「永遠の都」と呼ばれるイタリアのローマ。
伝説によれば、牝狼に育てられた双子の兄弟ロムルスとレムスのうちロムルスがパラティーノの丘にローマを築いたとされています。
実際のところは、紀元前8世紀頃に「七つの丘」にラテン人とサビニ人が住み、紀元前7世紀頃にはローマの街を形成していたそうです。
その後、何千年もの間、ローマは芸術の中心であり、今でも人々を魅了する街で、まさに「永遠の都」にふさわしい都市です。
そんなローマを代表する建築物がコロッセオで、新世界の7不思議にも数えられています。
ちなみに、世界の7不思議は、旧世界の7不思議と新世界の7不思議があります。
新世界の7不思議は、スイスに本拠を置く「新世界7不思議財団」により2007年に選出されました。
新世界の7不思議は、下記になります。
そして、イタリアは、世界遺産の数が一番多く、その数は、55ヵ所になり、ローマもローマ歴史地区と呼ばれ
数多くの建築物とともに世界遺産に指定されています。
イタリアのローマおよびバチカンにあるユネスコの世界遺産で、登録は1980年で、ヴェネツィア広場を中心としたエリアが
登録されており、その後、1990年には、アウグストゥスの霊廟、ハドリアヌス帝の霊廟などが拡張登録されています。
1980年/1990年 ユネスコ文化遺産に登録
住所:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma RM, イタリア
時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 |
|
公式URL: |
*1€(ユーロ)=130円相当
コロッセオは、ローマ帝世紀の紀元前80年ウェスパシアヌス帝とティトゥス帝によって造られた円形闘技場で
当初は、王朝名にちなんで、「フラウィウス円形闘技場」と呼ばれていました。
闘技場は、直径188m、短径156mの広大な楕円形で、高さは48.5mの4層構造で、内部は階段状の観客席が放射状に配置されており
収容人数は、約5万人にも集客できたそうです。
コロッセオの建設の理由は、ネロが皇帝だった時の放漫財政をただし、立て直しをはかるため、緊縮財政を強いていたため、
市民を懐柔するための娯楽施設として誕生したそうです。
コロッセオは地下1階地上4階建ての建物で、1階がドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式の様式がちがうアーチで
施されており、1階は皇帝、2階が市民、3階が立ち見席として利用されていました。
ちなみに、通常の入場で観光できるのは、1階と2階だったそうです。
闘技場は、その名前の通り、人気があったのは、剣闘士同志の戦いであったり、剣闘士対トラやライオンなどが
戦う猛獣狩りで、闘いは、必ず死を持って終わっていたそうです。
また、このコロッセオの一番の盛り上がったのが、アリーナ部分を海に見立て、
水を貼り船を浮かべて海戦を再現した「模擬海戦」だったそうです。
もともとこの場所は、ネロ時代の黄金宮殿の庭園にあった部分で池の跡地に造られたそうで、水関係を扱うには良い場所だった。
Waldo MiguezによるPixabayからの画像
闘技場内部は、現在見えている部分は、地下になっていて、この上に床が貼られていたそうです。
地下部分は、闘技場で使われた猛獣の檻や機材が置かれていました。
下の写真は、映画「ローマの休日」のシーンで使われたコロッセオ。
ヴェスパに乗ったオードリーヘップバーンが印象的なシーンでした。
住所:Via di San Gregorio, 00186 Roma RM, イタリア
コンスタンティヌス帝は、313年にキリスト教を公認し、330年に都を自らの名を冠したコンスタンティノープルに移した皇帝で
高さ21m、幅25.7m、奥行き約7.4m。3つの門を有し、ローマにある最大である凱旋門は、ミルウィウス橋の戦いで
政敵マクセンティウス帝との戦いの勝利の記念として315年に建造されました。
構造は、3アーチ形式で、基礎と下部構造は石灰華、最上部は煉瓦(外装は大理石)、円柱は黄色大理石、
それ以外は白大理石から構成されています。
しかし、資材不足や後期短縮のため、装飾は古い建築物からの転用されており、南北面の円形浮き彫りは
ハドリアヌス帝の時代の建築物から、最上層パネルは176年に建設されたマルクス・アウレリウス・アントニヌスの
凱旋門から、最上層にある8体の彫像と南北面のパネル、中央の門の両側にあるパネルは、
トラヤヌス帝が建設したトラヤヌスのフォルムからの転用されたもので造られました。
Alexander NaumannによるPixabayからの画像
「ローマは一日にして成らず」と言われますが、ローマの街並みは、本当に美し、まさに世界遺産の街という感じです。
イタリアに旅行される際には、塩野七海著の「ローマ人の物語」を読んでいくとローマの興亡が知ることが出来
旅行がさらに楽しくなりまので、是非読んでから旅をしてみてください。
古代ローマのシンボルでもあるコロッセオ。
是非、剣闘士たちの熱い闘いを思いながら見学してみてください。