。
10日以上の休みを確保できた今回、思い切って トルクメニスタン まで足を延ばしてみました。
しかし、この国は気軽に「じゃあ行ってみよう」と言える場所ではありません。
入国難易度の高さから 「中央アジアの北朝鮮」 とも称されるほど、外国人旅行者にとってはハードルの高い国なのです。
本記事では、
ウズベキスタン・ヒヴァから陸路で国境を越え、トルクメニスタンへ入国するまでの全過程を、
実体験ベースで詳しく紹介します。
トルクメニスタン入国の前提条件
まず押さえておきたいのが、入国条件の厳しさです。
✔ 必須条件
- トルクメニスタン政府発行の招待状(LOI)
- 原則、現地ガイド同行(個人旅行ほぼ不可)
- ツアー参加が事実上必須
観光ビザでの自由旅行は極めて困難で、ほぼすべての旅行者が 現地ツアー会社を通じて入国 することになります。
今回利用したツアー会社
今回手配をお願いしたのは、レスポンスが早く、情報も明確だった「ウズベクフレンズ」 さん。
地獄の門ツアー・観光について(ダルヴァザ ガスクレーター) – ウズベクフレンズ (uzbek.jp)
費用の目安
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| ツアー代金 | 550USD |
| 国境で支払う諸費用(VISA・入国税・PCR) | 約100USD |
| 合計 | 約650USD |
※ツアー代金は 現地スタッフへ現金手渡し。
事前入金不要という点は、正直かなり驚きました。
最大の関門① 招待状(LOI)の取得
トルクメニスタン入国最大の壁が、この 招待状。
- 取得まで 約3週間
- 状況によっては却下されることも
- 進捗は基本「待つのみ」
これが取れれば、半分はクリアと言っても過言ではありません。
出発当日 ヒヴァから国境へ
当日はヒヴァのホテルでピックアップ。
旧市街から国境までは 車で約1時間 ほど。
島国・日本で育った身としては、陸路で国境を越えるという体験自体がすでに新鮮です。

国境越え:ここからが本番
ウズベキスタン側で車を降り、徒歩でトルクメニスタン側へ移動します。
第1の試練:国境シャトルバス争奪戦
国境内は徒歩約500mほどですが、その区間を 小型バスで移動します。
ここが最初の洗礼。
- とにかく 人が殺到
- 押し合いへし合い
- 満員にならないと出発しない
- 次のバスがいつ来るか不明
重たいスーツケースがあると、本当に乗れない可能性ありです。

第2の試練:PCR検査(カオス) 2025年度現在はPCR検査なし
バスを降りると、現地ガイドと合流。
そのまま PCR検査会場 へ。
- 並ぶという概念は存在しない
- 流れも説明も一切なし
- 人混みをかき分けて前進
鼻に検査棒を当てて終了。
正直、「本当に検査してる?」と感じるレベルですが、とにかくガイドについて行くしかありません。
第3の試練:VISA支払い(完全手書き)
次は VISA・PCR費用の支払い(80USD)。
- 支払い場所が分からない
- 押し合いの中でパスポートを差し出す
- 審査官・係員が圧倒的に少ない
- すべて 手書き処理
ガイドがいなければ、ここで詰む可能性が高いと断言できます。


第4の試練:指紋登録
支払い証明書を持って再び審査へ。
- 審査官1人に対し50人以上
- 指紋登録までとにかく待つ
- 空調はほぼなし
体力・忍耐力が試されます。
第5の試練:荷物検査
最後はスーツケースチェック。
特に厳しく聞かれるのが・ドローンの所持・硬貨(コイン)をすべて提示
ここを抜けて、ようやく入国完了です。
所要時間と体力消耗
- ウズベキスタン出国〜トルクメニスタン入国
- 約1時間30分以上
- 人混み+暑さで 到着前から疲労困憊
正直、到着した時点で「もう1日終わった感」があります。
それでも驚かされるギャップ
手書き・混沌・非効率――
そんな国境の世界を抜けた先に広がっていたのは、驚くほど整備された、清潔な街並み
この 強烈なギャップ こそが、
トルクメニスタンという国の最大の印象かもしれません。
トルクメニスタンへの旅は、観光地にたどり着く前からすでに始まっています。
招待状の取得、陸路での国境越え、混沌とした入国手続き――
そのすべてが、この国を訪れるための「試練」と言えるでしょう。
しかし、その関門を越えた先に広がるのは、
想像とはまったく異なる、整然とした街並みと静かな空気です。
手書きの入国審査と近代的な都市景観とのあまりの落差に、
戸惑いと同時に、不思議な魅力を感じずにはいられません。


トルクメニスタンは、誰にでも勧められる国ではありません。
けれど、旅そのものを「体験」として味わいたい人にとっては、
これ以上なく記憶に残る一国です。
もし次にこの国を訪れる機会があるなら、
その時もまた、旅は国境から始まる――
そんな覚悟を持って、再び挑みたいと思います。
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