東は河北省山海関から西は甘粛省嘉峪関(かよくかん)に至る大城壁で、総延長は約21,000kmにも及び
世界一長い建造物 万里の長城。
ちなみに、万里の長城は、「宇宙から雄一肉眼で見える建造物」と言われていたそうですが、2004年に宇宙飛行士
リロイ・チャロが国際宇宙ステーションより、デジタルカメラで撮影することに成功しましたが、肉眼では見れなかった
と証言しています。
中国は、世界遺産の宝庫で、世界遺産の数では、イタリアに次いで第2位で55ヵ所の世界遺産があります。
そして、北京市内で言うと7ヵ所の世界遺産があります。
北京市内の観光だけでも見どころが多く結構時間がいりますよ。
また、万里の長城は、新世界の7不思議に選ばれています。
世界の7不思議は、旧世界の7不思議と新世界の7不思議があります。
新世界の7不思議は、スイスに本拠を置く「新世界7不思議財団」により2007年に選出されました。
新世界の7不思議は、下記になります。
まさに、万里の長城は、中国観光で最も見るべき場所のひとつですね。
住所:中国 北京市 懐柔区
*1987年 ユネスコ文化遺産に登録
時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 有料:拠点によって違います。 |
*10人民元=168円相当
万里の長城の歴史は、大変古く、北方の異民族など外敵をの侵入に備えて、烽火台や防御壁が各地につくらました。
その後、紀元前221年に中国を統一した秦の始皇帝は、北方の遊牧民族匈奴に対する防衛を強固にするために、秦、趙など
がつくった北部の長城を修築連結し、西は、現在の甘粛省東部に至る長城を完成させました。
ちなみにこの時は、約30万の軍兵と数百万の農民を動員して大がかりな補修・増築工事を行い、1本の長城につなぎ合わせたそうです。
これが長城の原型になり、その後、漢の武帝によってさらに西方へ拡張され、北魏、北斉、北周など歴代の王朝が修復が行われた。
そして、現存する長城のほとんどが明の時代(14~17世紀)に築かれたもので、秦の時代の遺構は残っていません。
北京からは八達嶺、慕田峪、司馬台、金山嶺などの長城が日帰りで行くことが可能で
その中でも最も行きやすいのが、八達嶺で、その中でも全長約3.7㎞の男坂・女坂と呼ばれるコースが人気です。
坂の特徴は、名前の通り、男坂は険しく急で、女坂はなだらかです。
北八楼までは、ロープウェイで行けるそうです。
*男坂・女坂は、中国ではそういう言われ方はしておらず、日本の旅行雑誌などではこう呼ばれている場合が多いです。
最大傾斜は約60度。徒歩で登るとかなりきつい箇所もあり、往復すると所要時間 約2時間かかります。
そして、八達嶺の南側の標高1015メートル地点が公開されている最高地点となります。
このエリアの長城は、すべて明の時代のものです。
道幅は5頭の馬が並んで進める広さだと言われ、城壁の高さは南と北で違い、南壁は北京の方角に面し、
北壁は領土外からの侵略を防ぐため壁麺が高くなっていると言われています。
また、城壁の高さは、平均7.8m、頂部の幅は、約4.5mで、要所要所には、2.3層の望楼を持つ関城や、武器弾薬を
兼ねた見張り所(敵台)や狼煙をあげて知らせる狼煙台も設置されていたそうです。
世界遺産のランキングでも常に上位にくる万里の長城。
中国の世界遺産のシンボルのひとつです。
北京へ行ったら是非世界一の建造物を散策してみてください。