オーストラリアの広大なアウトバックの中心。
赤い大地の真ん中に、突如として巨大な岩が姿を現します。
それが——
ウルル(エアーズロック) です。
時間とともに赤から紫へと色を変える巨大な岩山。
先住民アボリジニにとっては神聖な聖地。
そしてこの場所は、
自然と文化が融合した世界でも数少ない複合世界遺産として知られています。
オーストラリアの中心部に位置する
ウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)。
巨大な一枚岩ウルルと、36の奇岩群カタ・ジュタが作り出す壮大な景観は、
オーストラリアを代表する世界遺産です。
ウルル・カタ・ジュタ国立公園 (Uluru–Kata Tjuta National Park)
住所:オーストラリア 〒0872 ノーザンテリトリー州 ピーターマン
*1987年/1994年 ユネスコ複合遺産に登録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 公園:5:00〜21:00(季節により変動)
入園パスは3日間有効 |
| 定休日 | 無休 |
| 入園料金 | 大人:38AUD(約3200円)※3日間有効 |
| 子供(5〜15歳):19AUD | |
| 幼児:無料 | |
| チケット購入 | オンラインまたは入口ゲート |
| 公式サイト | https://parksaustralia.gov.au/uluru/ |

世界遺産 ウルル=カタ・ジュタ国立公園とは
ウルル=カタ・ジュタ国立公園は、
オーストラリア中央部ノーザンテリトリーに広がる国立公園です。
世界遺産としての価値は
自然遺産と文化遺産の両方を持つ複合遺産であることにあります。
登録理由は主に次の2つです。
巨大な一枚岩が作る地球の地質遺産
ウルルは約5億年前に形成された巨大な砂岩の岩体です。
高さ 348m
海抜 867m
周囲 約9km
現在見えている部分は、
全体のわずか5%と考えられています。
地下にはさらに巨大な岩体が埋まっているとされ、
地質学的にも非常に重要な場所です。
ウルルは世界最大級のモノリス(巨大な一枚岩)として知られています。
同じオーストラリアには、さらに巨大な岩山として
西オーストラリア州のマウント・オーガスタスも存在します。
先住民族アナング族の聖地
この地域は、先住民族
アナング族(Anangu)の聖地です。
彼らの神話「ドリームタイム」では
祖先の精霊がこの土地を作ったとされ、
ウルルの岩肌にはその物語が刻まれています。
・洞窟の壁画
・岩の形
・水場
すべてが文化的な意味を持つ場所です。
そのため
2019年10月26日からウルル登山は禁止
となりました。
これは観光規制ではなく、
聖地を守る文化的配慮によるものです。
ウルル/エアーズロック (Uluru / Ayers Rock)
ウルルはアボリジニの言葉で
「大きな岩」という意味。
19世紀、イギリス人探検家が
当時の南オーストラリア州首相
ヘンリー・エアーズ
にちなんでエアーズロックと命名しました。
現在は
Uluru / Ayers Rock
という
デュアルネーミング(Dual Naming)が公式名称です。
ウルルが色を変える理由
ウルルの赤い色は、岩に含まれる鉄分が酸化しているためです。
太陽の角度や光の強さによって反射が変わり、朝・昼・夕方で色が大きく変化します。
特にサンセットの時間帯は、深い赤から紫色へと変化する幻想的な景観を見ることができます。
風の谷
Valley of the Winds
カタ・ジュタで最も人気のトレイル。
巨大な岩の谷を歩く
約7.4kmのトレッキングコースです。
強い風が吹き抜けることから
風の谷
と呼ばれています。
日本では
「風の谷のナウシカのモデル」
という噂でも知られています。

ウルルの歩き方
現在、登山は禁止されているため
観光の中心はウォーキングです。
ベースウォーク(Base Walk)
ウルルを一周するトレイル。
距離 約9km
所要 約3時間
岩壁に残る壁画や聖地を
ゆっくり見ながら歩くことができます。
マラ・ウォーク(Mala Walk)
最も人気の短距離コース。
距離 約2km
所要 約1時間
洞窟壁画を見ることができます。

