水の都 蘇州の世界遺産「蘇州古典園林」を散策してみた。

蘇州の観光
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13世紀にマルコ・ポーロが「東洋のベニス」と称賛した蘇州。

蘇州は、中国の中でも歴史は古く、春秋時代に呉王が城を築いたことに始まり、
隋代に大運河が開かれると、物資輸送の拠点として繁栄していきました。
最盛期の明代には富を得た商人や役人、文人たちが競って趣味の庭園造りに励み200ヵ所以上もの庭園があったとされています。

現代では、蘇州は、上海と南京とも隣接しており、中国の都市の中でもGDPが第5位にあるほど
発展しており、太古から現在に至るまで経済の中心地になっている場所です。

そして、この蘇州にある9つの庭園は、現在、世界遺産に登録されています。

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蘇州古典園林 (Classical Gardens of Suzhou)

1997年/2000年 ユネスコ文化遺産に登録

春秋時代には、呉王が都を置き、古くから庭園が多く作られ、明、清代には
200ヵ所以上も数えたと言われています。

下の庭園が、世界遺産に登録されています。

拙政園と留園は中国四大名園の二つに数えられる。また、宋代の滄浪亭、元代の獅子林、明代の拙政園、清代の留園
4つの時代にそれぞれ作庭起源をもつ庭園を合わせて蘇州四大園林とも言われています。

  • 拙政園 明代の1510年頃、役人の職を辞した王献臣が故郷に戻って建造したもの。
  • 留園  明代の1593年に建造された庭園を起源とする。
  • 網師園 南宋時代に起源を持つ。
    環秀山荘 清代に建造。
  • 滄浪亭 五代十国の呉越時代に起源を持つ。北宋時代に詩人蘇舜欽が購入し、屈原の詩に因んで名付けた。
  • 獅子林 元代の1342年に創建。
  • 芸圃 明代に建造。
  • 耦園 清代に建造。
  • 退思園 清代に建造。

留園 (Ryuen)

住所:338 Liuyuan Rd, Gusu District, Suzhou, Jiangsu, 中国

時間
  • 7:30~17:30:3月1日~11月15日
  • 7:30~17:00:11月16日~2月末日
定休日 無休
料金
  • 55元(繁忙期:4月・5月・7月・8月・9月・10月)(約930円)
  • 45元(閑散期:1月・2月・3月・6月・11月・12月)(約760円)
公式URL http://www.gardenly.com/JP/

*10人民元=168円相当


留園の歴史

明代万歴二十一年(1593年)に作られ、太僕寺の少卿の徐秦時の庭園で、当時は、「東園」と呼ばれていました。
その後、清代の嘉慶三年(1798年)、劉恕が荒れ果ててしまった東園旧址の基礎上に改築し、園内に白皮松や梧竹が多く植えられ、
緑色で涼しく感じさせられる竹が清い池に映り、非常に美しいから寒碧荘と命名し、同時に園主の姓となる劉に因って、
劉園」とも呼ばれました。

咸豊十年(1860年)に、蘇州阊門外は太平天国の乱の際に、建物や町が取り壊されたが、同治十二年(紀元1873年)に、
劉園は常州の盛康(旭盛宣懐の父)に購入され、修繕などをなって光緒二年(紀元1876年)に完成し
その時に、「劉園」と同音の「留園」と名を改めました。

その時、園内では、「高い木が聳え、きれいな花が咲き、奇怪な石が多く、清い渓流が流れ、涼台や亭や、高低起伏があり、
本当に素晴らしい」と兪樾の「留園記」に記載されれいます。

その後は、日中戦争の帰還など留園は荒れてしまったが、中華人民共和国の成立後は、蘇州市政府が庭園を引き継ぎ、修繕を
行い、1954年に一般開放され、現在では、北京の頤和園・承徳の避暑山荘・蘇州の拙政園と並んで中国四大古典園林とされています。

留園の特徴

総面積は約23,000㎡以上で、中国四大古典園林の中では、拙政園に続き、2番目の大きさになります。
エリアは、中・東・西・北の四つに分かれ、中の部分がもともとの寒碧山荘にあたり、そのほかの三つの部分は
盛康によって拡張されました。

四つの区割りのそれぞれが違った特色を呈しており、建築物群を利用して各景観を隔て、同時にまた格子窓を
通して景観を相互に結び付けており、曲廊を設けて全園林の各部分をつなぎ合わせています。

留園の入口です。

「冠雲峰」 が高さ6.5mの園内で最も有名な太湖石。
ちなみに、太湖石とは、中国庭園で必ず見られる凹凸のある独特な石灰石です。
池の北側に “冠雲”、“瑞雲”、“岫雲” と並んで立ち、留園内でも有名な姉妹三峰とされています

冬旭 洪によるPixabayからの画像

Siggy NowakによるPixabayからの画像

いかにも、中国を感じる庭園です。
でも、これが個人の庭園だったなんて驚きです。


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