描かれているのは
・カンガルー
・エミュー
・狩猟の記録
などです。
「マラ」は
アボリジニの言葉で
ワラビーの神
を意味します。


途中に、ウルル(エアーズロック)の一部が大きく波型に削り取られている場所があり、自然のシェルターとなっています。

黒い部分が、水が流れた跡で、ここから池に流れています。

過去の記事
この記事は、登岩できた時の記事です。
興味があれば一読してみてください。
ウルル(エアーズロック)登岩(Uluru / Ayers Rock Climbing)
アボリジニの聖地であり、世界遺産「ウルル/エアーズロック」。2019年10月26日をもって登岩は禁止となりました。

今回は、登山禁止以前の様子を記載しております。
| ちなみに、ウルルエアーズ/ロックは、急勾配でなおかつ、風も強く転落事故も多くあることから、 下記の条件にあてはまる場合は、登岩ができませんので注意してください。 |
- 気温:その日の最高気温が36度以上に上がると予想される場合、朝の8時に閉鎖
- 風:2500フィート(25ノット)以上の風が吹くと予報された場合
- 低気圧:ウルルから50キロ以内の北西または南西に強い低気圧が観測された場合
- 雨:今後3時間以内に20%以上の確率で降雨が予報された場合
- 雷:今後3時間以内に5%以上の確率で雷雲の発生が予報された場合
- 曇天:ウルルの山頂より低く雲が出ている場合
- 日没:日の出の1時間半以上前および日の入り後1時間半後
(ウキペディア参照)
ウルル(エアーズロック)は、周囲9㎞、海抜867m(地上からの高さは348m)で、世界で2番目に大きな一枚岩といわれています。
登山口は西側に1か所だけあり、最初は非常に急な部分に鎖が設置されており、それを伝って登るルートになっていました。

ウルル/エアーズロックの最大斜度48度、平均斜度45度だそうで、正直、運動靴ではないと厳しいレベルです。
鎖の終わった所で、だいたい3分の1程度登ったことになります。

鎖の終わったあたりから白いペンキに沿って頂上を目指します。

遠くに見えるのが、カタ・ジュタで、ウルル(エアーズロック)から西へ約30kmの位置にあります。
巨大な一枚岩のウルルに対し、36の奇岩群からなるカタ・ジュタは、アボリジニの言葉で「たくさんの頭」を意味し、
特に男性とって神聖な場所とされているそうです。
カタ・ジュタ周辺にはアナング族の儀式に関わる聖地があり、一部の場所では撮影や立ち入りが制限されています。

カタ・ジュタには「マウント・オルガ」「マウント・ギー」「マウント・ウルパ」「リル・ウォール」の
4つの代表的な巨岩があります。
このカタ・ジュタには、風の谷(Valley of the Winds)と呼ばれる場所があり、
風の谷のナウシカのモデルになったなんて噂があります。

そして、頂上にはプレートがあり、みんなが触っていました。

ウルル(エアーズロック)は、普通の人で往復1~2時間くらいかかります。
基本、早朝に昇りますが、かなり暑いので水分補給をしっかりとる必要があります。
登った人には、ツアーによっては、登岩証明書をもらうことができますのでお土産にはいいですね。


アクセス
最寄り空港
エアーズロック空港(Connellan Airport)
主なアクセス
シドニー 約3時間
メルボルン 約3時間
ケアンズ 約2時間30分
空港から
エアーズロックリゾートまで
車で約10分。
オーストラリア中央部の赤い大地。
そこにそびえる
巨大な一枚岩。
ウルルは単なる観光地ではなく
数万年続く文化の聖地です。
登ることはできなくなりましたが、
歩き、感じ、理解する場所として
世界中から訪問者が集まります。
地球の中心に立つような感覚を味わえる場所。
ウルル=カタ・ジュタ国立公園は、
オーストラリアを代表する世界遺産です。
▶ アジア・オセアニア世界遺産一覧

オーストラリアのもう一つの世界遺産
▶ シドニー・オペラハウス

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